研ぎ:研ぎ治具を改良する1 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。


ホムセンでも売ってる安い研ぎ治具。

鑿鉋を研げますが、身のクランプが甘くて刃がずれる事が頻発します。

特に鉋身の丈が短いとよく外れます。

というわけで、改造したいと思います。


M3のタップ穴をあけます。左側は失敗しました。作業台にクランプしてタップ作業してたのですが、クランプが外れてタップホルダー毎飛んで行きました、そしてタップが折れました。悔しいのぉ。

左右のブロックを作ります。アジアンウォールナットの端材を刻んでいきます。

一分鑿で掘ります。

押さえ板を白樫の端材から切り出します。

ナットを固定する板を切り出します。イスノキで作りました。

これを重ねて、イスノキに六角穴を空けてナットを入れて接着します。

組み立てます。

上からボルトで押さえる作戦。

試しに挟んで見る。目論見通り、めっちゃ安定してる。よしよし。

鉋身を傷つけないように薄板を介して挟みます。

不具合も出ました。プロトラクターで刃角を測れない!
これは平面側から150°(刃角30°)の治具で対応するのが良さそうです。

丈の短い鉋で試します。

左右から強くクランプすると、治具がたわんで身が外れそうになります。左側が浮いていますね。
本質的に剛性が足りない構造です。
これを上から押さえつけて、何とかしようとしてるわけです。

丈の短い鉋身でも行けるつもりでしたが、実際に固定してみると身が浮いてしまいました。原因はボルトで押さえる位置が良くないですね。
もう少し刃先側を押さえられるようにボルトの位置を刃先側にも追加します。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。