日記:甲州市近代産業遺産「宮光園」4 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

勢州たぬき工房の木工したり直したり

2018年に小さな工房を自分で建てました。
包丁や大工道具を研いだり直したり。
他も色々作ったり直したり。
元々は生産設備の開発屋。
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こんにちは。たぬきです。

今回が最終回。


奥座敷です。奥座敷とは打合わせをしたり来賓を招く際に使われる部屋だそうです。公私の公ですね。対して、写真はありませんが離れに有った座敷が公私の私になります。

左が前回紹介した組子です。

和室の事だって知りませんが、高級な雰囲気をだしまくってますね。 


2つの床の間を仕切る壁の下に、人が潜れそうな穴が有ります。これを朕潜りと言うそうです。どなたかこの由来をご存じでしょうか? 学芸員さんが調べたり聞いたりするも、未だに分からないそうです。


明り取りの障子も含めたら床の間が3つも有ります。大工さんなら、1日見てられるんだろうなぁ。

天袋の引き手。
千鳥でしょうか。左右で違いますね。右は合ってない様な。補修の際に代用品で間に合わせたようにも見えます。
ところでこの引き手、作るのにどれ位掛かるんだろう。銅板を切って叩いて1日でできる物なのかな。それに、現在これを作る人って何人居るんだろう。

この引き手、今使っても楽しそう。

先の奥座敷の隣の部屋。
神棚があります。精緻な作りです。

お神酒はワイン。

ワイングラスも上がってます。

たぬきは毎年神棚を作りかえています。
その参考に撮ったのですが、とても真似できません。

それでも後学のためにしつこく撮っておきます。

垂木がところどころ無いのは、どんな意味が有るんだろう。

古びてて艶があって、大事にされてきたのでしょう。

興味のあるものばかり撮りまくって見学を終えました。
自分で物を作る事も勿論楽しいですが、人が作った物をどうやって作ったんだろう、どんな意図があったんだろうと考えるのも実に面白いです。
伝統的な建築に明るかったらもっと楽しめるんでしょうね。

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。