どどめーん!
いきなり怪しげな画像からスタートしましたが、これは溶けたカレーパンマンではありません。
一応マカロンです。
マカロン界ではおそらくとんでもない外道者でしょうが、自分でマカロンと思えばマカロンです。
だって自分が思ったことが現実なんですもの
娘のアザラシのために買った、子供用の雑誌に載っていたレシピを見ながら娘と一緒に作りました。
味は、要はメレンゲでした。
殻のメレンゲの形を整えることだけでなく、中に挟むクリーム作りにも失敗したので、ラズベリージャムだけを入れました。
それでもメレンゲの形がブチャイクなので、ジャムを挟むのに精一杯。
マカロンは、私に取ってはかなり長い間謎めいた食べ物でした。
イプセンの「人形の家」に出てくるので名前だけは知っていましたが、原作を読んだだけでお芝居を見たことがないので、マカロンはずっとタマゴボーロだと思っていました。
そしたら全然違うじゃん。
あたい恥かいちゃったよ
私がマカロンを実際に目にしたのは、たぶん去年だと思います。
どっかのスタバのレジの脇に置いてあるのが視界に入り、コーヒーと一緒に半ばコーフン気味に買いました。
実に遅いマカロンデビューです。
スタバのマカロン、とんでもなく甘かったね。
見た目とは裏腹に味には繊細さのせの字も無く、近所の噂話が好きな太ったオバサンって感じ。
スタバにはラズベリー味のマカロンしかありませんでしたが、日本のデパ地下には色とりどりのマカロンがあるのですね。
でもやっぱり味はべったりと甘く、長い間一緒にいると疲れてくるKYな人っぽいんだろうか?
おフランスが発祥地らしいマカロン、遠い日本では何気に売られているのに、スウェーデンではほとんど見かけません。
理由の程は分かりませんが、割と最近の南スウェーデンの新聞Sydsvenskan(和訳すれば南瑞日報みたいな感じ)では、知られざるマカロン特集をやっていました。
南スウェーデンにある、マルメというスウェーデンで三番目に大きな都市のとあるお菓子屋さんでマカロンを作っているのは、ポルトガル出身の男性。
きっとスウェーデンでは数少ないマカロンの偉い人です。
その偉い人、新聞のインタビューで、
「マカロンは、それだけで食べると甘すぎる」
と身もフタもないお言葉。
夫のオットセイはmakron(スウェーデン語でマカロン。複数形はmakroner)と言う単語すら知らず、新聞に載っていた写真を私が見せると、
「何これ?砂糖?」
と表現力の貧しさをご披露。
砂糖って、、、。
せめて砂糖菓子と言って欲しかったね。
ま、間違ってはいないけど。
もちろんオットセイの生まれて初めてのマカロンは、手作りどどめんマカロンです。
娘のアザラシは、makronerとmakaroner(スウェーデン語でマカロニのこと)の区別がつかないと婆さんのような発言。
以降、日本風にマカロンと発音して頑張っています。
実は私のお気に入りのカフェには黄色いマカロンがあるのですが、それはスタバのより数段甘さ控えめでかなり美味しいです。
マカロンはあまり普及していないとは言え、隠れ家的にひっそりとスウェーデンでも愛好家の舌を喜ばせているようです。
今夜になって、メレンゲのシャリシャリ感と軽快な音が何に似ているかが分かりました。
火葬した後の遺骨、、、
最後にエグくてすみません
どどめーん!