日記:甲州市近代産業遺産「宮光園」3 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

勢州たぬき工房の木工したり直したり

2018年に小さな工房を自分で建てました。
包丁や大工道具を研いだり直したり。
他も色々作ったり直したり。
元々は生産設備の開発屋。
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こんにちは。たぬきです。

椅子の続きを。


これは、先程の物よりずっと実用品な佇まい。背の切り抜きは先のとデザインがやや異なるものの、どちらも菖蒲の様です。
家紋とか、関係あるのでしょうか。


使い込まれた感じは無いですね。

糸鋸で丁寧に切り抜いたのでしょうか。
硬そうな木ですね。樫とか楢でしょうか。恥ずかしながら分かりません。

背から後脚への曲線が、ものすごくヨイ。
この後脚で買いたいくらいいいです。

座面を下から。
定番な作りですね。でも、火打ちの大きさが前後で違うんです。かかる力が違うからでしょうか。律儀だなぁ。

梁(でいいのかな)も少し細めで軽く見えます。前脚も先に向かって少しだけ細くなってます。細かい所がいちいち気を使ってます。
その気の使い方が、こっちが疲れる様な使い方じゃなくて、楽しくなる様に使ってくれるんですよ。
これみよがしに主張するんじゃなくて、逆に主張を見せないようにしつつ、ものすごく上質みたいな所が刺さります。
しかましまぁ、この椅子は高価だよきっと(笑)

剪定鋏。この形は海外から来たと知ってましたが、本物を見るのは初めて。
明治初期にアメリカで使われていたものらしい。ハンドルと静刃は鋳鉄製。
これも珍しいんじゃないかな。

階段を下りて、この離れ座敷や蔵座敷を見てきました。

離れから戻ってここが、さっきの椅子が置いたあった2階の階下になります。1階は奥座敷。

昔のガラスなので、うねってますね。
吹きガラスを切り開いて作っていたのかな。

奥座敷の欄間。
シンプルに見えます。

単純な格子では無いですね。

よく見ると、手間の掛かる事をしてる。

こっちも組子(でいいのかな)

この模様にも意味やなまえがあるんでしょうね。こう言うのは見てて疲れるので好みでは無いです💦

と言った所で、今日はここまでです。
以上、たぬきでした。ではでは。