少し昔の阪急電車(その2、2300系・2800系) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

1月もあっという間に終わり、もう1年の12分の1が終了ということになりました。ただ、この1か月を振り返ってみますと、緊急事態宣言が再発令されたことで前年に続いて新型コロナウイルスの世界的流行に伴う需要減退は図り知れないものがありそうで、緊急事態宣言も1か月程度の延長が見込まれており、まだ正常な経済運行に戻るには相当時間がかかりそうな感じを受けますね。

 

さて、今日も昨日に続いて、少し昔の阪急電車の画像の紹介となります。

 

阪急2300系2315F

1997年頃 桂~東向日間

 

2300系の7連の大半には、1986年から1989年にかけて種別・行先表示幕の取り付け改造が行われました。こちらの写真は、まだ洛西口駅の開業前に撮影したもので、桂駅から東側に並行している道路沿い、ちょうど線路をくぐる地下道があった辺りで撮影したものと思われます。現在は、洛西口駅付近の線路が高架化されたため、この辺りでの撮影は不可能となっています。この2315Fは1961年製と1963年製のグループで構成され(2355のみ1961年製、他は1963年製)、1989年に表示幕改造後、2015年4月に廃車されています。

 

阪急2300系2319F

1999年頃 桂駅

 

撮影当時は平日の昼間時間帯に快速の設定があり、2300系の7連もこの運用に充当されていました。その後昼間の快速の設定はなくなったものの、7連による急行・準急の運用は継続され、京都線から引退する2015年まで、優等列車に充当される2300系を見ることができました。この2319Fは1963年製と1967年製のグループで構成され(2344と2394が1967年製、他は1963年製)、1987年に表示幕化、2005年に嵐山線用に転用後(中間組み込みの2324、2339,2369はこの時廃車)、2009年に廃車されました。

 

阪急2300系2321F

1994.12.10 山田~南千里間

 

千里線を行く2300系7連の梅田行き普通。この角度では背景に団地群が入らず雑木林のみになる上、手前も空き地になるため、住宅地の中を行くイメージが強い阪急電車らしくない雰囲気が味わえます。この2321Fは1963年製と1966年製のグループで構成され(2341と2391が1966年製、他は1963年製)、1987年に表示幕化後、2014年に廃車されました。

 

阪急2300系2325F

2枚とも1997年頃 東向日~桂間

 

本線普通運用に充当される2300系2325Fの7連です。こちらの2枚も上の2315Fの撮影ポイントとほぼ同じ場所(2枚目は近くの山陰街道踏切からの撮影)で、現在は高架化により撮影できなくなっています。この2325Fは2319Fと同様に1963年製と1967年製のグループで構成され(2345と2395が1967年製、他は1963年製)、1988年に表示幕化後、2015年1月に廃車されました。

 

阪急2800系2811F

1995.3.4 嵐山~松尾(現:松尾大社)間

 

嵐山線で最後の活躍をしていた2800系。2800系は2300系をベースに特急用車両として1964年に登場したもので、デビュー当初は2扉、転換クロスシートを装備していました。1973年までの間に56両が製造され、1971年から1972年にかけて冷房化(特急用車両ということで他系列に先立って改造されています。冷房機は5200系や5100系と同じ8,000kcalのものが使用されました(ただし、Mc車は3扉化の際に10,500kcalのものに換装)。なお、8連化に伴い登場した2891~2897の7両は当初から冷房付きで製造されました)、6300系の登場に伴い3扉化、車内もロングシート化され、主に京都線の急行、後に普通運用に使用されました(一部車両は他系列に組み込み)。最後は嵐山線用に4連2本が残り、1995年のさよなら運転を花道に引退しました。他系列に組み込まれた車両は引退後も残りましたが、2001年までに全車廃車されました。この2811Fは1964年製のトップナンバー編成で、最後まで残った2800系4連のうちの1本でした。

 

阪急2800系2815F

1995.3.4 桂駅

 

最後まで残った2800系、もう1本の4連がこの2815Fです。こちらの編成は1965年製でした。さよなら運転ではこの2本が8連を組み、1995年8月と同年10月の2回実施されました。廃車は2編成とも1995年11月でした。現在は2811Fに組み込まれていた2861が福知山市内の国道176号線沿いに保存され、民家として利用されています。

 

阪急2800系2811F+2815F

1995.8.26 西宮車庫

 

実は、私はこの2800系さよなら運転のうち、1回目の1995年8月の方に当選しており、運転当日はこの編成に乗車しておりました。ちなみに、イベント列車や遊覧飛行などへの応募は現時点でもこの1回だけでして、今のところ最初で最後の体験となっております。ちなみに、この1回目のさよなら運転のルートは、西宮車庫~三宮(現:神戸三宮)~西宮車庫~十三~嵐山~正雀車庫だったと思われます。なお、2800系が三宮まで入線したのは後にも先にもこの1回だけでした。

 

2枚とも1995.8.26 正雀車庫

 

正雀車庫到着後、構内で撮影会が行われ、往年の特急2枚看板の姿が再現されました。線路を挟んで留置中だった5300系5319Fにも急行の行先標識板が付けられ、2ショットとなりました。

 

1995.8.26 正雀車庫

 

こちらは3扉化後に主力として運行された、急行の行先標識板を付けた姿です。なお、1995年10月のさよなら運転では今津(北)線や宝塚線に入線し、宝塚駅にも姿を見せていました。