音楽・楽曲を聴いて『トリハダ』が立った経験ってありますか?
あれ、何なんでしょーね。
(ない、って方はここで終了で。)
何気なく聴いてると、突然『ぞわわわわわーっ!!』て来るアレです。
理屈とか、体のしくみとか、そんなものを超越して襲ってくるような。
まるでイキナリ感性を鷲掴みされたようなあの感覚。その瞬間に心持ってかれちゃいます。
で、更にそれより上を行くのが、『あれ?俺(私)泣いてる?』ってヤツ。
日本語詞で、歌詞カード(って、イマドキ言わないですか)読んで泣くとかならまだわかりますが、英語詞で歌われているものを、歌詞も読まずに聴いていたのに、涙が出てきたって経験をお持ちの方、いらっしゃいますか?
俺、あります。
多分中学生くらいの頃だったか、ちょうどバンドに目覚めた時分の話。誰からか忘れちゃいましたが、一枚のアルバム(アナログ盤)を借りました。
名前だけは何となく知っていたそのヴォーカリストのアルバムを、『まぁ聴いてみようかな』くらいの気持ちで、家に持って帰って聴きました。
針を落として一曲目。
当時の耳からしても古めかしいドラムのサウンドがスピーカーから流れてきます。
ダッ・ダッ・ダツダツ……
続いて、ハスキーというより、『しゃがれた』という方がシックリくる女性Vo.の声。
何を歌っているかは、当時の英語力じゃわからないので、声=音という認識の方が強かったです、たぶん。
で、二曲目で、涙がポロリ。
何これ?もうわけわからんですよ。
今まで(貴女のことを)知らなくてゴメンナサイ。
後にも先にも、こんな経験したのはこの時だけです。
トリハダはしょっちゅう立ててますが……自分の曲ですらもw
それがこのアルバムでした。
●PEARL/Janis Joplin

当時YMOに傾倒していた“テクノカット(死語)”の少年が、髪を伸ばすキッカケのひとつにはなっていたと思います、間違いなく。
※余談ですが、CD化されたものを後々入手した際に、それまで膝を叩いている音だと思っていたのが、踵の音だと発覚したのが、【Mercedes Benz(邦題:ベンツが欲しい)】でした。
CDってすげぇ(音がクリア、という意味で)なあ、ってこともこのアルバムが教えてくれました。