Zu den Sachen selbst -2ページ目

#354 2010.06.13

 朝起きて、しばらくは大学のスタバで本を読んだり。その後、今日が太宰の命日だったので三鷹まで電車で向かい、ものすごく混んでいるところで墓参り。今年は太宰が入水した年と曜日配列が同じらしい。そして梅雨入りの時期も今年のように遅かったらしい。そんなことを知ると、太宰は何を思っていたのだろうかとよけいに思いを巡らせてしまう。もし、梅雨入りがもっと早かったら、月曜日に編集者にあっていたらどうだったのだろう。グッドバイの続きはどうなっていたのだろう。

 夜は、教育テレビでM・サンデルの講義を見て、サンデル自身の持論であるコミュニタリアニズムに展開していく。コミュニティとか表面的なことを言っている建築関係の大学生はしっかり勉強するべきだと思う。特に安易に広場とかを作りたがるような、都市やランドスケープ関係の学生は。
 しかし、この放送を見ると、ハーバードってすごいところだなと思う。あれだけ知的な討論ができる学生がいるってところが。東大だとなんか知的ぶってるやつが、大したことないことをガミガミ言ってしまうものだからシラケてしまう。そして自分の思っていることだけを言ってしまうことが問題だ。自分の言ったことが客観的にどのような位置づけがされうるのか、そしてどんな反論がくるであろうか、ということを想定した上で論理を組み立てているハーバードの授業は感動に値する。自分もそうであるが、東大の野郎たちは大したことない。結局は何にもできない。でも、シラケてしまう、そんな奴らは無視しておけばいいじゃないという自分のような冷めた見方も良くないのはわかっている、そいつらをなんとかねじ伏せるだけの言葉を身につけなければならない。これは当面の課題。

 また、アンドウタダオの情熱大陸も見た。知っている先輩も映っていたりして新鮮だった。そしてなんだろう、またがんばらなきゃという気分になってきた。ナイーブなだけなのかもしれないのだけれど。この閉塞感を打破していくためにはああいうバイタリティが必要だったりする。そして自分にはもっとスピード感が必要だということも実感した。ぐちぐちしていることも大事だけれど、毎日をもっとスピードをつけてやっていけたらもっとやってけるんだと思う。正直、もっとできると思う、自分なら。本田くらい強気で生きて行くくらいのバイタリティが必要なのだと思う。状況を打破するには周りと同じように悩んでいるだけでは進まないのだと思う。タフにならないと。タフに。

#353 2010.06.12 横浜

 サッカーを見ていたので寝不足。二度寝したら絶対に遅刻すると思って早い時間に家を出る。東京、横浜を経由して関内へ。関内のカフェに入って本を読んでいて、モスでお昼を食べていざ見学会へ。

 横浜のアーバンデザインを巡る見学会。なんだかんだで今年で3回目。関内から、伊勢佐木町をまわって馬車道へ。みなとみらい線に乗って新高島へ。そこからいかにもな感じな都市計画ゾーンを通り抜けてみなとみらい、そこから赤レンガ、象の鼻、大さん橋、山下公園を抜けて最後は元町でフィニッシュ。けっこう歩いた。

 朝から関内にいたのだけれど、横浜のスケール感がシドニーのスケール感に似ていることに驚きながら、午前中は過ごしていた。ジョアンさんにお世話になった家から見たスケール感と、関内のモスからみた風景がちょっとシンクロした。地下に通る高速の車線数と地上の一般道の車線数、それに周囲のビルのオーダーが似ているからなのだろうか。サーキュラーキーの周辺とMM21あたりも少し似ているところがある(雰囲気がだけれど。実際は全く異なっていると思うが、直感的に)。港町であるし、人口規模もそこまで違わないことが全く要素が異なるのに似ていると思わせる所以なのかもしれない。

 毎回のようにこの見学会で楽しみにしているのは、赤レンガと汽車道のあたりをつなぐサークルウォークで何十人もかで同時にジャンプする儀式。ナイトウさんによると、「これをやるとスチール造の本質が分かる」らしい。全員でジャンプするとスチールの歩道橋が揺れて歩行振動が起きる。これが極端に橋の固有振動数と共鳴したのがミレニアムブリッジだったりするわけで。けっこうな振動が起きて一般人はびっくりするのだけれど、構造が見えてくるとこのくらいの振動があるくらいの方がスチールっぽくて安心する。

 象の鼻ではコンペのお話。全員でコイズミさん批判。特に公園の真ん中にある建物のデザインに関する批判が集中する。いい場所だと思うのだけれど、「もっと違うお金の掛け方があった」とか「もっとデザインすべきところがあった」というように、反省点も見えてくる。3人の近くで話を聞いていると、はあ、公共空間のデザインの見方ってやつはこういう風に見ればいいのか、ということが分かる。

 大さん橋では、ナイトウさんによる構造デザインミニ講義もあって、メンテナンスや面剛性のお話など。M1の先輩方とゆっくり休む。

 山下公園に来た頃にはもうすっかり疲れてきて大変だったけれど、元町で解散。そこから中華街に流れて打ち上げ。ナイトウさんの隣の席で、いろいろと話をすることができてよかった。短い時間ながらいろいろと聞くことができたのは何より。ナイトウさんが思っている都市についての考え方やデザインに対しての考え方を聞けたのは貴重だった。心に沁みる言葉の数々。。。

 二次会は石川町のあたりで。助教のお二人が本当におもしろい。その後、電車で帰宅。意外にも学生4人でかなり熱い話で盛り上がる。これから、僕は何をしていくのだろう。何をしていくにしても、今考えていることは忘れないで仕事をしなければいけないな、と思う。

 アルゼンチン戦をわずかだけ見て、寝る。

#352 2010.06.11

 久々に早起きすることができて一限へ。意匠の講義は千葉さんによる講義。今まで聞いたことあった話が半分程であったけれど、最近できた住宅2件についてはとても面白かった。やはり考えていることと時代の要請がなんとなく自然と合ってくるような、そんな人なんだろうな。プレゼンテーションもなかなか上手い。いろいろと突っ込みたいところもあるのだけれど、建築を知らない一般人として聞いていたらたぶん何にも言えないんだろうな。ずるい。
 しかし、まだまだちょっと思考が軽過ぎるんじゃないか、というのが個人的な感想。あくまでナイトウさんと比べてしまうからなのだろうけれど。いわゆる「時代の要請にのって仕事をして成功している人」に属するのだろう。建築では良い作品は作ることができるだろうけれど、公共空間や土木的スケールまで来たらどうなるのだろうか。今度公共建築も次々に建っていくはずなので、注目していきたい。

 2限はナイトウさんの講義。技術の翻訳論。バウハウスの理念などを中心に。それにしてもいろいろ知っていて毎回はぁー、というため息が漏れてしまう程。一年だけでも尊敬する教授のもとで勉強できることを幸せに思う。

 午後はゼミ。M2の方々もいろいろと苦労しているようで。スカイツリーについての実情であったり、ジェントリフィケーションなどについても。理念を社会化するための手段として賞がある、という言葉が印象に残る。賞を目標にしている人なんて相手にもならない、ということで解釈して良いだろう。

 ゼミ後はぐだぐだ来週のゼミ準備など。サッカーを見て、寝る。

#351 2010.06.10 君津

 午前中は研究室でぐだぐだサッカー談義と読書など。「磯崎新の都庁」という本はとっても面白くて一気に読み切ってしまった。コンペであったり、磯崎のことであったり、いろいろと分かることができたし、生い立ちや思考の源泉にまでたどることができた。

 お昼前に大学でバスに乗り込み、アクアラインを経由して君津へ。アクアライン、期待していたものの対したことはなくて残念。アクアラインからスカイツリーがドカンと見える。どうにもスカイツリーは好きになれない。タワーが機能的に必要なのはわかるけれど、あれじゃないでしょ、と。それに技術が進めばおそらく15年とかしないうちに地デジも新しい他の技術に変容していてアンテナとしての機能はなくなるに違いない。そういった際にあのタワーは象徴性を帯び続けるのだろうか。そういう深読みからの面もあるが、単純にドバイとかにもありそうな感じがするのが嫌な根源的要因かもしれない。

 君津の新日鉄製鉄所の見学。会社説明とかはどうでもよかったが、高炉を見に行ったときの衝撃は半端じゃなかった。圧倒的なスケール。それも単に機能に応答するために作られた空間。すべての配管の構成や空間に機能的な意味があるのに、そこに人間として立って空間を感じると、異次元に連れて行かれたような不思議な感覚になった。燃え盛る炎を前に、高炉を見上げる。高さ120mにもなるこの巨大空間は何かを超越していた。単に鉄を作るだけなのに。
 鉄を延ばす工場の細長さもまたしかり。いきなりドカンと1.5キロもの長さずっと続いている室内空間に入っていったので、今まで感じたことのなかった空間感覚になった。意味があっての空間なのに、鉄が流れていく様子を見なければ、全く意味のない空間のように思える。これがしっかりと構成された部材でできていたら、人間を超越するような空間が本当に作れるのだと思う。

 新日鉄の人に手配してもらったタクシーと、路線バスを使って早めに東京に戻る。ゆっくりお茶の水で食事をして、久々に家に帰って何もしないまま泥のように眠った。

磯崎新の「都庁」―戦後日本最大のコンペ/平松 剛

¥2,300
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#350 2010.06.09

朝起きると雨が降っている。朝から藝大に向かう。藝大のデザイン科の課題の講評会にお邪魔して見学させてもらう。うちの研究室からはzoeさんがクリティークに参加する。デザイン科の空間デザイン研究室とうちの研究室がどうやらとても仲がいいらしい。
 課題はこどものためのプレイグラウンドを作るというもの。こどもだから、どこでも遊び場になってしまうじゃん、と思ってしまうのだが、まず「遊びたい」という感情をどうやって生み出すのかが勝負所になってくる。公園などに一人でいっても、他のこどもたちがたくさんいる場所には入りづらい。そんな気まずい空間にならなければ、方向性としてはいいのかな、と漫然と思いながら話を聞く。
 コンセプトは相変わらず弱く、結局形がつくりたいから、という理由で形をガミガミ作っている様はむしろもう気持ちがいい。そのくらい頭に縛られてない方がいいものができるのかも。理由などを聞くと、大したことない感は否めないのだが、まあ造形力やら模型のテクニックやらはすごい。さすがという感じ。
 

 気になったのは以下のようなもの。
Zu den Sachen selbst
丸太で島を作って、途中で吊り橋をつくったりもしている。素材をどうするか、断面をどうするか、構造的にはどうするのかといった疑問もあるけれど、いろんなスケールの円をきれいにまとめていて好印象。

Zu den Sachen selbst
Zu den Sachen selbst
螺旋をモチーフとしてシェル構造を作っている。屋根にまで少しは金網のように上れることを想定している。素材を考慮したり、逆向きの螺旋を二次部材として導入すればけっこうもってくれると思う。シェルとして構造が成立するとスパンライズ比がどのくらいになるかで空間構成もかわると思うけれど。藝大女子っぽくてかわいらしい。影の落ち方とかももっとスタディすればよさそう。

 藝大の先生方に挨拶して、タクシーで東大へ。その後は雑務をこなした後にメガネのレンズの交換手続きなどを行ってきた。遠視が進行している。疲れ目が最近激しかったり、本を読みにくくなるのも納得である。右目は5段階遠視を強くしてもらってレンズを作る。

 モノをつくりたくなってきた。時間をみつけて模型でも何でも作らないとなぁ。

#349 2010.06.07

 午前中は家事をして、お昼前に学校へ。いろいろな手続きなどの雑務を行ったあとで、お昼には社基の卒業アルバムの記念写真の撮影。写真を撮る係の東大生が典型的な東大生という印象で、要は上から目線な上に、言うことを聞かないことにイライラする、そして自分が写真家気取りであるというような感じ。どうしてこちらが言うことを聞かないかというと、自分たちが何かするよりも写真を撮る側のセッティングを変えた方が明らかに効率もいいし、良い構図もとれるとわかっているから。そうやって見透かされているのに気付かずにいろいろやっているのは本当にイタイ。かわいそうだ。

 研究室でサッカー談義に花を咲かせた後は、銀座に向かって、一眼レフカメラの修理申し込み。キャノンのサービスセンターの対応はとてもよいなぁ。詳しくいろんなことを教えてもらいながら、ちょっと修理はお金がかかりそうだけど申し込む。一眼レフとCX3が同時に使えるようになれば、僕にとってはカメラの環境としては満足のいくものになると思う。

 院試についてマジメにそろそろ考えなくてはいけなくなってきた。過去問などを漁ってはいるのだが、英語に関しては将来にも関わってくるし、本気で勉強しなくてはいけないよね。サッカー見たいけれど、がんばって勉強しないと。同時多発的にやることが多いのは間違いないのだが、そこで何ができるのかが結構勝負の分かれ目だったりして。研究室に引き続きいれるように、とにもかくにもやらなくては。

#348 2010.06.05

 泥のように寝て、起きて、シャワーを浴びて、院試説明会へ。

 院試は少しだけ変更点があったよう。時間が短くなって、範囲は広くなったとのこと。あー、しんどい。うちの研究室のプレゼンは、いつも通り、世の中から一歩離れた感じからF井さんがやっていた。

 その後、研究室で雑務をした後、テルイさん企画によるGSDyのイベント。ボサノバを聞く。今までラジオからしか聞いていなかったが、生音で聞いてみるととてもしみ込んでくる音楽だった。それよりも現代音楽のように即興で仕上げていく過程がとても素敵だった。
 おいしいブラジル料理も堪能し、大満足の時間を過ごす。

 片付けの後、白山ラーメンで〆。タクシーで帰ってしまう。そして、M・サンデルを満喫して、ばったり寝る。

#347 2010.06.04

 前日はぶっつづけで作業。とりあえず4時になり、明るくなってから一時帰宅をし、シャワーと軽く仮眠をとって大学へ。
 
 勝手に師を仰いでいる教授の講義。非常に深い。イントロだけとはいえ、頭が切れる、切れすぎるので抑えているような感じになっている。これからどのように展開していくのか楽しみ。講義後いくつか質問をしたが、それにもずばっと応えてくれた。ずるいくらい言葉を操れる。

 昼からは最後の追い込みの模型作製。総力戦で最後までいく。本当につらい時間帯が続いていくのだが、箱をつくったり、模型の最後の詰めの作業を行ったり。ここまでくると、研究室メンバーのだいたいのことがわかってくる。偉そうなこといってやらない系統の人、何にも言わずに黙々とやる人、ムードをつくって作業の流れを効率化してくださる人、、、、それぞれの体力的、精神的スタミナと器の大きさもこういう極限状態だと見えてくるから不思議だ。僕はというと、作業が先輩方より遅い分、いろいろとリカバーしようと必死だった。仕事が不器用なわりにはなんとか食らいついた、っていうくらいの印象を持ってもらえればいいのだが、どうなんだろう。

 最後はなんとか宅急便の集荷に間に合い、終了。一ヶ月にも渡る戦いが終了。製図室の片付けなどをして、帰宅。集荷に慌てていたせいで、結局完成した全体版はみんな見ることができなかった。

 模型のモチベーションにしていたサッカーは、見て損をした気分になって一気に気分が萎える。気に入っているドイツビールをあおって、泥のように寝る。

#346 2010.06.02

 あっと言う間に時間がすぎていく。朝起きて、授業に行きたいわけでもなかったので、ちょっと散歩してコロッケを買って、パンにはさんで朝食をとった後学校へ。

 ひたすら模型の日々は続いて行く。スプレーのり地獄でどうしようもない。途中かてきょにいったりもしたが、最終的に25時過ぎまで断続的に作業。間に合いそうで間に合わなさそうな、そんな感じ。模型とかやると、頑張る人とそうでない人が分かれてくるのが分かる。偉そうなこと言っててなんにもやんない人もいれば、寡黙にもくもくとやりつづけている人もいる。

 研究室は本当に恵まれた環境だと思う。とにかくいい人ばかりに囲まれている。だけれど、甘えているとあっという間にすぎていってしまうなぁ、というのが正直な感想。自分なりにやっていかないと、勝負して行かないとなぁと思う。勝ち負けって話ではないのだけれど、安住していていいことはない気がする。もっと攻めないとなぁ。ぶっつぶされにいかないといけないなあ。そういう勇気とか情熱とかないと。

 どうやら、内藤さんのとても良い本が刊行されたよう。買わなくちゃ。読まなくてはいけない本がどんどん積み重なって行く。勉強しよう。

#345 2010.06.01

 朝起きて、本郷三丁目のドラッグストアに研究室用に買い出しをした後、歩いて大学へ。久しぶりに駅から大学に通う道のりをいく。着実にスカイツリーの工事が進んでいる。

 昼前から模型、そして買い出しにいったりして、また模型。夕方は農学部のバーにいくも満席で、結局研究室メンバーで定食を食べて、また模型。

 模型の技術だけ向上していく。果たして間に合うのかどうか。模型しながらだと向学心が沸き立ってくるのが不思議。しかし、そういうときには勉強するような時間もないのが不思議。ないものねだりな時間が過ぎて行く。

 土曜日まで、怒濤の毎日が続きそうだ。