一昨日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。
この日は三戦(サンチン)の形に出てくる絞り突きを使っての鍛錬も行われました。
千唐流の三戦(サンチン)は最低でも５分かかるほどの過酷な形でその中には剛柔流の転掌(テンショウ)の形にでてくる動作に似たものも含まれた形です。
その中で絞り突きというものもあり、それが下イラストのようになります。
ここでは上イラストの中の一番最後の動作である突いた腕を外側に開いていくところをペアを組んでお互いに小手と小手を接触して押し合うものが行われました。
この動きは腕の力では決してできず、下半身の締めと脇の締めから成る土台からの力を統合したもので押し合うことが重要になります。
上手くお互いの力がはまり合うと接触部位で反発しあうことになり、その負荷が脇や腰の中心にかかってきます。
そして、それはその部位の鍛錬になっています。
勢いにまかせず呼吸とともにゆっくりと行っていきますので数回繰り返すだけで、身体も熱くなっていきますが、この動作を行ったあとは受けと突きの組み合わせてでも行っていきました。
片方が突き、もう一方が受けというものです。
受けの種類は中段外受け、中段内受け、下段払いの３種類が行われました。
その中の中段内受けのところを書いておきます。
下は中段内受けの様子です。
受け側としては相手も押し込む突きをしてきますので反発に負ければ押し込まれてしまいます。
ですので、しっかりと受け切ることが重要です。
その場合、先ほどの絞り突きと絞り突きで押し合う時と同様に腕だけの力ではだめで腰の力を使っていきます。
中心軸を中心に腰を捻っていきます。
十分に腰を切ることで締めのある突きも受け切ることも可能になり、そのためには下半身の各関節も柔らかく動かしていきます。
相手の力が加わることで中心軸が保てず腰が引けてしまったり、背骨が傾いたり、肩が上がってしまったりするケースがありますがいずれもそうなってしまえば受け切ることができません。
そういったところも感じながら、お互いに負荷をかけ合いながらの稽古になりました。
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