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#344 2010.05.31 5月後半のまとめ

 今月の下旬はブログを書かない日が続いてしまったなぁ。なんとかがんばらないと。とりいそぎ、今月のまとめ。備忘録。

 
 ゼミでは、結局卒論に向けたテーマは方向性も定まらない。定まっても腑に落ちない時期なのでいいけれど、あがくしかなさそう。

 東京見学会は楽しかったけれど、シノハラさんとフクイさんにちょっと毒針をちくっと刺される。ナカイさんともあまり話せず、満足しきったというわけにはいかなかった。

 研究室生活は楽しいし、いい方に囲まれていて恵まれた環境の中にいる。けれど、もっとやらなければならないことを痛感させられる日々。大変だ。

 5月祭中も、ひたすら研究室のプロジェクトとしての巨大模型に取り組んでいる。間に合うかどうかはわからない。

 見に行った展覧会は2つ。ティンバライズ展と中村好文展。どちらもとてもよかった。ティンバライズ展では単に木を構造に使おう、とか有効利用しよう、とかそういうのもよかったが、木の独特の素材感や柔らかさを身体的に訴えてくるようなものが印象に残った。ヤマシロさんのベンチなんかはその良い例。
 中村好文展は、中村さんの丁寧な仕事ぶりに感銘を受けた。住宅はああいうものであるべきだ、ということを再確認。クライアントがより幸せに暮らせるための住まいをイメージして、それをしっかりと図面に落とし込んであるあたりがすごいんだよなぁ。
 彼のような姿勢を公共のものにまで通用させようと思うとそうは簡単にいかないのだろうと思う。闘わざるを得ない。そのタフさを持って取り組まなければならない。ナイトウさんから「最前線に立っている戦士だと思え」と言われ続けている。建築からもやや距離感があり、土木の人からも距離がある。孤独に闘わなきゃいけないときに、闘えるように言語を身につけたり、能力を高めたりしなくてはならないと思う今日この頃。

 もっとできるのに、もっとできるようになりたい、そんな思いで格闘する日々が続く。

#343 2010.05.16 ニコタマ

 気持ちのいい朝を迎えたまま、6時過ぎのシブヤにまずは出る。6時半開店の渋谷Q-Frontのスタバに1番乗りで一番いい席をとってモーニング。ゆったりとラジオを聞きながらブログを更新したり、本を読んだり。かっこいい外国人の方の過ごし方を見たり。

 8時半ごろのバスに乗ってニコタマへ。フランフランとかが瀬田の交差点寄りにできていて気になったので見ようと思うけれど、さすがにこの時間は開店していない。バイトの集合時間まで時間があったので近くの喫茶店で時間をつぶす。

 駅前でお仕事の方と集合し、ニコタマから徒歩数分のところにあるスタジオへ。とある雑誌の取材など。こういうおしゃれなスタジオで、芸能人などは撮影しているのかぁ、なんてことを思いながら、おしゃれなライターさんやおもしろいカメラマンさんと一緒にわいわいと過ごす。
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 お昼すぎまでで終了し、近くの超おされカフェでランチ。こういうところで日曜日のお昼をすごすのが、正しい日曜の過ごし方の一つなのだと思う。いい時間を過ごす。それに、こうやって楽しく時間を過ごしながら仕事をしている人たちと一緒にいるとこっちまで楽しくなる。そういう、仕事の楽しさが周りにも伝わるような人になりたいなぁ、としみじみ思ったり。

 自由が丘で買い物をした後に、有楽町なども寄って、東京駅からバスで大学へ。大学では現実問題として模型を作らなくてはならなくなっている。ちょっと大変そうだと実感して帰宅。

#342 2010.05.15 松本

 久しぶりの松本。起きると、東京ではありえないような強さの光が街を照らす。バルセロナに近いような光。そして青の種類が違う空。さすが松本らしい。この乾燥した空気感、強い日差し、この青、アルプスの稜線、それらが原風景の感覚としてしみ込まれていることを認識する。

 午前中に、今回帰省しなければならない用事を全て終了させて、午後はドライブをした。

 こんなに美しくアルプスを望める日もなかったのではないかというくらいのいい天気だった。強い日差しがアルプスの山の残雪や氷を溶かしていて、その反射がまぶしいくらいになっていた。そして水田は水が張っている段階。水鏡にアルプスが映し出されている風景は写真にも撮りたくないくらい美しかった。リフレッシュ。そして、ちひろ美術館や、池田町立美術館などで作品を見て、帰宅。

 夜のバスで新宿に戻り、深夜から溜め込んでいた仕事に取りかかる。完全リフレッシュと原風景の再確認ができたので、がんばることができる。

 そして朝、とても気持ちいい空気が入り込んでくる。久々に気分のいい徹夜をした。

#341 2010.05.14

 8時半から、クマさんによる講義。構造をもっと自由に解放するというコンセプトは明瞭にわかったが、結局は中途半端な形に終わってしまっているような気もする。しかし、それは現場を知らない学生の戯言であることにもすぐに気づく。クマケンゴのすごさというものは、挑戦しようとして、それがどの段階まで達成されたとしても、作品としてしっかり着地点を見つけ出し、仕上げているところなのだと感じた。そして、挑戦したことについて伝わるような形になり、プレゼンテーションになっている。こういう点はしっかり見習わなければならない。
 しかし、建築のスタイルとしては、好きになりきれない。上手いなぁとはつくづくおもうけれど。

 2限は中井さんの講義。ゲシュタルト質のお話。ゲシュタルト学派(特にグラーツ学派)についてはより勉強しなくては景観とかそもそも語る資格が生じて来ないのだけれど、院試勉強も兼ねてしっかりやっておこう。しかし、この手のものは伝わりにくいし、アカデミックなフェーズには持っていきにくそうだ。どうすればいいかな。考えないと。

 午後は修論ゼミ。M2の方々の発表とナイトウさんとのやりとり。というより戦い。師からまた良い言葉が次々と飛ばされてくる。publicや広場に対する性善説的な捉え方に対する批判、スカイツリーの経緯などなど。最終的に伝わってくるのはもっと社会に対して闘う姿勢をみせろ、ということだと思う。世の中で常識と思われていることを完全否定することから思考をスタートさせろ、と言われたので実践してみようと思う。

 ゼミ後、先輩方といろいろとぐだぐだ話し、自分の中でいろいろと不安とかもあるけれど結局は前に進むしかないということだけ改めて再確認。

 夜は新宿から実家の松本へ。思い出のあった、古びた映画館がぶっ壊されていた。更地になっていると思い出も一気に風化する。建物があればそれを手がかりに何か思い出せたことが思い出せなくなっていく。街が更新されていくと、淡い思い出なんてぶっつぶされてしまう。それが今の都市を動かす原理なのだ、と実感する。

#340 2010.05.13

 今日は、というより今週はあまり調子がよくない。特に、今日は間接的にではあるけれど、ある人から嫌われていることを知ってしまった。うーん、気にしなければいいと言われればそれまでだが、やはり気になっちゃう。

 不器用な性格なので(特に言葉について)、人を傷つけていることは多々あるのだけれど、それでも多くの人に良くしていただいて、良い友達にも恵まれていると思っている。いい環境にいるのだから、人間関係だけは壊さないでいかないとなぁ。でも、うまくいかないこともある。

 まあ、自分のことをよく思ってくれている人もけっこういるので、いいとするか。

 個人的に性格を直したいところが多くあるのだけれど、特に、偉そうに言っていて結局中身がないというものをなんとかなくしていかないとなぁと思う。本を読んで、アウトプットする訓練が必要だろう。
 
 他にも院試のことを考えると、甘えていないで勉強しなければいけないと思うのだが、道のりは険しそう。コツコツと物事をやることが嫌いなタイプなので、うまく乗り越えていかなければならない。
 それに、院試は来年から教授が一人減るので定員も減ることになりそう。自分より明らかに研究分野についてわかっていない人に、違う科目の成績の善し悪しで落とされるなんてことがあったら本当に納得いかないし、かっこわるい。なんとしてもがんばらなくては。まずはトーフルですか。

#339 2010.05.12

 ひとつ、自分の中であきらめてしまったことが起きた。がんばればできたのだろうけれど、やりきることができなかった。最後までやりきる部分が足りないのかなぁ、いろいろと自己嫌悪。9割までの作業量と9割から10割までの作業量は同じだと思わなければいけない、というのは徒然草の吉田兼好。的を得すぎていてぐさりとくる。

 何かをやりきるということはとても厳しいことだと思う。

 個人的に、そういう経験は他の人よりも少ないのではないかなと思う。逃げても結局世の中なんとかなってきたという実感と経験があるから、安易な選択をしてしまう。やらなきゃやらなきゃと思うほど、自分の身体が逃げていく、この乖離の感覚。自分が将来においてもずっとつきまとうものだと思う。そこで何ができるか、僕が一段階上のレベルに行くにはそこを突き抜ける必要があるのだと思う。

 しかし、使命感みたいなものがあると、自分はなんとかやっていけている気がする。今回も、何かあきらめたときも、あきらめずにやりきった時との違いはその使命感みたいなものの有無だったのだと思う。

 誰かを幸せにしたいと願う。しかし、その対象が不特定多数の場合は使命感のようなものは一気に薄れていってしまう。そこで何をモチベーションとするのか、果たして公共とは、市民とは、それに対して何ができるのか。何もしなくてもなんとかなっているではないか、という心の闇からのささやきに対してどのように回答していくのか、考えていかなくてはいけないのだと思う。

 現実的な問題としては、もっと午前中を効率的に過ごせればいいのかな。院試の対策もいよいよ始めたし。まずは明日から、より具体的に動こう。

#338 2010.05.10 中井教授昇進お祝いパーティー

 自分が行きたかった研究室に行くことができたことによって、毎日がとても楽しい。自分がいたかった場所に居場所があるというのはとてもうれしいこと。

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 今日は中井先生の教授昇進お祝いパーティーということで、OBやOG、大御所の先生方もいらっしゃって、結局総勢100名近くが駆けつけてくれた。自分は研究室21期生ということになるのだが、先輩方はみんなすごい方々ばかり。
 シノハラ先生をはじめ大御所の先生方のお話を聞いていると、景観研はとても小さく零細な感じで始まったのが伝わってくる。それが今や社基で一番の人気を誇り、一番大きな研究室の一つになったのだからすごいとしか言いようがない。OB、OGを合わせるといまや150名以上。歴史はものすごい。これから15年、20年と経っていくとどうなっていくのだろう。楽しみだ。そのころには自分も1人のOBとしてがんばっているのだろうか。

 二次会では、若手の先輩方といろいろと話すことができる。不動産業界にいらっしゃる先輩方にいろいろ現実のお話とか、ニシムラさんともプロジェクトに関するお話を聞くことができた。ナイトウさんともお話ができたりして、楽しい時間が流れる。

 これから、景観研は中井さんがおそらく18年間も引っ張っていかなくてはならなくなっていく。その中で時代は移り変わり、景観というものはどういう立場にあるのか、たぶん時代の最先端をいくのではないのだろうか、そんな気もする。自分も社会に対して何かできればいいのだが。



 
 自分もがんばらないとなぁ、とつくづく感じる今日この頃。自分は何をやってきましたか?と聞かれたときに、何か言えるようなものにしておかないと。

#337 2010.05.03-05 浜松

 GW後半は、浜松にあるとある中堅私立高校の学習合宿というものにいってきた。早朝から新幹線(それもこだま)に乗ってぐだぐだと浜松へ。静岡って長い。しかしこだまもN700系になっているというのは驚き。

 浜松で学校の先生にピックアップしてもらって、早速自己紹介からはじめ、授業へ入る。数学の難しい問題を、学生が必死で解いているので、自分も夢中になって丁寧に解説をする。
 けっこう夜まで指導をして、個人相談にも乗ったりして、あっという間に時間が過ぎていく。講師として一緒に働いた友達とも語り合ったりして有意義。

 最後に、先輩からもらったメッセージが印象に残っている。
 Strategy-Tactics-Target-Visionという4層構造で分析しろというもの。確かに、頭の中が超クリアーになった。こういうことを語り合う中で教えてくれたり、自分も何か伝えることができる、そういう会話や時間が過ごせることが東大の一番の魅力なのではないかなと思う。

 高校生が純粋にがんばっている姿を見て、自分も頑張ろうと思った。頑張ろうってあんまり良い言葉ではないけれど、それ以外のいい言葉が見つからない。相変わらず語彙が少なくてだめだ。

#336 2010.05.02 浦賀/横須賀

 ゴールデンウィーク中で、とても気分がよかったので朝早くから家を飛び出して、東京駅、品川駅を乗り継いで京急に乗り込む。

 京急で横須賀を越えて、特急から普通電車に乗り継いで終着駅の浦賀についたのは9時半ごろ。ずいぶんと長い時間かけて海の町にやってきた。駅に着くと、気持ちいいシーブリーズが吹いている。
 横須賀市による社会実験が行われているレンタサイクル(ただのママチャリだったけれど)を300円で借りて浦賀の海沿いを自転車で進んでいく。浦賀というと、黒船来航のイメージがあったのだけれど、現在はあんまりそういう面影はなく、ドックがしっかりしている、そしてのんびりとした田舎の港町という印象だった。

 観音崎の近くまで自転車を走らせていくと、バーベキューをするグループが海岸沿いに陣をはっていてとても気持ち良さそう。こんな雰囲気でBBQとかしたいなぁ。

 観音崎の公園を越えるとすぐ見えてくるのが横須賀美術館。気持ちよいたたずまい。ここもエントランスへのアプローチの斜度がとても気持ちいい。こういうのを図面にイメージしながら落とし込めるのはすごいなぁと思う。
 内部、海沿いにあるにも関わらず、メンテナンスも行き届いているのがさらによい。受付への渡り廊下で皮膜の内部と外部との関係性を見ることができる。実際の展示内容は全然大したことがなかったのだけれど、空間に関しては青森の県立美術館に似たスケール感を感じた。照明は光量はあれだけ外部光をとりこんでいたので美術館として大丈夫か疑問に思ったが、疑問点はそれくらいで、あとは勉強に成るディテールばかりだった。特に、空間のエッジとなるような部分に対してすべてRをかけて丸みをおびていることで、距離感が喪失されるのはインパクトがあった。うまいなぁ。

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 美術館から更に海沿いを進んで横須賀駅まで。横須賀は、海兵隊が休日だったこともあって米軍関係者がとても多く町中を歩いている。なんかちょっと怖い。普通に暮らしている人は大丈夫なのだろうけれど、初めての人にとったら違和感しかない。あー、これが基地と暮らすってことなんだ、というのを実感した。ニュースで聞いていてもわからないことってあるもんなぁ。

 結構早めに行ったので、東京に帰ってきたのも15時過ぎ。それからオアゾとか見てから帰宅。それからはゆったりといろんなことを考える。リケンさんのすごさを噛み締める一日になった。

#335 2010.05.01 川越/福生

 ゴールデンウィークに入った初日、東上線に乗り込んで川越に向かう。こんなにいい天気なんだもの、外にでなければ。そして、川越という街がとても気になっていたから。そんな想いが僕を川越へ連れ出したのだと思う。

 東上線の準急に乗って、川越駅へ。そこから周遊バスのようなものに乗る。すでにすごい人数の観光客がいたため満員状態のバス。観光名所を全て回るということでルートが選択されているのだが、もっと効率がよくなるのではないかなぁと思う点がしばしば。この満員状態のバスの対策ももっと取るべきだと思う。

 蔵の町でバスを降り、ものすごい人の中、伝建保存地区の建物群を見て回る。新築ものと保存されているものというのは勉強していればすぐにわかるものであるが、一般の観光客には全くわからないであろう。それくらい整備されている。よく言えば、景観に配慮した建物群であるが、悪く言えばとてもテーマパークのようなものに見えてきてしまう。

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 修復工事中の職人さんに少しだけお話を聞くことができたのはとてもよかった。修景にかかる大変さなどをつくづく感じる。

 テーマパーク的だと批判したくなってしまうのは、帰り道に川越市駅まで歩く道沿いのシャッター商店街を歩いていたとき感じた、「囲い込み感」であった。蔵の町の一定の範囲だけ保存地区になっていて力をいれているが、交差点の向こう側にはいるとすぐにシャッター商店街になっていた。対象範囲外に効果がにじみだしていないのが少し気になる。住民の中に「私の地区だけいいものになる」「あそこだけお金をもらって、いいもんだねぇ」といった距離感があるように思われた。ある程度のレベルに達すると人は囲い込みをしだすと思う。そこから抜け出すことが必要なのではないかと思った。

 
 このまま東上線で帰るのももったいないと思ったので小旅行。川越線と八高線に乗って高麗川、拝島を経由して福生へ。駅から徒歩5分ほどにある福生市役所へ。

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 想像していたよりもいいスケール感でびっくりした。途端にリケンさんを見直した。レンガ調の壁面については疑問が残るものの、二つの塔の大きさや間隔がいい。行ってみるとなぜ同じものが二つ建っているのかがわかったような気がする。
 そこをまたぐ丘のランドスケープがとても居心地がよかった。そのスケール感、ちょっと急かなと思う程の勾配、日差しとの関係など、スタディが相当なされているのがわかる。自分もこういう空間、これ以上の空間を作れたらいいなぁと強く感じた。

 中央線でお茶の水、いつものように喫茶穂高でコーヒーを飲んで帰宅する。リケンさんのことがきになってウェブなどを確認する。