自己流撮影地ガイド(関西国際空港編その1) | 青春の1ページ航空機等撮影記録~since2019 New Edition~
関空の記事1本目は、旧ブログ時代からアクセスの多かった撮影地ガイドとさせていただきます。
 
私が本格的に飛行機撮影を始めた2012年以降、最も多く出撃したのが関空なのですが、関空の撮影地については書籍ではいろいろ紹介されていますが、インターネットでは検索をかけてもガイドがあまり出てこないのが気になっていたので、自己流で作ってみようと思いました。ベタな撮影地が多いのですが、参考にしていただければ幸いかな、と思います。
※2022年10月現在、原則離陸はA滑走路、着陸はB滑走路を使用する運用です(深夜時間帯(午後11時ごろから午前6時半ごろまで)はB滑走路から離陸する場合あり)。

① 展望ホール「Sky View」
関空における撮影地として真っ先に思い浮かぶのがここでしょう。R/W24Lで着陸する機体を連絡橋バックで撮影するのが定番です。
第1ターミナルの一番南にある1番のりばから無料バスを使用して約6分で到着します。

 
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上から
デルタ航空 B767-300ER(N171DZ)Humanity of Habitat 2012.9.12撮影
エジプト航空 A330-200(SU-GCK)STAR ALLIANCE  2013.5.26撮影
エア・カナダ・ルージュ B767-300ER(C-GHLQ) 2015.5.2撮影 
 
24Lの降りショットを撮影するときに一番撮影者が集まるのがメインホール5Fです。連絡橋バックのショットをものにするには一番のポイントです。
 
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エアアジアX A330-300(9M-XXT)Xcintillating PhoeniX 2014.9.23撮影
 
TOP画像でも使用したこちらのショットは、同じメインホール5Fからのショットですが、多少右に振ったもの。背景が変わり、りんくう地域の街並みがバックになるので、すっきりした感じになります。さらに右に振っていくと、タッチダウンの瞬間まで狙うこともできます。
 
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上から
マカオ航空 A321-200(B-MAJ)第4回東アジア大会 2013.8.17撮影
キャセイパシフィック航空 B777-300ER(B-KPN) 2014.7.26撮影
 
上の2枚はメインホール4Fから撮影したものです。アングルとしては5Fとあまり変わらないような感じですが、柱があるため撮影できるタイミングは限られます。こちらは屋根の下になるので、雨の日でも撮影が可能な場所です。
なお、正面やや右手に海上保安庁の建物があるので、こちらではタッチダウンの瞬間は狙えません。
 
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カタール航空 B777-300ER(A7-BAA) 2012.8.26撮影
 
エントランスホール5Fから撮影したショットがこちら。降りショットをここから狙った場合は、隣にある海上保安庁のアンテナが写りこむ場合があるので、ホール建物に近い位置から狙うのがお勧めです。撮影を始めたころはこのエントランスホールから撮影することが多かったですが、最近はメインホールに行って撮影することが多いです。
24L降りショットを狙う場合、光線は午後が順光ですが、冬場はサイドに陽が回りにくくなります。レンズは100~200mm程度が良いと思います。
関空の定番ショットとされるこの24L降りですが、最近は滑走路の運用の変化により着陸はBランに誘導されることが基本となり、Aランを着陸に使用するのは朝の早い時間や昼のBランチェック時(基本的に午後12時半ごろから1時ごろまでの間で約15分間。緊急の場合はこれ以外に行う場合あり)のごく一部時間帯だけになってしまいました。以前より撮影チャンスは大幅に下がってしまいましたが、チャンスがあるときにはぜひ狙っていただきたいと思います。
 
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上から
タイ国際航空 B747-400(HS-TGP)レトロカラー 2013.1.27撮影
フィンランド航空 A330-300(OH-LTM)marimekko(Metsänväki) 2013.5.12撮影
チェジュ航空 B737-800(HL8263)キム・スヒョン(2号機) 2015.6.28撮影
大韓航空 B777-300ER(HL8209)Winner of 6th Children's Drawing Contest 2014.12.23撮影
 
こちらの4枚は、エントランスホール5Fから南側を狙ったものです。南側は、1~8番スポットに出入りするためタキシングする機体、9~13番スポットに出入りする機体を撮影できます。
これらは滑走路の運用にかかわらず撮影できるので、手頃に撮影したいという場合はお勧めですし、コンパクトデジカメでも十分撮影できます。午前中が順光ですが、滑走路(南東)方向については冬場は早い時間で逆光になってしまいます。レンズは100~300mm程度が良いと思います。
 
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上から
チェジュ航空 B737-800(HL8062) 東方神起(ユノ&チャンミン) 2017.12.21撮影
エバー航空 A330-300(B-16332) ドリームジェット 2018.3.14撮影
 
少し滑走路寄りにレンズを向けて、出発する機体を狙ったのがこちら。この場合は、E1~E3を進むところを撮影できます。
 
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上から
マレーシア航空 B737-800(9M-MXA)レトロカラー 2013.5.6撮影
中国国際航空 A320-200(B-2377)青牡丹 2013.5.18撮影
中国国際航空 A330-200(B-6076)紫宸号 2014.9.15撮影
マカオ航空 A321-200(B-MBM)Macau,Welcomes You! 2015.5.23撮影
 
こちらの4枚は、R/W24Lからの離陸のため、A1に進入中のものです。
 
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中国東方航空(雲南公司)B737-800(B-1908)橙孔雀 2014.6.14撮影
 
こちらはA2に進入する機体。A1より少し遠くなりますが、エントランスホールからでも十分撮影できます。A1・A2進入部は基本的に逆光ですが、午前中の早い時間か午後の遅い時間であれば陽が回ります。使用レンズは機体のサイズによって変わってきますが、大型機なら50~100mm程度、中型機なら100~200mm程度、小型機なら200~300mm程度が良さそうです。
なお、A3やA5からインターセクションする機体の撮影も可能(レンズは300mm以上が必要)ですが、遠いためメラメラの影響を受けやすいのでご注意ください。
 
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中国南方航空 B787-8(B-2737) 2014.12.23撮影
 
こちらは離陸のためR/W24上にラインアップする機体。こちらもほぼ終日逆光になってしまい、夕方からが順光となります。レンズは100~300mm程度が良いと思います。
 
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上から
フィリピン航空 B777-300ER(RP-C7774) 2013.1.5撮影
エールフランス航空 B777-300ER(F-GSQH) 2013.5.1撮影
日本トランスオーシャン航空 B737-400(JA8992)さくらジンベエ 2014.3.16撮影
 
R/W06の場合は、離陸上昇する機体を撮影することになりますが、中~長距離路線であればいい角度で撮影できます(中距離路線でも早めの上がりになるケースがあります)。一方、短距離国際線や国内線の場合は上がりが早く、腹画像になってしまうケースが多いのですが、運が良ければ低い上がりでサイドを綺麗に押さえることができます。終日逆光気味ですが、午後の方が光線状態は良いと思います。レンズは200mm~400mm程度が良いと思います。
 
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上から
シンガポール航空 A380-300(9V-SKB) 2012.8.12撮影
大韓航空 B747-8F(HL7609) 2014.3.1撮影
エミレーツ航空 B777-300ER(A6-EGE) 2014.3.21撮影
 
着陸機の場合はA4で出た機体であればきれいに撮影できます。A6やA7で出た場合は少々遠いのでメラメラの影響が出やすいです。午前中(特に朝)が順光です。レンズは150~300mm程度が良いと思います。
 
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アントノフ・エアラインズ アントノフAn124-100ルスラン(UR-82007) 2013.12.20撮影
 
エントランスホール5Fからは、B滑走路に着陸する機体も撮影できますが、距離があるためメラメラの影響を受けやすいので、冬場の方がおすすめです。午前中から昼前までが順光です。レンズは500mm以上の超望遠クラスが必要です。
ホール内には各階にトイレがあるほか、飲み物の自動販売機はメインホール1・4・5Fとエントランスホール1・5Fにあり、メインホール4Fとエントランスホール5Fにはアイスクリームやお菓子の自動販売機もあります。エントランスホール4Fには航空グッズ類を取り扱う「スカイショップタウン」もあります。なお、お菓子以外の食料等については事前に購入しておくか、「スカイショップタウン」で販売されている、機内食工場で製造された簡単なミール類(ロコモコ、ケイジャンチキン、ベジカレーなど「旅ごはん」全10種類、800円(税込)。シンガポール航空とのコラボによるエコノミークラス機内食を再現したメニュー(チキンライス、ミーゴレンなど全6種類、1,080円(税込)、ただし牛肉のオイスターソースがけとビーフグーラッシュは1,836円(税込)他)。メインホール4Fとスカイショップタウン内に設置の電子レンジを使用して自身で調理可能)を購入する必要があります。なお、土休日の昼時間帯(11:00~14:00)に限り、メインホール4Fの「Sky View Cafe」が営業します(カレー、麺類、ケーキセットなどのメニューあり。エントランスホール3Fのレストラン「レジェンド・オブ・コンコルド」は2019年12月25日をもって閉店しました。)。
なお、展望ホールの開場時間は10:00~17:00となっています。
「Sky View」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から長らく休館していましたが、2021年11月3日より土・日・祝日限定で営業を再開しました。夏休み期間となる2022年7月25日から8月31日まで(その後11月30日まで延長)の間は毎日営業となった後、12月1日以降は正式に平日を含め毎日営業となりました。ただし、開館時間は平常期よりかなり短くなっていますのでご注意ください。また、第1ターミナル~「Sky View」間の無料シャトルバスは、日中時間帯は平日1時間間隔、土休日30分間隔での運行で、「Sky View」行きの始発は7:00(展望ホール経由国内貨物地区方面行き)、最終は18:30となっており、第1ターミナル行きの始発は7:06(国内貨物地区経由)、最終は18:40となっております。詳しくは南海バスのHPをご確認ください。
車を利用される場合は、専用駐車場があります(営業時間外でも利用は可能)。料金は20分ごとに100円~110円(KIX-ITM CARD利用で割引あり)です。
 
② 第2駐車場
駐車場6F北側から、3~6番スポットに入る機体やR/W06Rからの離陸機を撮影できます。R/W06運用の場合、最近はこちらを撮影に使用することが多いです。

 
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上から
エア・インディア B787-8(VT-ANL) 2013.11.2撮影
大韓航空 A330-200(HL8211)Future Artist Olympiad 2013.12.8撮影
エアアジアX A330-300(9M-XAA)City Special 2014.10.26撮影
キャセイパシフィック航空 B777-300ER(B-KPB)The Spirit of HongKong 2014.11.9撮影
 
ここでは、J1やR-TWYをタキシングする機体を撮影できます。また、3~6番スポットに駐機する機体の撮影も可能です。午後が順光ですが、冬場は昼前から陽が回るようになります。レンズはスポットインする機体で100~200mm程度、誘導路上の機体で200~300mm程度が良いと思います。
 
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上から
航空自衛隊 B747-400(20-1102)日本国政府専用機 2013.10.6撮影
中国国際航空 A330-200(B-6093)STAR ALLIANCE 2014.9.13撮影
中国東方航空 A330-200(B-5949)SKYTEAM 2015.2.28撮影
 
R/W06Rから離陸した機体を撮影する場合、短~中距離便であればほぼ真横で上昇するところを狙うことができます。ターミナルの陰から姿を見せるので、エアバンドがあった方がよいでしょう。午後の遅い時間からが順光です。レンズは250~450mm程度が良いと思います。
 
上から
ハワイアン航空 A330-200(N374HA) 2023.7.1撮影
スクート B787-9(9V-OJJ) ピカチュウジェットTR 2023.10.15撮影
 
西側からは、BランのR/W24Rに着陸する機体を狙うことが可能です。ただし「Sky View」ほどではないですが滑走路までは距離があり、夏場はメラメラになりやすいので、冬場の方が狙いやすいと思います。午前中から昼過ぎまでが順光です。レンズは400~600mm程度が必要になります。
 
行き方ですが、関空の駅やターミナルから駐車場まで案内板がありますので、それに従って進み、エスカレーターかエレベーターで6Fに上がってください。
なお、トイレは各階にあります(ただし現在は3階を除き利用停止)。飲み物の自動販売機は3~5Fにありますが、食料はターミナル内かエアロプラザで用意しておきましょう。
なお、車で来られた場合、駐車料金は15分ごとに100円~110円(KIX-ITM CARDによる割引あり。なお、30分以内の出庫は無料)となっています(ちなみに、料金体系は関空内の第1から第6までの駐車場に共通です)。
 
③ 第1ターミナル北側歩道
第1ターミナル4Fの北側歩道から、1・2番スポットに入る機体やR/W06Rからの離陸機を撮影できます。現在は歩道の北端に第1ターミナルを示すオブジェが置かれています。

 
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上から
エバー航空 A321-200(B-16206)STAR ALLIANCE 2013.11.9撮影
深圳航空 A320-200(B-6297)STAR ALLIANCE 2014.2.16撮影
 
スポット方向の光線状態は第2駐車場と同じです。オブジェがある関係上、多くの人が入れるスペースはありません。レンズはスポットインする機体で70~100mm程度、誘導路上の機体で200~400mm程度が良いと思います。
 
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上から
エバー航空 A330-200(B-16305) 2012.10.21撮影
中国東方航空(雲南公司)B737-700(B-5265)上海万博6号機 2012.10.21撮影
チャイナエアライン B747-400(B-18210)ボーイングカラー 2012.11.15撮影
 
離陸機の撮影条件も第2駐車場とあまり変わりませんが、機体までの距離は若干近くなります。
行き方ですが、関空の駅から第1ターミナルまでは案内板があるので、それに従って進み、エレベーターかエスカレーターで4Fに上がってください。
トイレや自動販売機はターミナルビル内にあるので問題ありません。レストラン・コンビニ等も完備されているので、食事の心配も不要です。
 
④ 第1ターミナル南側
主に36~41番スポットに出入りする機体を狙えるポイントです。③の反対側に位置し、第1ターミナル4Fの南側の歩道端となります。

 
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上から
中国国際航空 B737-800(B-5177)赤紫牡丹 2013.5.1撮影
エア・インディア B747-400(VT-EVA) 2014.8.31撮影
チャイナエアライン B747-400(B-18203)ハグ・ジェット 2015.5.23撮影
 
光線状態も北側とは逆になり、午前中が順光になります。レンズはスポットインする機体で50~200mm程度、誘導路上の機体で200~400mm程度が良いと思います。
行き方やトイレ、食事等については③を参照してください。
 
⑤ 第1駐車場
1タミ南側と同様に、主に南側のスポットに出入りする機体を狙えるポイントですが、立ち位置や方向によって撮影できるエリアが変わってきます。

 
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ベトジェットエア A320-200(VN-A678) 2015.1.4撮影
 
5Fの南端からは、41番スポットからプッシュバックした機体を撮影できます。ただし、前後に高架橋の橋脚があるため、B737やA320クラスの機体でなければ全体は入りません。午後の遅い時間のみ順光です。レンズは100mm程度が良いと思います。
 
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上から
ベトジェットエア A320-200(VN-A678) 2015.1.4撮影
エバー航空 A330-200(B-16311)ハローキティ・ハッピーミュージックタイム 2015.5.1撮影
エアアジアX A330-300(9M-XXA)AIR ASIA X TURNS 9 2017.2.15撮影
中国南方航空 B737-800(B-5469)SKYTEAM 2015.6.20撮影
 
3Fの南端からは、35~37番スポットに入る機体や、R-TWYをタキシングする機体を撮影できます。こちらは午前中が順光ですが、上に高架道路が通っているので、立ち位置によっては逆光でも撮影できるような感じを受けます。レンズは150~300mm程度が良いと思います。
 
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カーゴルクス B747-8F(LX-VCH) 2018.2.17撮影
 
6Fの西側からは、R/W24Rへの着陸機のタッチダウンの瞬間を狙うことができます。こちらも第2駐車場と同様滑走路までは距離があり、夏場はメラメラになりやすいので、冬場の方が狙いやすいと思います。午前中から昼過ぎまでが順光です。レンズは400~600mm程度が必要になります。
第1駐車場についても、第2駐車場と同様に駅やターミナルから案内板がありますので、それに従って進んでください。トイレや食事等については第2駐車場と同じ条件になります(ただし、6階のトイレは現在閉鎖中)。
 
1記事当たりの掲載可能画像の関係上、残りは「その2」で紹介します。