木曜日の千唐流空手道直真塾昭島中高生部の稽古の話です。
こちらでは鎮東(チントウ)の形の稽古も行っていました。
ここではまたある塾生から動きの意味を確認したいところがるとリクエストがありましたので、そちらも行っていきました。
その形の動作としては下イラストのところです。
弓勢と呼ばれる体勢から180度転身しながらの下段払いとなります。
まず、この弓勢の解説の確認をしていましたが、以前行っていたことは残っていたようです。
単純なものとすれば、前側からの攻撃に対しての下段払い、後ろ側の攻撃に対しての外受けになりますが、それは基本の基本になり、こちらも答えることはできていました。
さらに他の解説として相手からの前蹴りに対して掬い受けをしてホールドするものまで答えてくれた塾生もいました。
弓勢が他の形にもあり、その時に稽古していたことが頭には入っていたようです。
ただ、実際の攻撃がきた時の動きや身体操作が曖昧になっていましたので、そちらの稽古から行っていました。
こちらは相手が正確に中段に対して前蹴りを行ってきたのに対して、それをわずかに避けるように斜め前に進み、その避けてすぐに外受け側の方で相手の蹴り足をかかえ、下段払い側で腰横をおさえていきます。
タイミングがズレれば当たってしまいますし、避け過ぎも相手をそのあとに抱えられなくなりますので、適正な距離感が必要になります。
そのあとですが、この鎮東の形に出てくる１８０度転身しながらの下段払いがありますので、その動きまでの解説を行っていきました。
前段階のきちんと抱え込んでいることが前提になりますが、それがあることで相手を抱えつつ投げに移行していくことができます。
きちんと抱えこんでいることと、自分の体軸を確立させて回転することで投げとなります。それができていなければ相手も必死ですので返されます。
投げを打ったあとは、そのまま下段蹴りとなります。
こういった動きになりますが、塾生たちは思いがけない技の展開に、大変興味を持った様子が伺えました。
分解・解説を通して動きの意味を考えることは面白いことでありますし、実際に相手との力のやりとりがあることで、動きはわかっていたとしても、身体操作がしっかりできなければ上手くいきません。そういったところも感じていただきながら進めました。
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