整備記録:セイコーソノーラの電池交換 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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こんにちは。たぬきです。
セイコーソノーラの電池交換の話を。

これを分解清掃してたのは去年の7月。
あれから16ヶ月。運針は問題ありませんが時打ちのモーターがめっきり遅くなりました。ボーン・ボーン・ボーンの間隔が間延びします。そろそろ電池の寿命ですね。交換しましょう。
時計を外してきました。

先の写真は外したあとですが、
ソノーラをはずにはお作法があります。
これが、通常の状態。

画面真中の下にある振り子止のナットを緩めて上にあげてゆきます。

振り子下端の突起に被せます。このままさらに緩めて振り子が上に移動して止まるところまで緩めます。
これで振り子が固定されました。この状態で時計を持ち運びます。
こうしないと振り子を吊るす繊細な板バネが壊れてしまいます。

裏側。右上が電池ケース。
こんなに健全なのは珍しいみたい。
多くは液漏れで腐食してますね。

蓋をあけると古い電池が。

片方が運針で片方が時打ちです。
左の新品に交換します。新品だけど古いデザインですね。両方生産してるのか。

どちらもインドネシア製。

交換日を書いておきます。

もとに戻しました。

今度は振り子止を締めていっぱいまで下げます。これでもとに戻りました。

交換した古い電池の電圧を測ってみましょう。
時打ちは1.442V

運針は1.444V
無負荷電圧はそれ程下がってませんし、2つの差も少ないですね。これは意外でした。運針は1.4Vあると予想しつつ、時打ちは1.2V台と思ってました。まさか両方1.4V台とは。

さて、交換後は時打ちが倍速位になりました。小気味よくボンボン鳴ってくれますよ。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。