阪急電車の「すみっコぐらし」「リサとガスパール」編成をまとめて整理 | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

本日は休暇をいただいていますが、撮影したいものは特になく、昼間に買い物に行った後は、体を休めておきました。年度末(3月末)までに取得する必要のある休暇が今日を含めて5日残っているので、今月は平日休みを4日入れているのですが、仕事の都合もあるので、果たして予定通りに休めるのかな、という不安はあります。

 

撮影に出ていないということで航空機のネタは切らしてしまっているので、今日も阪急電車のネタで更新していきます。2回続けてきた「少し昔の阪急電車」シリーズではなく、現在各線で運行されている「すみっコぐらし」のコラボ編成と「リサとガスパール」HM付き編成を一挙まとめて紹介していきます。なお、画像は過去記事からの再利用です(一部新規追加あり)。

 

○「すみっコぐらし」コラボレーション編成 運行期間:2020年9月1日~2021年3月31日

リラックマとともにサンエックス(株)が展開する人気キャラクターシリーズとなっているのが「すみっコぐらし」です。カフェにおける隅の席や部屋の隅(すみっこ)を好む傾向にある日本人をターゲットにし、動物や物をキャラクター化しています。過去に阪急とリラックマとのコラボレーションは2度ほどありましたが、すみっコぐらしとのコラボレーションは今回が初で、神戸・宝塚・京都の各線にすみっコぐらしの装飾編成が各1本ずつ運行されているほか、各線の支線用にもヘッドマーク付きの編成が1本ずつ運行されています。また、今回のコラボレーションに併せて、嵐山駅のすみっコキャラクターでの装飾やスタンプラリーの実施(既に終了)、各種グッズ(ぬいぐるみ、キーホルダー、クリアホルダーなど)やオリジナルフーズの販売(2/28まで)などが行われています。また、装飾編成については鉄道模型化も行われています(神戸・宝塚線はフル編成・ディスプレイモデルともに製品化。京都線はディスプレイモデルのみ)。

 

装飾編成は、両先頭車の側面に沿線の名所とともにすみっコぐらしのキャラクターがデザインされているほか、中間車のドア横にもすみっコぐらしのキャラクターがデザインされています。前面にはヘッドマークが装着され、大阪方は各線共通で今回のコラボレーションに併せて登場した「くり駅長」がデザインされたもの(地色は各線のカラー(神戸線:水色、宝塚線:薄いオレンジ、京都線:薄緑)になっています)、神戸・宝塚・京都方はそれぞれ異なったデザインのもの(こちらも地色は各線のカラー)となっています。車内もすみっコ一色となっており、中吊り、ドア横、貫通路上部の広告やドアの注意喚起ステッカーもすべて専用のものになっています。また、各車両に1か所、つり革がキャラクターを模したデザインのものになっていたり、車端部の窓にくり駅長がデザインされたりなどの工夫も凝らされています。過去の装飾編成ではドア横のみのデザインが多かったのですが、このすみっコぐらしでは、先頭車両についてはSDGsトレインのように車両全体を使ったデザインとなっており、よく目立つようになっています。

ヘッドマーク編成は、各支線の起点側が共通のデザイン(上半分に電車に乗ったすみっコたちが描かれ、下半分にくり駅長が大きく描かれたもの。地色はピンク)、終点側が異なったデザインのもの(地色は各線のカラー)となっています。なお、車内の広告は他の一般編成と同じものになっています。

 

神戸線装飾編成 1000系1016F

2枚とも 2020.12.12 (上)園田~神崎川間 (下)十三駅

 

2020.12.12 十三駅付近

 

(ヘッドマーク)

大阪方デザイン

 

神戸方デザイン

 

神戸線編成は1000系の1016Fが選ばれています。側面は王子公園、神戸三宮、南京町のイメージがデザインされたものになっており、車体中央部に描かれた「とかげ」と「とかげのおかあさん」がかなりインパクトのあるものになっています。神戸方のヘッドマークは、しろくま、ぺんぎん?、とかげ、くり駅長、ふろしき、たぴおか、ほこりが描かれています。神戸線(神戸高速線を含む)の大阪梅田~新開地間で運用されるほか、平日朝のラッシュ時に運行される準急の運用で今津線の西宮北口~宝塚間に入線することもあります。

 

宝塚線装飾編成 1000系1003F

2枚とも 2020.12.19 川西能勢口~雲雀丘花屋敷間

 

2020.12.19 雲雀丘花屋敷~川西能勢口間

 

(ヘッドマーク)

大阪方デザイン

 

宝塚方デザイン

 

宝塚線編成は1000系の1003Fが選ばれています。側面は豊中、箕面、宝塚のイメージがデザインされたものとなっており、タカラジェンヌに扮したねこ、ラインダンスをするたぴおかたちなどがポイントになっています。宝塚方のヘッドマークは、とんかつ、ねこ、くり駅長、すずめ、えびふらいのしっぽ、あじふらいのしっぽ、ざっそうが描かれています。宝塚線の大阪梅田~宝塚間で運用されるほか、平日朝夕ラッシュ時の特急「日生エクスプレス」で能勢電鉄の川西能勢口~日生中央間にも入線します。また、平日の朝に2本だけ存在する箕面発大阪梅田行きの普通の運用に入ることもあるため、箕面線でも見られる場合もあります。

 

京都線装飾編成 1300系1306F

2枚とも 2020.12.12 (上)十三駅付近 (下)十三~南方間

 

2020.12.12 十三駅付近

 

(ヘッドマーク)

大阪方デザイン

 

京都方デザイン

 

京都線編成は1300系の1306Fが選ばれています。側面は京都、嵐山、大阪のイメージがデザインされたものとなっており、堺筋線を経由し大阪の中心部まで乗り入れることもあるため、たこ焼きや落語をデザインに取り入れているのが特徴です。個人的にはしろくまが扮する舞妓さんがなかなかのものです(苦笑)。京都方のヘッドマークは、しろくま、ぺんぎん?、とかげ、くり駅長、ふろしき、たぴおか(2体)、にせつむりが描かれています。京都線の大阪梅田~京都河原町、千里線の天神橋筋六丁目~北千里、大阪メトロ堺筋線の天神橋筋六丁目~天下茶屋で運用されており、本線の特急から千里線の普通や堺筋線内運用まで多彩な運用に入っています。

 

神戸線支線用編成 6000系6022F

2枚とも 2020.12.19 (上)苦楽園口駅 (下)夙川~苦楽園口間

 

(ヘッドマーク)

西宮北口・夙川方デザイン

 

今津・甲陽園方デザイン

 

神戸線の支線用編成は6000系の3連ワンマン編成である6022Fが選ばれています。他の支線用と異なり、支線の終点方向が大阪方の車両となるため、ヘッドマークの装着方向が他の編成とは逆向きになっているのが特徴です。今津・甲陽園方のヘッドマークには、しろくま、ぺんぎん?、とんかつ、ねこ、とかげ、くり駅長が描かれています。今津線の西宮北口~今津間、甲陽線の夙川~甲陽園間で運用されるほか、回送車として神戸線の西宮北口~夙川間も走行します。

 

宝塚線支線用編成 5100系5132F → 5100系5134F 

5100系5132F 

2枚とも 2020.12.19 川西能勢口~雲雀丘花屋敷間

 

5100系5134F

2枚とも 2021.1.16 石橋阪大前~桜井間

 

(ヘッドマーク)

石橋阪大前方デザイン

 

箕面方デザイン

 

宝塚線の支線用編成は、9月の運行開始時には、5100系の5132Fが選ばれていましたが、2021年1月に同編成が検査入場することになったため、同月以降は同じ5100系の5134Fに変更されています。今回登場したすみっコ編成の中では唯一のフルマルーン編成で、5133と5134には転落防止装置の取り付けステーが残っているため、独特の表情になっています。箕面方のヘッドマークには、しろくま、ぺんぎん?、とんかつ、ねこ、とかげ、えびふらいのしっぽが描かれているほか、乗っている電車には「335(すみっこの語呂合わせ)」「はんきゅう」と描かれています(この箕面方HMは、全種類で唯一くり駅長が描かれていません)。箕面線の石橋阪大前~箕面間で運用されるほか、回送車として宝塚線の石橋阪大前~雲雀丘花屋敷間も走行します。

 

京都線支線用編成 6300系6351F

2枚とも 2020.12.26 上桂~松尾大社間

 

(ヘッドマーク)

桂方デザイン

 

嵐山方デザイン

 

京都線の支線用編成は、6300系の6351Fが選ばれています。かつての特急用車両ですが、現在は支線用として余生を送っています。嵐山方のヘッドマークには、しろくま、ぺんぎん?、とんかつ、ねこ、とかげ、くり駅長、えびふらいのしっぽが描かれています。また、このHMは、唯一すみっコたちが阪急の制服を着たデザインになっているのが特徴です。嵐山線の桂~嵐山間で運用されています。なお、嵐山線の編成は桂車庫常駐のため、回送車として京都線を走行することはありません。

 

○「リサとガスパール」ヘッドマーク編成 運行期間:2020年11月26日~2021年2月15日

すみっコぐらしとのコラボと同時にフランス生まれの人気キャラクターである「リサとガスパール」とのコラボも実施しており、スタンプラリーの実施やヘッドマークの掲出、オリジナルグッズ(キーホルダー、クリアファイル、エコバッグなど)の販売を行っています。リサとガスパール自体は日本でも絵本化されるとともに、Pascoの食パン「超熟」のCMや日本生命の学資保険のキャンペーンキャラクターとしても使用されており知名度も高いのですが、阪急電車とのコラボは今回が初となります(ただし、グループとして見た場合は、過去に阪急百貨店のクリスマスシーズンのイメージキャラクターとして使用されたことがあり、全くの無縁ではありません)。ちなみに、阪急の企画で同時に別々のキャラクターとコラボを行うことはあまりなかったと思います。ヘッドマークのデザインは大阪方の車両が共通のデザイン(リサとガスパールが旗を持ったもの。地色は各線のカラー)になっており、神戸・宝塚・京都方のデザインは各線で異なるもの(こちらも地色は各線のカラー)になっています。

なお、こちらはスタンプラリーの実施期間に合わせてHM付き編成の運行期間も今月15日までとなっており、まもなく終了となるので、撮影される場合はお早めに。

 

神戸線編成 9000系9000F

2枚とも 2020.12.12 神崎川~園田間

 

(ヘッドマーク)

大阪方デザイン

 

神戸方デザイン

 

神戸線編成は9000系のトップナンバー、9000Fが選ばれました。神戸方のヘッドマークは、船と錨がデザインされたものが使われています。すみっコぐらし編成と同様に神戸高速線を含む神戸線全線で使用されるほか、朝の準急で今津(北)線にも入ります。また、平日朝の10連運用にも入ることがありますが、その際は大阪方に増結車が連結され、大阪方のHMが撮影できなくなってしまうので要注意です。

 

宝塚線編成 9000系9007F

2枚とも 2020.12.19 川西能勢口~雲雀丘花屋敷間

 

(ヘッドマーク)

大阪方デザイン

 

宝塚方デザイン

 

宝塚線の編成は9000系の9007Fが選ばれました。宝塚方のヘッドマークは、背景に阪急電車が描かれたものになっています。こちらもすみっコ編成と同様に宝塚線全線で運用され、朝の箕面線に入線することもありますが、能勢電鉄直通対応にはなっていないため、「日生エクスプレス」の運用には入りません。

 

京都線編成 9300系9309F

(上) 2020.12.19 茨木市~南茨木間

(下) 2020.12.12 十三~南方間

 

(ヘッドマーク)

大阪方デザイン

 

京都方デザイン

 

京都線の編成は、9300系の9309Fが選ばれました。京都方のヘッドマークは、リサとガスパールが座って団子を食べているデザインになっています。京都線全線で主に特急(平日朝夕の通勤特急を含む)運用で使用されていますが、朝や夜の時間帯には快速急行、快速(平日のみ)、準急や普通での運用も存在します。