鉋:ヒフクラ鉋右を再生する2 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

勢州たぬき工房の木工したり直したり

2018年に小さな工房を自分で建てました。
包丁や大工道具を研いだり直したり。
他も色々作ったり直したり。
元々は生産設備の開発屋。
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おはようございます。たぬきです。

今年も田んぼが始まります。

ドブさらいに草刈り、草刈機の整備、草刈り刃の目立て、用水路のスクリーンの清掃、代掻き、田植えの準備と忙しい日々が続きます。


さて、作業台の横に置いたままのヒフクラ鉋を仕上げてしまいましょう。

台と刃の平行を出します。今回は切っ先側が多く出ていたので、こちらを減らすように研ぎます。


研承斬400→斬1500→頂3000→奥殿白巣板。大体平行になりました。キズが抜けてませんが、後は使う時に調整します。

研ぎ減らして平行にしたら、切っ先が一分五厘飛び出しました。電着ダイヤで擦り下ろしても良いのですが、別にもう一丁ヒフクラは持っています。ならば、今回のはアリにも対応できるように飛び出したままにしておこうと思います。使う時に必要なだけ擦り下ろせば良いのですから。
ヒフクラは元々の構造がいい加減で身の位置決めが甘いです。それを嫌ってエポキシを詰めて位置をキツめに決めてあげると融通は効かなくなります。今回のも仕込みをゆるくすれば飛び出しを少くする事も出来ますね。でも、そうすると使っているうちに動きますし、刃を研いで挿し直すと元の位置に戻すのに一苦労します。
多分、これくらいのキツさで、刃を研ぎ下ろしながら調整するのが一番使いやすいんじゃないかなと思っています。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。