一昨日の千唐流空手道直真塾昭島中高生部の稽古の話です。
こちらでは抜塞(バッサイ)の形の稽古を行っていました。
この形の中では横屈立ちによる掬い受けの箇所があります。
下イラストの動きとなります。
こちらの稽古の中では解釈として相手の蹴りを掬い受けるというものは行っていましたが、まだ行っていないものもありましたので、その行っていないものを稽古することにしました。
イラストに赤丸がついていますが、千唐流ではここのかたちが縦拳となっています。
バッサイの形はいろんな流派でも稽古されていますが、それぞれの流派でかたちや動きが異なります。
千唐流としては下イラストのように相手の蹴りを受けるかたちもあります。
この動き自体は比較的最近、こちらの支部では稽古していました。
相手の蹴りを掬い受けとして受けた際に相手の蹴りがその受けた腕に乗った際の強度として縦拳であることで、脇が十分に締まり、強くなります。
通常の外受けのかたちで掌側が上を向いた状態と比較した場合ですが、その強度は縦拳の方が強くなります。
そのため、このかたちになっています。そういったこともひっくるめて先日稽古していましたので、今回は、別の動きとして三裏拳(さんりんけん)を行うことにしました。
こちらは変手法二十八構の中の十一番目の動きになります。
変手法では自然立ちから開始していきますが、今回のここでの稽古は組手の構えの状態からの動きで行いました。
組手の構えとなると正整立ちの状態からになりますが、その状態からですと、前足を斜め前にステップさせて横屈立ちをとりつつ、相手の突きをかわしつつ、まず相手の裏肘に裏拳を放ちます。
その後、すぐに相手の肩と脇腹に連続で裏拳打ちを放つ動きとなります。
裏拳にて三か所を狙い攻撃していくため、こういったネーミングが付いていますが、最初にあげた形の中の拳のかたちが縦拳になっていることもこういった解釈があるからでもあります。
さて、動きとしてはイラストのようになるわけですが、実際に動くとなると、そのタイミングや的確なコントロールが求められます。
最初はゆっくりと徐々にスピードをあげながらも正確な位置に裏拳がいくように繰り返し稽古を行っていきました。
ここからさらに別の動きも行っていきましたが、この記事ではここまでといたします。
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