壮鎮(ソウチン)の形の角構えの意味も確認しながら分解・解説の稽古を行う | 道田誠一のブログ

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整体と空手について書いています。

 土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話の続きです。

 

 この日の後半は形の稽古が行われていました。

 

 ここでは形といっても大会を意識した形のグループと大会には出場はしない形のグループと形の分解・解説の稽古をするグループに分かれて行われていました。

 

 私のグループは形の分解・解説の稽古をするグループでしたので、そちらの様子を書いていきます。

 

 今回はオーストラリアから戻ってきていた塾生の方が参加していたため、そちらの方のリクエストで壮鎮(ソウチン)の分解・解説の稽古が行われていました。

 

 動きとしては最初の動きのところになります。

 

 下イラストのようになりますが、角構えと呼ばれる動きから拳槌打ちを放つものになります。さらに下イラストにはありませんが、そこから拳槌打ちをした反対側の腕で中段突きも行います。

 

 

 こちらの動きになりますが、お互いに組手の構えから行います。

 

 

 

 そこから、形の動き同様に少し後退しながら角構えのカタチをとります。

 

 この時、前腕の腕で相手の突きを受けます。

 

 

 

 そこから、すぐさま拳槌打ちを放ち、さらに中段突きも連続して行う動きとなります。

 

 

 

 

 

 

 

 動きとしては、このようになりますが、ここでは受けを行う姿勢である角構え独特のカタチや両腕を動かすことでの受けがどうなっているかということも確認しながら行っていきました。

 

 その確認のために、相手の右中段追い突きに対して、左腕で受けていることになりますが、その左腕のみを動かし、角構えに必要な右腕を頭部まで引き上げることをしないかたちで行いました。

 

 そうなると受けが弱くなってしまい、相手の突きを受け切ることができません。

 

 右腕を上げる動作でそのあとの拳槌打ちのための準備動作にもなっているわけですが、実は背中側を締めており、それにより受けの強化を行っていることを確認しました。

 

 さらにですが、左腕を中段外受けのカタチにして受けるということも行いました。千唐流の角構えは背腕側で受けるかたちをとります。

 

 中段外受けのカタチにすれば受け自体はきちんとできますが、剛の受けになってしまい、突いた側も止まってしまうことになり、そのあとの拳槌打ちが極まりづらくなります。

 

 つまり背腕側で受けることと、両腕を活用することで、芯がありながらも柔らかい動きとなり、それが相手の突きを受けながらも同時に相手のバランスを崩すようにして拳槌打ちが的確に極まるような仕組みになっているということです。

 

 この壮鎮は牛をイメージした形でありますが、闘牛の強さとともに闘牛士の柔らかく受け流すような様相が兼ね備えられたものがこういった動作に秘められていることを感じます。

 

 写真はありませんが、稽古の中では相手の突きこみが深かった場合に対してのものも行われていました。

 

 そうなると、左構えの状態から前足を一歩引いてくるケースもあります。

 

 つまり、左構え状態から前足を一歩引いた時には右足が前の状態の角構えの状態になっているということです。

 

 この千唐流の壮鎮(ソウチン)の角構えは左足が前でも右足が前でも常に右足の踵が浮いている状態で行われます。

 

 

 

 

 前足の踵が浮いている状態のものは蹴りが隠されており、ここでの動きでは金的が入る解釈もできます。

 

 つまり、相手の突きを受けつつ、拳槌打ちの前に金的蹴りを放ち、そこから次のその連続技につなげるという動きになり、その動きも行われていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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