整備記録:ジムニークラッチ交換1 | 勢州たぬき工房の木工したり直したり

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2018年に小さな工房を自分で建てました。
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こんばんは。たぬきです。

大変お久しぶりです。コロナ禍の中皆さまいかがお過ごしでしょうか。

たぬきは元気です。3月になって39℃の高熱と下痢に見舞われ、すわコロナ?にしては呼吸器症状がまるで無い。何だろうなぁ?と伏せって居りました。病院に行ったら胃腸風邪との由。大事なく済みました。

4月は椎間板ヘルニア再発です。痛かった。これも一週間で無事回復。アラフィフですね。

 

さて、ジムニーのクラッチ交換です。

購入時から張り付き気味で、なにかの拍子に停止状態から1速に入らない。1速に押し付けるとシンクロナイザーにより車が前に出ようとします。クラッチをガコガコ踏んで再度1速に入れると何とか入ります。クラッチ滑りはありません。

症状が無い時は全く無くて不思議な事が続いてました。

予想してたのは、クラッチディスクの反りやクラッチカバーのガタ。クラッチ一周の内、決まった角度だけ張り付くというか引きずっているのでは?と思ってました。

 

と言う訳でジャッキアップしましょう。

前軸は馬とバッテリー。後ろ軸はブロックとガレージジャッキで支えています。落ちてきたら敵わんもんね。

 

バッテリーの接続、インタークーラー、インマニのステー、セル、バックスイッチのカプラーを外します。

ミッションの取付けボルトも緩めておきます。

こんな作業をしてると、つくづくこの頃のジムニーはスカスカで楽だなーと思います。

プリウスなら、こんな作業はやる気にもならないですね。MT仕様は無いけど。

 

ミッションオイルを抜きます。

 

シフトレバーを抜きます。

シフトレバーの支点を支える赤い座がボロボロになってます。これは交換ですね。

 

クラッチケーブルを外します。

ミッションとファー間のペラシャを外し、ファーのマウントを片側外しておきます。

ミッションのリアマウントを外して、ペラシャの後端をファーの上に出してから後方に一旦ずらして前方に引抜きます。

ミッション下のバーを外し、ミッション前方下部のカバーを外し、ミッション取付けボルトを外します。

あとは気合でミッションを引き抜きます。ジムニーのミッションは軽いので寝ころんだまま両手で支えられます。

クラッチを外します。

 

フライホイールが見えますね。これも外します。

この辺りの作業はクラッチダストで黒い粉粉まみれです(泣)

 

フライホイールが外れました。

 

ミッションをマジックリンで洗います。

 

レリーズベアリングを引き戻すスプリングピン(ロールピンとも)が擦り切れてボロボロです。

抜こうとしたら折れました(泣)

 

レリーズフォークを抜くには青銅ブッシュを抜く必要があります。しかしそんな特殊工具なんて持ってるはずもなく。

作るの時間がかかるし。泣く泣くポンチで打抜きます。思った通りブッシュもシャフトも傷だらけ。

ようやくロールピンが抜けました。こういう仕事は残念だなぁ。

もっと時間に余裕があれば特殊工具も作れるんだけど。

 

抜けたロールピン。やれやれ。

 

レリーズフォークもブッシュも傷を削り、出来るだけきれいにします。

 

傷だらけのシャフト。やだねー。

 

疲労破壊の起点にならない様にヤスリで滑らかにします。

 

新品を打込みました。

 

 

と言ったところで今日はここまでです。

以上たぬきでした。ではでは。