ANAの「ポケモンジェット」シリーズ | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~

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今年もこれから暑い時期になる・・・

今日は約1か月ぶりの土曜出勤でしたが、結構いろいろとあって疲れました。年末までは隔週で土曜出勤が入りそうですが、基本1人体制なのでトラブルとかがあると不安になりますね。平穏無事に1日終わってほしいものです。
今月に入ってからはまだ空港への出撃がないので、そろそろ撮影にも出たいのですが、こうなると、日曜日の関空にKEの新スペマーが飛来していたのを逃したのがちょっと痛いですね(雨だったので行く気が湧かなかったというのもありましたが)。
 
さて、前回の記事でJALの嵐ジェットシリーズを取り上げましたが、若い女性を中心に人気がある「嵐ジェット」に対して、子どもたちに根強い人気がある、といえばANAの「ポケモンジェット」シリーズでしょう。こちらはかなり早い時期から登場しており全機コンプリートとはなっていませんが、同様に順次紹介していきましょう。
なお、共通の特徴としては、「全塗装であること」「エンジンにモンスターボールが描かれていること」があります。
 
初代「ポケモンジェット1998」
機種:B747-400D、B767-300 レジ:(B747)JA8965 (B767)JA8569、JA8578 運航期間:1998年6月~2008年ごろ
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初代のポケモンジェットは、劇場版ポケットモンスター『ミュウツーの逆襲』『ピカチュウのなつやすみ』の公開に合わせ、1998年6月に就航しました。ANAのトリトンブルー塗装を残した状態で塗装され、ピカチュウ、フシギダネ、ミュウなど、人気があり馴染みの深いキャラクターが描かれています。
当初は747と767が各1機ずつでしたが、しばらくしてから767にもう1機塗装されました。また、登場当初は「ANAポケモンジェット」という愛称でしたが、後述の「ポケモンジェット1999」の登場後は、「ポケモンジェット1998」と改称されました。
3機とも国内線で運用され、2008年までに全機一般塗装に戻されました。
 
 
2代目「ANAポケモンジェットインターナショナル」
機種:B747-400 レジ:JA8962 運航期間:1999年2月~2006年5月
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2代目として登場したのは唯一の国際線用の「ポケモンジェット」。デザインは初代の「ポケモンジェット1998」と似ていますが、機体側面のロゴが英語表記(All Nippon Airways)となっており、尾翼もピカチュウのイラストではなく「ANA」のロゴになっています。
主に成田発着の北米路線、欧州路線で使用されました。
 
 
3代目「ポケモンジェット1999」
機種:B747-400D、B767-300 レジ:(B747)JA8964 (B767)JA8288、JA8357 運航期間:1999年6月~2007年5月
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3代目は1999年の夏に登場。今回は全国の子どもたちからの一般公募によるデザインとなり、「海のポケモンにも空の景色を見せてあげたい」というデザインが当選し、マリルやラプラスなど海のポケモンを中心に描かれました。
当初は747に塗装され、後に767の2機が追加されました。3機とも国内線で運用され、2001年にJA8357がUSJ「ウッディ・ウッドペッカー」塗装となり一足先に消滅、残り2機は2006年から2007年にかけて順次一般塗装に戻されました。
 
 
4代目「ピカチュウジャンボ」
機種:B747-400D レジ:JA8957 運航期間:2004年5月~2013年9月
 
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(1枚目)2012.6.3(2・3枚目)2013.8.15 すべて羽田空港(第2ターミナル展望デッキ)
 
4代目として登場したのがこちらの「ピカチュウジャンボ」です。ピカチュウをイメージした黄色のベースに、2004年までの歴代ポケモン映画のメインとなるポケモンがペイントされました。今回から側面の社名ロゴが「全日空」から「ANA」に変更されています。
2004年5月に伊丹~羽田線でデビューし、羽田発着の国内線で運用されました。2006年3月31日の伊丹空港発着便における、ボーイング747-400の有償運用最終日にも使用されています。2013年9月の退役までこの塗装のまま運航されました。なお、2枚目と3枚目のものは退役1か月前のものです。
 
 
5代目「お花ジャンボ」
機種:B747-400D レジ:JA8956 運航期間:2004年12月~2012年11月
 
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(1枚目)2012.8.15 羽田空港(第1ターミナル展望デッキ)
(2枚目)2012.6.2 (3枚目)2012.6.3 ともに羽田空港(第2ターミナル展望デッキ)
 
4代目に遅れること約7か月、新たなポケモンジェットとして登場したのがこの「お花ジャンボ」です。こちらは一般公募のデザインとなっており、キレイハナ、ポポッコ、ロゼリアといった、にちなんだポケモンが描かれています。機首部分や尾翼にも花がデザインされるなどカラフルな感じを受けます。
2004年12月の、羽田空港第2旅客ターミナル開業記念キャンペーン遊覧飛行で初就航し、先の「ピカチュウジャンボ」同様に羽田発着の各路線で活躍しました。2012年11月に、「ピカチュウジャンボ」より一足早く退役しました。
 
 
6代目「ピース★ジェット」
機種:B777-300 レジ:JA754A 運航期間:2011年7月~2016年4月
 
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(1枚目)2012.7.28 福岡空港(国内線第2ターミナル展望デッキ)
(2枚目)2012.6.23 伊丹空港(伊丹スカイパーク)
(3枚目)2013.5.3 羽田空港(城南島海浜公園)
(4枚目)2015.7.18 羽田空港(第1ターミナル展望デッキ)
 
2011年の夏に6年半ぶりに登場した6代目のポケモンジェットが「ピース★ジェット」です。
ピカチュウのほか、ミジュマル、ビクティニなどイッシュ地方のポケモンがピースサインをしたイラストが描かれています。尾翼のピカチュウもピースサインをしています。また、機首後部には、「心をひとつに がんばろう ニッポン」のメッセージが入れられました(2014年撤去)。なお、エンジン内側のモンスターボールは省略されています。当初は3種類のデザインの中から一般公募で選ばれる予定でしたが、東日本大震災の影響で投票は中止され、このデザインが採用されました。羽田~那覇、新千歳線を中心に、福岡や伊丹線でも時折運航され、夏休み期間中は便を固定しての運航も行われました。
2016年4月15日の鹿児島~伊丹線の臨時運行(熊本地震による増発対応)をもって運航を終了しました。これで約18年にわたるポケモンジェットの歴史にピリオドが打たれました。