鋸:尺ニ寸舟手ガガリ中屋幸吉作2 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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こんばんは。たぬきです。

舟手ガガリの続きを。


どうやら隣町の鋸鍛冶さんが鍛えた鋸みたいですね。 本日、 その鋸鍛冶さんに行き、お孫さん (鍛冶ではありません。お店も既に廃業)にお会いしました。 結果、確かにそこで作られた製品でした。

50年位前の製造です。安来から玉鋼の大きな板を仕入れて、それを裁って山鋸等を製造していたそうです。なので、この鋸も玉鋼との事。



あれ? ちょっと不思議ですね。

安来から仕入れる大きな板。これはヤスキハガネ鋸材じゃないかな。


玉鋼の大きな板というのは製造方法から考えて無理な気がします。

もしかして、まさかの洋玉鋼!?

 でも、昭和40年代にスタル鋸?というのも時代が合わないような気がします。

確かに東郷ハガネの様に輸入の鋸材はあるけど、東郷鋼自体は戦前のものですし、 地方の山鋸を作る鍛冶屋が昭和40年代に輸入材を使うかなあ。いや、もとより結論は出ませんが妄想が進みますね。


あれ、スタル鋸の材料って板材でしたっけ? 

気になったので調べたらネットの情報では角鋼みたいですね。板材から作ったのはスタル鋸じゃないかも知れません。いい加減な情報ですみませんでした。


たぬきのガガリはヤスキハガネ黄紙鋸材な気がしてきましたぞ。


と言った所で、今日はここまでです。

以上、たぬきでした。ではでは。