目立て:草刈機の金属刃を目立てする | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。
今年も草刈りの季節です。

草刈機の刃の目立てしましょう。
たぬきが使っているのは昔ながらの金属刃で8 枚刃。巴刃と呼ばれているものです。
サイズは山林用の大きな305mm。一般的なのは255mmと230mmですね。
写真は新品。

これを目立てを繰り返して使います。今回目立てするのは写真の黒く錆びた刃。目立てする度に少しずつ減るので、新品に重ねるとこんな感じになります。測ったら270mmでした。そんな事もあって305mmを買っています。
これくらい減ってくると8等分の角度も狂ってきます。シーズン1回目の目立てなので一度にリセットしましょう。
新品を定規に8等分の線を引きます。それに合わせてディスクグラインダーで切り込みます。切取る刃の大きさがそれぞれ異なるのが見えると思います。

金属刃はチップソーより切れる反面、石やコンクリート、地面に当てると途端に切れなくなります。
写真の刃も先を当てており、角が無くなっています。
罫書線に合わせて切り込んだら、次に横からも切り込んで古い刃を取り去ります。

これでリセットされました。

あとは平ヤスリで擦り込みます。
角が復活しました。この角が切れ味を出します。ここが丸いと草が逃げるのでサラサラとは刈れません。草を逃がさないように竿を早く振らねば刈れず、疲れます。
ところで、刃の入角はこんなに角を出してはいけません。ここからクラックが発生する恐れがあるからです。
悪い例ですね。

正しくは、新品の様に入角を丸めておきます。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。