先ほど、街中でキャッサバ芋を買ってきました。
私が通っていた小学校か中学の社会科の教科書の巻頭に、
「キャッサバを料理するアフリカの女性」というタイトルの写真が掲載されていました。
私の記憶が正しければ、大きな鍋の中に皮をむいたキャッサバが入っていて、それを二人のアフリカ人女性が料理していました。
社会科の勉強なんかもちろんしなかったけど、その画像のキャッサバを食い入るように見つめていた少女時代。
おそらくあれが私のアフリカ料理異常固執人生の始まりだったのかも知れません。
以来キャッサバは、憧れの食物になりました。
それから随分経ってから、たぶん東京のナイジェリアンレストランあたりでキャッサバを食べたことがあると思うのですが、どんな味だったのかの記憶がありません。
つい最近はマルメのアフリカンショップでキャッサバ粉のフーフーを買ってきました。
詳しく説明すると、パウンテッドヤムが売り切だったので、代わりにキャッサバフーフーを買って来たのです。
私がいつも買うフーフーはプランテーンかココヤムなので、キャッサバ粉のは初めて。
袋にプリントされていたナイジェリアの国旗と、名前cassava fufuの下に括弧して(akpu)と書いてあったのもラブリーでした。
akpu。kとpの破裂音が二つも続いてブラボー(何がだ?)
こんな愛らしい発音の名前の食べ物、しかもキャッサバのフーフーが不味いはずはない!
私の心は重たい体に反して軽々と弾みました。
しかし、、、。
プランテーンやココヤムのフーフーと比べると、味がない!
ないと言うよりは、曖昧な味と言った方が正しいです。
強いて言えば、わらび餅のような感じ。
プランテーンやココヤムのフーフーと違って、それだけ食べるのには個人的には適していないと思います。
あれだけ思慕の念を燃やし続けたキャッサバに、ステンと失恋
キャッサバめ、お主もなかなか悪じゃのう。
しかしガーナの辛い佃煮のシトやナイジェリアのエグシスープと一緒に食べればそれなりに食べられるし、結局ボソボソとお昼に食べて、完食しました。
それにわらび餅は、要はきな粉が嫌なのであって、ガーナのシトをつけて食べれば私もわらび餅が食べられるようになることが分かったので、アクプーには感謝しています。
さっき元ナイジェリア在住の女性が、ナイジェリア滞在時にキャッサバの粉を使ってわらび餅を作っていたという内容が書かれたHPを発見したので、やっぱりキャッサバとわらび餅には共通点があるようです。
キャッサバフーフーは味が曖昧だのと文句を言いながらもキャッサバ芋を買ってきてしまったのは、着てもらえないセーターを編んじゃうような、女心の未練でしょうか?
淡屋先生に怒られそうだ
さてこのキャッサバさん、身が固いらしいのでまずは茹で、その後蒸したり揚げたりし、肉料理などの付け合せにするようです。
ま、炭水化物だから主食なんだな。
ブラジルでは揚げたキャッサバをシチューに入れて食べたりもするそうですが、出来るだけ揚げ物は作らないようにしているので、これは却下。
とりあえず茹でてからフライパンかオーブンで焼いてみようかな。
ああ、それにしても今日はお気に入りのカフェで美味しそうなチーズケーキを発見したので食べてしまった
チーズケーキの上にちょこんと乗っていた、小さくて赤いスナジグミが北欧的なワンポイントを飾っていて、つい手が出てしまいました。
上品なしっとり加減のムースと、歯ごたえも爽やかなビスケット生地の憎らしいまでのコンビネーション!
チーズケーキめ、お主も相当な悪じゃよ。
ふぉっ、ふぉっ、ふぉ。
明日はキャッサバを料理するし、今日は夕飯少な目にしよう(出来るのか?)。