娘のアザラシは「えいごであそぼ」が何故かお気に入り。
「いないいないばぁ」は、息子のアシカもお姉ちゃんと一緒になって真剣に見ていました。
親にとっては、超ラクちんなひと時であります
![ラブラブ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
小さな子供のいるお母さんはご存知だと思いますが、いないいないばぁには、うーたんという耳がマラカスかヨーヨーの、変なキャクラクターが出てきます。
子供達はいないいないばぁの中で、このうーたんが一番可愛いと言いますが、うーたんが出てくると、私の心中は穏やかではなくなるのです。
私の母も、
「何これ。ウザギ?何かいかにもでムカつく!」
と眉をひそめました。
母や私の言う「いかにも」は、
「私、うーたん。可愛いでちょ?可愛いって言って。思って。感じて。信じて。うーたんみんなに愛されてるの。だって可愛いから。だからあなたもうーたんを愛ちてくだちゃい」
という意味です。
愛され自慢と、愛してくだちゃい強要の無言のメッセージが実に押し付けがましい。
ってもちろんいないいなばぁ製作者側の意図ではなく、あくまで私達の一方的な受け取り方です。
私も母もひねくれた感性がよく似ていて、私は基本的にうーたんのようなウサギやパンダのキャラクターが一般的に苦手です。
何故ならウザギやパンダは、伝統的に子供達の人気キャラで、常に良い役をもらっています。
私が小さかった頃、パンダキャラはよくジーンズのオーバーオールを着せられていました。
膝にはリンゴのアップリケ。そこから毛虫が出ているのもあったっけ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、このオーバーオール姿までもが、
「僕パンダ!はっきり言って人気者で、動物キャラ界のセレブなんだよね。笹の葉しか食べないし。でもセレブだから許されちゃうわけ。あ、ナベちゃんおはよー。今から仕事?何?昨日は何時まで飲んでたの?結局東麻布のミサコとはどうなったん?あ、そうそう僕は本来作業着であるオーバーオールなんかを着て、君たち庶民に目線を下げてあげてるの。どうして膝にアップリケが付いているのかって?そりゃあつぎあてしてまで古い服を着るっていう、質実剛健な所を見せるためさ。だけどこのジーンズ、本当はドルガバなんだ。ガバガバじゃないよ。あ、ヤバい!子供の人気キャラなのに下ネタ系のオヤジギャグ言っちゃったね」
って言っているような気がしてなりませんの。
こういうのを心理学的に誇大妄想、もしくは被害妄想と呼ぶのかも知れませんね。
ま、パンダやウサギがホストっぽいスーツを着てたり、黒いスリップにガータベルト姿だったらもっとドン引きですが。
話をうーたんに戻しますが、私や母がうーたんに感じる嫌悪感とは、
「うーたん(もしくはパンダやウサギ)が自分の可愛さを認め、愛されることを許容出来るのに対し、私は可愛くないから愛されない。愛されることを自分に許さない。お前は六本木ヒルズのセレブかも知れないが、私は池袋のホームレス」
というインナーチャイルドのトラウマに他ならないでしょう。
このインナーチャイルドという言葉、最近すごくよく目にしますが、この言葉自体も恐いです。
活字で見るよりも耳で聞くと、その場から逃げ出したくなります。
いかに私のインナーチャイルドが傷ついているかという何よりの証拠です。
それは認めるけれど、セラピーはもうちょっと後にならないと出来なさそうです。
こういう親だから、子供達のインナーチャイルドをどういう形で傷つけてしまっているか分からないのですが、子供達のうーたんを可愛いと素直に言える感性に、ホッとしたのも事実です。