古き良きのぞき部屋 | 前世が出てきてコンニチハ

前世が出てきてコンニチハ

ひょんなことから知った自分の前世との、怪しき格闘記。

前回の日記では、ブログのタイトルのヒントをのぞき部屋から取ったと白状しました。

たぶん今はもうのぞき部屋なんて存在しないのでしょうが、私が小学校4年生くらいの頃、電柱に「のぞき部屋スキャンダル」という名前ののぞき部屋の、ドピンクの毒々しい立て看板と、それと同じデザインのシールが多数貼り付けてありました。

それを初めて見た瞬間から私の心は高鳴りました。のぞき部屋という名前から怪しい雰囲気を察知しただけでなく、看板のデザインも秀逸でした。
のぞき部屋の「の」の時の丸っこい部分に黒目が埋め込まれ、外側には長い睫毛が施されていました。
つまり、「の」の字が目になっていたんです。
のぞき部屋だからそうしたんでしょうが、その看板のメッセージ主張の上手さに子供の私もうなりました。
それ以来、私はその看板やシールだけを見に友達と放課後よく出歩いていました。その友達に手紙を書いていた頃は、お互い「の」の字に目を必ず付けていました。

その看板やシール達も次第に色褪せ風雨に晒され、何の看板なのか分からなくなっていきましたが、きっとあれが私ののぞき部屋根性の芽生えだったのかも知れません。
いやはや、環境ってのは怖いよ叫び

こんなこと学校の作文で書いたらタイヘンなことになっていただろうなー。
文集、今年の思い出。タイトル、「私ののぞき部屋」4年2組加藤セイウチ。
「4年生になって一番楽しかった思い出は、社会科見学で森永の工場へみんなで行ったことです。そのとき私は、バスの中からのぞき部屋の看板を見ました。私はのぞき部屋が大好きになりました。大きくなったら私ものぞき部屋へ行ってみたいとおもいました。おわり。」

先生からコメント右矢印加藤さん、社会科見学の森永工場で何をしたのかを書きましょう。

正確に書けば、私にとって重要なのは、いわゆる風俗産業で行われていたのぞき部屋の内容ウンヌンではなく、部屋をのぞくという行為です。
誤解なきようもっと正確に言いますと、扉の向こう側に何があるか。それを知る前のドキドキ感が楽しいのです。だから別に部屋を鍵穴からのぞく必要はなく、その扉の前に来るだけでワクワクなんです。

たぶん扉を開く前が、一番ドキドキワクワクで胸躍る瞬間でしょう。
扉を開けてしまったら、何てことはないかも知れません。


だけどこれから、「扉を開けたら、もっと楽しい!」
そんなブログを書いていきたいと思います。

のぞき部屋スキャンダルの看板を初めて見てから28年の歳月が流れ、セイウチは怪しいライターになりました。

先生からのコメント右矢印なし。/font>