昨日の千唐流空手道直真塾昭島中高生部の稽古の話です。
こちらでは正整(セイサン)の形の稽古も行っていました。
下はこの形の中の最初の方の動きの箇所で前進しながら外受けをし、その後、中段逆付きを行い、さらに外受け(絞り受け)をしているところになります。
この中での突きが低くなってしまっているケースがありました。
ここでの突きの高さは中段になりますが、それよりも低かったということです。
この形は字のごとく正しく整えるという意味もあり、基本である正整立ちでの中段逆突きも正しい位置で行う必要があります。
ここでは、説明としてその場の内八字立ちでの中段突きも改めて確認していきました。
千唐流の中段突きは下イラストのように水月を狙います(流派によっては異なるケースがあります)。
この場合、肩と腰を底辺にした四角錐の頂点に拳頭がきます。
立ち方は変わったとしても、このその場の突きの位置関係は同様になります。
そうなると、腰から突き出して行った時には少し上に上がることになります。
今回注意した稽古生の場合、腰の高さのまま平行に出してしまっているようにも見えましたので、図形のことも例に出して説明していきました。
また、他の稽古生では正整立ちが正しく取れていないケースもあり注意していきました。
この形の場合は右足前の右正整立ち、左足前の左生整立ちそれぞれ使うところがあり、そのいずれも正しく取れている必要があります。
右正整立ちの際に前足が内側に入り過ぎてしまい、後ろ足と一直線上になっているような状態になっていました。
基本通り、内側にカーブしながらの運足を取ることが大切になりますが、上半身のことなど別のことに意識が向いてしまっているとそれが抜けてしまうケースがあります。
しかし、立ち方は土台として重要でありますので、上半身の前にきちんとしておく必要があります。
続いて、最後の方に出てくる四股立ちでの裏拳槌打ちから下段払いの箇所でも注意アドバイスいたしました。
この場合、イラストの矢印にもありますが、四股立ちからバックステップしながら正整立ちになります。
ここではその立ち方に関しては問題なかったのですが、上半身に、問題があるケースがありました。
四股立ちの場合、上半身は真半身になりますがその後の正整立ちでの下段払いにおいてもその真半身が残ってしまっていました。
こういったところも修正しながら稽古を行っていきました。
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