自己流撮影地ガイド(大阪国際空港編その1) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~
私の自宅から最も近く、小さいころから慣れ親しんできたのが大阪国際空港(伊丹)でして、3年ほど前に航空機撮影を始めたころ、最初は伊丹で腕慣らしをしていました(そのころと比べて腕が上がったとは到底言えないですが(苦笑))。最近はベースが関空になっているので、伊丹の出撃回数は少なくなっていますが、おひざ元ということもあり、撮影地ガイド第2弾は伊丹空港を紹介したいと思います。
なお、この記事も過去に旧ブログでアップしたものを修正・加筆したものとなっていることをあらかじめお断りしておきます。
 
① 展望デッキ
ターミナルビルの屋上に展開する展望デッキ。エプロン上の機体と、誘導路をタキシングする機体、A,Bの両滑走路を離着陸する機体と一通り撮影できます。北側がJAL、南側がANAのスポットとなっており、相互の移動も可能です。
ターミナル屋上の展望デッキと言えば、一般的には定番の撮影ポイントですが、私の場合は自宅からもっと近い撮影ポイントがあるので、実はそれほど頻繁に訪れなかったりします(汗)。

 
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上から
全日空 B787-8(JA804A) 2012.2.11撮影
日本航空 B777-300ER(JA734J)エコジェット(国際線用) 2013.3.17撮影
日本航空 B777-300ER(JA732J)one world 2013.7.16撮影
天草エアライン ボンバルディアDHC-8-Q100(JA81AM) 2015.5.9撮影
 
まず、エプロン上の機体やデッキ前の誘導路を転がる機体を撮影したものです。レンズは大型機であれば100mm程度、中・小型機であれば200mm程度が良いと思います。
 
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上から
全日空(ANAウイングス) ボンバルディアDHC-8-Q400(JA856A)エコボン1号機 2012.4.30撮影
日本エアコミューター Saab340B(JA8642)天空の城 竹田城跡 2015.5.9撮影
 
A滑走路上の機体を撮影するとこんな感じです。ボンQ・サーブ・ATRなどプロペラ機の大半と、CRJ・エンブラエル・B735で運航される便のうち約1/3はこちらで離着陸を行います。誘導路のすぐ奥になるので、レンズは200mm程度が良いと思います。
 
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上から
全日空 B777-200(JA712A)STAR ALLIANCE 2012.4.30撮影
全日空 B767-300(JA8674)ゆめジェットYOU&ME 2013.3.2撮影
日本航空 B777-300(JA751J)JAL Fly to 2020 2015.6.27撮影
 
B滑走路からの離陸機を撮影したのがこちら。B738より大きい機体は全てこちらの滑走路で離着陸を行います。レンズは200~300mm程度が良いと思います。
南~西方向を向くため、順光となるのは午前中の早い時間など限られてしまいますが、日の長い時期は10時過ぎまで大丈夫です。
開場時間は、6:00~22:00(最終入場時間21:30。ただし、当面の間は21:30までの営業(最終入場時間21:00)となっています。
2017年からターミナルビルの改修工事が行われていますが、2018年4月18日に商業施設の先行オープンと併せてデッキがリニューアルオープンしました。今回のリニューアルではデッキがエプロン側に拡張されたほか、ワイヤーフェンスが幅の狭いものに交換され(羽田やセントレアのデッキと同程度の幅です)、フェンス手前にも高さ1ⅿ程度の柵が設けられました。この柵は手前に傾斜した形で設置されており、上端部分ではフェンスとの間隔が約1ⅿ取られているため、以前より撮影はしにくくなりました(羽田の1タミデッキの撮影環境に似ています)。ただし、ワイヤー自体は高い位置のものを除き柔軟性のあるもので、他の空港のようにレンズをワイヤーの間に入れて撮影しても、変形するおそれがないのはメリットかもしれません。なお、デッキの中央エリア部分はフェンス手前の柵がなく、フェンスそばでの撮影ができるほか(ただし、この部分はノースショアカフェの店内となるので同店の利用者のみが立ち入りできます)、南北エリアの連絡通路部分のごく一部ですが、フェンスが設置されていない場所もあります。
 
② 伊丹スカイパーク
私が最も伊丹での撮影に使用するポイントが、この「伊丹スカイパーク」です。空港西側一帯を伊丹市が公園として整備したところで、園内を移動することで様々な位置での撮影が楽しめます。

 
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上から
日本航空 B777-200(JA8979)嵐ジェット(3代目) 2012.11.3撮影
日本航空 B777-200(JA772J)JALハピネスエクスプレス2号機 2013.9.28撮影
日本航空 B777-300(JA8942)がんばれ!ニッポン! ソチオリンピック応援ジェット2号機 2014.1.12撮影
日本航空 B777-200(JA8985)SAMURAI BLUE 2014.3.8撮影
 
まずは、一番北西端のパークセンターの屋上から撮影したものです。777クラスの機体であればこのあたりでエアボーンします。
 
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上から
全日空 B787-8(JA802A)就航記念塗装 2012.5.4撮影
日本航空(ジェイ・エア) エンブラエル170(JA219J) 2012.6.10撮影
全日空 B777-200ER(JA707A) 2013.12.29撮影
全日空 B767-300(JA602A)モヒカンジェット 2014.7.5撮影
日本航空 B767-300(JA8975) 2015.3.20撮影
アメリカ空軍 BoeingVC-32A(98-0001) 2015.3.20撮影 
 
次は、北側の雛壇前、東屋付近からB滑走路を離陸する機体を狙ったものです。767,787クラスや小型機の離陸上昇はここで狙うのがベストになります。着陸後、W8やW9から離脱しようとする機体も同じようなアングルで狙えます。
 
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上から
全日空 B777-300(JA754A)ポケモン・ピース★ジェット 2012.6.23撮影
全日空 B787-9(JA830A)TOMODACHI 2014.8.12撮影
 
同じ場所から、奥の誘導路をタキシングする機体を狙ったものです。ここでMRO JAPANの格納庫や「王将」の看板をバックに撮影するのも定番でしょうか(苦笑)。
 
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全日空 B777-200ER(JA743A)C-3PO ANA JET 2017.3.19撮影
 
北側と中央エリアの中間、遊具のある付近から離陸機を狙うとこんな感じになります。北側で狙うのとアングルはあまり変わりません。
 
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上から
全日空 B787-8(JA801A)就航記念塗装 2012.2.4撮影
日本航空 B777-200(JA772J)JAL×Samantha Thavasa 2012.2.25撮影
全日空 B747-400D(JA8961) 2014.1.12撮影
 
中央部付近からは、Bランに向かう出発機のタキシングを北側同様に撮影できるほか、離着陸滑走や上昇中の機体の後追いなどが狙えます。Aランから離陸するためラインアップした機体も撮影できますが、やや遠いためメラメラの影響を受けやすいです。なお、中央部は屋根があるので雨天時の撮影もOKです。
 
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上から
全日空 B747-400D(JA8961) 2014.1.12撮影
日本航空 B777-300(JA752J)one world 2014.7.21撮影
 
南側付近では、着陸機のタッチダウンの瞬間をやや斜め前の位置から狙えます。中央部付近と同様に、Bランに向かう出発機のタキシング、離陸滑走中の機体を狙うこともできます。
 
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上から
全日空 B787-8(JA807A) 2012.4.22撮影
日本航空(ジェイ・エア) ボンバルディアCRJ-200ER(JA202J) 2013.6.1撮影
全日空 B787-8(JA803A) 2013.6.1撮影
 
年間のほとんどがR/W32を使用する伊丹において、機会があればぜひチャレンジしたいのがR/W14からの離着陸シーンの撮影。上の3枚はすべてR/W14から離陸、または着陸する機体を狙ったものです(1枚目は中央部付近、2・3枚目は北側雛壇付近で撮影)。2枚目のCRJはAランから上がっているものですが、やや遠いながらも十分撮影可能です。
 
スカイパークは昼前から順光となるので、午後の撮影にはうってつけの場所です。滑走路に平行している上に南北に長いため、自由に移動して好みのポイントで狙うのが良いかと思います。中央やや北寄りには遊具もあるので、家族連れで来ても大丈夫です。レンズは、B滑走路からの離着陸機であれば70~150mm程度、A滑走路からの離着陸機や誘導路をタキシングする機体であれば150~300mm程度が良いと思いますが、標準から超望遠まで特に制約なく使えますので、機体のサイズや狙い方によって選択すればよいでしょう。また、南側まで行けば、後述するスカイランドHARADAの入口も近いので、掛け持ちでの撮影も可能です。

なお、最寄の駅や伊丹空港からは距離があるので、移動にはバス利用が賢明です。バス利用の場合は次のとおりです。
JR伊丹駅より:駅前6番のりばより22系統(岩屋循環)か23系統(クリーンランド経由岩屋循環)の伊丹市バスか、東側のイオンモール伊丹バス停より81番か82番(ともに豊中行き)の阪急バスに乗車し、「伊丹スカイパーク・上須古」で降りてください(所要時間は市バス約10分、阪急バス約6分、運賃はすべて210円(ただし、市バスは2024年2月26日以降、阪急バスは2024年3月1日以降230円になります)。本数は市バスが1時間2本程度、阪急バスは1時間1本程度)。市バスの場合はバス停の前が入口です。阪急バスの場合は後述の25系統のバスと同じ位置に停まります。5番のりばより25系統(伊丹空港行き)の市バスでも行けますが、阪急伊丹を経由するので時間が少しかかります(約15分)。
阪急伊丹駅より:駅前6番のりばより25系統の伊丹市バスに乗車し、「伊丹スカイパーク・上須古」で降りてください(所要時間約10分、210円(2024年2月26日以降は230円)。本数は1時間2~3本程度)。バス停を降りたら東に向かい。「空港トンネル入口」交差点を渡り、南に歩くとすぐ左に入口があります。22系統か23系統の市バスだと、JR伊丹駅を経由するので時間が少しかかります(約15分)。また、8番のりばから出る82番と84番の阪急バス(ともに豊中行き)もありますが、本数が平日は2時間に1本(すべて82番)、土休日は1日3本(朝の1本が82番で、昼間の2本が84番)しかなく、82番はイオンモール伊丹を経由するので時間がかかります。
伊丹空港より:9番のりばより25系統(阪急伊丹経由JR伊丹行き)の伊丹市バスに乗車し、「伊丹スカイパーク・上須古」で降りてください(所要時間約15分、210円(2024年2月26日以降は230円)。本数は1時間2~3本程度)。バス停を降りたら東側に少し戻り、「空港トンネル入口」交差点を渡って右手に歩くとすぐ入口です。
このほか、阪急豊中駅からもバス便があります(81番(イオンモール伊丹行き)・82番(阪急伊丹行き)の阪急バス。所要時間約11分、230円。本数は1時間1本程度)。

なお、JR伊丹駅からは距離がありますが徒歩で行くことも可能です(約25分)。また、同駅にはレンタサイクルもあるので、他のスポットと併せて回られる場合は使用を検討するのも良いでしょう(なお、阪急岡町駅の近くにもレンタサイクルがあるようです)。
 
車の場合は、阪神高速11号池田線「豊中北」出口を出て約10分で到着します。北側・中央・南側の3か所に駐車場があります(20分ごとに100円)。ただし、春や秋の週末やGWなどは混み合うので注意してください。

公園なので、園内には自販機や売店があり、飲料や菓子類、簡単な食料は入手できます。また、北駐車場の近くにはセブンイレブンもあります。
最後に、開園時間は9:00~21:00(ただし、4~10月の土・日・祝日は7:00開園)となっています。
 
③ スカイランドHARADA
伊丹市と豊中市の共同下水処理施設の屋上を公園として整備したところです。着陸機のタッチダウンの瞬間を狙えるポイントです。

 
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上から
全日空 B777-300(JA754A)ポケモン・ピース★ジェット 2012.3.20撮影
日本航空 B777-200(JA8984)エコジェット・ネイチャー 2012.4.15撮影
全日空(エアージャパン) B767-300ER(JA606A)FLY!パンダ 2013.4.28撮影
日本エアコミューター ボンバルディアDHC-8-Q400(JA842A) 旧JAS塗装 2013.4.28撮影
日本航空 B767-300ER(JA659J)Suicaペンギンジェット 2015.1.24撮影
 
スカイパークの南側と条件は似てきますが、こちらの方がよりタッチダウンの瞬間を真横で狙うことができます。また、4枚目の画像のように、Aランに降りる直前の機体も狙えます。
基本的には屋上に上がっての撮影になりますが、第2駐車場からも撮影することができ、この場合はグランドレベルに近いアングルで迫力あるショットを狙うことができます。
光線状態はスカイパークとほぼ同じで、昼前からが順光になります。レンズは滑走路上の機体であれば100~300mm、誘導路上の機体やAランに降りる機体であれば200~300mm程度が良いと思います。

ここも最寄りの駅や伊丹空港からは遠いので、交通はバス利用になります。バス利用の場合は次のとおりです。
JR伊丹駅より:駅前6番のりばより23系統(クリーンランド経由岩屋循環)の伊丹市バスに乗車し、「岩屋東」で降りてください(約20分、210円(2024年2月26日以降は230円))。
阪急伊丹駅より:駅前6番のりばより23系統の伊丹市バスに乗車し、「岩屋東」で降りてください(約25分、210円(2024年2月26日以降は230円))。
バス停を降りたら北に戻る形で歩き、右手に階段が見えたらその階段を上ります。あとは道なりに歩けば到着です(徒歩約3分)。ここからはスカイパークの南側入口も近いので、スカイパークとセットで行くことも可能です。なお、23系統のバスは本数が非常に少ない(平日5本、土休日3本)ので、注意してください。22系統(岩屋循環)を使う場合は、「東口酒井」のバス停で降りて(約20分、210円(2024年2月26日以降は230円))、東に道なりに歩けば「岩屋東」バス停の北側に出るので、左に曲がってしばらく進み、右手に見える階段を行けば、徒歩7分程度で到着します。
なお、伊丹空港からは直接アクセスしにくいので、スカイパークで撮影がてら足を伸ばすのが良いでしょう(スカイパーク北端からであれば徒歩20分程度で到着します)。
 
車の場合は、阪神高速11号池田線「豊中北」出口を出て約15分で到着します。駐車場は30分ごとに100円で、スカイパークよりやや安く設定されています。ただし、駐車場は19:00で閉まりますのでご注意ください(以前は開園時間に合わせて17:15まででしたが、スカイパーク等の利用者の利便を考慮したのか、駐車場の営業時間は延長されました)。また、スカイパークと同様に春や秋の週末やGWなどは混み合うので注意してください。

園内に自販機はありますが、売店はありません。また、岩屋東のバス停近くに「エアポート」という中華料理屋があります(土曜日も営業していますが、日曜日と休日になる月曜日はお休みのようです)。
最後に、開園時間は9:00~17:00で、木曜日は休園(祝日は除く。駐車場は利用可)となっています。

投稿可能な画像枚数の関係上、ここで一度区切ります。(その2に続きます)