包丁:菜切の柄を作る3 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんにちは。たぬきです。

菜切り包丁の続きを。


工芸漆も乾きましたので研いでいきます。


刃欠けが多いですね。
ハイスは硬くて耐摩耗性が良い代わりに粘りがなくポロ欠けし易い傾向です。
ここまで欠けると粗砥から始める事になります。

研上がりました。と思ったら、刃の真ん中からアゴにかけて直線状になってます。
関西型の菜切りは刃線全体がゆるい凸です。直線はまずい。しかも、定規で確認したらなんと軽く凹んでました。
これは研ぎ直しです。

凹んだ原因は、包丁が反っていたから。
アゴ付近が手前に反っていたために、その部分が余分に砥石に当たりました。結果、余分に当たった分だけ刃線が凹んだのでした。 
原因が分かれば、コネ木で歪みを直します。

研ぎ直したのがこちら。
全体に凸になりました。
明日、実家に送って完了です。これでまた何年か調子良く使ってくれるでしょう。

と言った所で今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。