結局のところ

直秀って

いったい

何者だったの

でしょう

 

散楽集団の

リーダーの名前が

輔保だったので

 

これはてっきり

袴垂のことに

違いないと

ある意味

期待していたのに

 

 

 

いきなり

打毬の場に

連れて行かれても

 

全く動じる事もなく

卒なくこなす

直秀は

 

実は高貴な

生まれなのか?

 

とか

 

 

 

 

いろいろと

想像が掻き立てられて

楽しんではいましたが

 

匂わすだけ

匂わせておいて

置いてけぼりですか?

 

モヤモヤが

消えません

 

え〜〜〜ん

 

えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん

 

 

 

 

 

 

ところで

検非違使が

なぜ、散楽一味を

鳥辺野で殺害したのか

 

これについては

見た人それぞれに

解釈が分かれていて

 

一部ではありますが

様々な意見を

見ているだけで

面白かったです

 

 

 

その上で

私が思い至ったのは

 

あの時

看督長

(かどのおさ)に

渡された

金(砂金)の量が

多すぎたのでは?

 

ということです

 

 

 

単純に釈放を

頼むにしては

多すぎたために

誤解を与えてしまい

 

「ひと思いに

殺っちまってくれ」

 

と、頼まれたと

勘違いされたのかな?

 

 

看督長から見たら

 

後で引き立てられて

来た女(まひろ)は

東三条殿の

女房かなんかで

三郎君の

想い人なのか?

 

ははん、

この女が手引きして

盗賊が

入ったんだな

 

なるほど

これは

 

「ひと思いに

殺っちまってくれ」

 

だな

 

間違いない

 

 

という

勘違いだったりして

 

思い始めたのでした

 

 

 

 

しかも、

あの金(砂金)は

 

六人もの盗賊を

遠流にするには

少なすぎる額

 

なのでは?

 

 

「流すのは面倒」

 

という声も耳に残って

いましたので

そう思いました

 

 

 

 

貴族が

特権を持っていて

そのことへの

怨嗟は、

 

未だ

表面化していない

のかも

しれませんが

 

圧倒的多数である

庶民が

 

貴族を憎んでいる

ことは

間違いないように

見えます

 

 

三郎も

それに気づいていない

わけではなく

 

直秀に

惹かれるのも

 

なんか

おかしいのでは?

 

と思う

貴族社会への

漠然とした

嫌悪感を

 

自分も

感じていたから

でしょう

 

 

 

しかしながら

やっていることは

まさに

権力を傘に着た

貴族そのものの行動

 

たとえ

直秀を助けたいという

思いからだったとはいえ

 

金で

自分の思う通りに

人を動かそう

 

というのですから

 

およそ

法治国家とは

思えない

暴力的な解決法を

選んでしまった

わけです

 

自己矛盾も甚だしい

 

しかも、

弱冠二十歳の

若者が、ですよ

 

 

 

 

 

看督長にしてみれば 

 

こんな若造が

右大臣家の息子

というだけで

金をチラつかせて

俺たちを

思い通りに

しようとする

 

ことへの

反発が

 

あったのかも

しれません

 

 

 

いずれにせよ

皆までハッキリ

きちんと言わない

平安貴族社会

ならではの

齟齬だったのかも

 

 

 

いやまあ

実は

直秀は史実とは無縁の

設定上の登場人物

(オリキャラ)で

 

あんまり

思い入れが

あるわけでもなく

 

みんなが

直秀ロスとか

言うけれど

 

はん?

 

って感じだったのですが

 

 

 

これを見て

思わず泣いてしまった

 

意外と、

ダメージが大きかった

ようです

 

 

 

 

 

 

 

 

いっぽう

現実世界の方では

いよいよ

兼家たちが

腹を括って

陰謀を遂行しようと

しています

 

私が痺れたのは

兼家のセリフ

 

 

これより

力の全てをかけて

帝を玉座より

引き下ろし奉る

 

みな

心して

ついて来い

 

詮子

源なぞ

何の力もない

 

わしについて

来なければ

懐仁さま御即位は

ないと思え

 

 

との宣言でした

 

ええ

平安貴族とは思えぬほど

ハッキリとした

物言いです

 

 

兼家は、これまで

兄弟との抗争や

政争に明け暮れて

おりましたから

肝が据わって

おりますね

 

こりゃね

寧子じゃなくても

惚れ惚れしますね

 

兼家も

孫の即位を見ずには

死ぬに死ねない

 

って気持ち

だったのでしょうね

 

欲しいものが

天から降って来なければ

自ら取りに行く

 

アグレッシブな

兼家がいなければ

 

その後の

中関白家の栄華も

道長家の繁栄も

実現しないわけなので

 

まあ

やっちまってください

 

ですが

 

帝を玉座より

引き下ろし奉る

 

ってね

こんな時にだって

ちゃんと敬語なんですよ

 

つくづく

身分社会なんですよね

 

でもまあ

娘の詮子は

東宮の母ながら

呼び捨てに

しちゃったけどね

 

私が一番

ツボって

胸がすく

思いをしたのは

 

実は

 

源なぞ

何の力もない

 

ってところで

 

ホント

そうなのです

 

源って特に

結束してないから

源どうしだからって

どうと言うことも

ないし

 

元は親王だったりしても

結局臣下に落とされてて

別に権限はないし

 

たまたま

年取っても生きてるから

雅信は左大臣だけど

 

だから、何?

 

懐仁親王が

即位しても

その後

バックアップ

してくれるのは

 

結局

兼家や

道隆の兄弟

だけなの

 

詮子さま

それは

ホントにそうなので

忘れないでね

 

兄弟だって

当てにならない

世の中

 

全くの他人の

雅信を

当てにするとか

愚の骨頂ですわよ

 

おまけに

あんな年寄り

いつ死んじゃうかも

わかんないんだしね

 

 

とか何とか

呟きながら

観ていました

 

 

 

 

惟規が

大学寮に入りましたね

 

 

 

 

 

 

 

家じゃ劣等生の

惟規ですが

 

父さんや姉さんが

マニアックなだけで

 

大学へ入ったら

逆に

ホッとするんじゃない?

 

と言う声も

聞こえてきて

 

ああ

そうかもしれない

 

って

思いました

 

一念通天

率先垂範

温故知新

独学孤陋

 

のうち

一個しか解らなかった

惟規

 

それって

アンタ

未来人以下やで

 

なんか、

惟規が愛おしく思えて

泣きそうになってしまい

 

惟規のために

涙する日が来ようとは

感慨深く思いました

 

 

惟規の

着ているものが

薄手だったので

 

ああ

夏なんだな

 

と思い思い、

 

いよいよ、

来週は花山天皇の

出家でしょうか

 

騙されたとはいえ

あまりに軽率な

帝です

 

安倍のサンタマリアも

腹黒いわねぇ

 

 

 

花山天皇の女御は

 

藤原忯子(よしこ)

(為光の娘・斉信の妹)

 

藤原姚子(ようこ)

(朝光の娘)

 

藤原諟子(ただこ)

(頼忠の娘・公任の妹)

 

婉子女王(つやこ)

(為平親王の娘)

 

の四人です

 

 

なんと

婉子女王は

花山天皇の出家後

藤原実資の

妻になります

 

桐子さまは

もうすぐ

亡くなる運命です

 

そう、あの、

 

「日記に

 書きなさいよ」

 

の人です

 

 

実資・桐子夫婦は

ドキドキ仲良くドキドキ

ご飯食べてましたけど

 

一緒にお食事を

召し上がるような

ご夫婦は珍しいかも

 

ましてや

奥さまがご給仕とか

あり得ないでしょうね

 

あのシーンには

ちょっと

ビックリしました

 

 

 

 

 

権中納言さまは

いつも、

緻密な考察をなさっていて

素晴らしいです

 

 

 

光る君へ 第9回 「遠くの国」回想①

https://artexhibition.jp/topics/news/20240301-AEJ1891442/