気持ち良く目覚めた日曜日。
晴天ならば、サイクリングにでも出掛けてみましょう。
湘南台から江の島までゆっくりペダルを漕いでも1時間前後。到着したら砂浜に続く緩やかな階段に腰を下ろしましょうか。
何か食べ物でも投げようものなら、近くにいるカラスがわらわらと集まってきて、それを食べます。
雀が間隙を縫ってちょろちょろすることもあります。
そこまではのどかな景色なんですが・・・。
『鳶(トンビ)に注意!!』
高所を悠然と飛び回っている鳶。
高いビルの屋上の縁に止まり、下界を睥睨している鳶。
これらが一斉に餌に急降下し、群がっていたカラスを一気に追い散らし、自分達の餌場とするのです。
雀(小)⇒烏(中)⇒鳶(大)
その大きさには圧倒的な差があります。
「糞っ!いつも、いつも!!」
追われるカラスの無念さが伝わってくるようです。
そんな或る日の帰路、こんな一コマに遭遇しました。
一本の電柱のてっぺんで『ピー、ピー・・・』と悲鳴を上げるだけで動けなくなっている鳶が一羽います。大きさは成鳥と同じですがどうやら幼鳥のようです。
その幼鳥に2羽のカラスが交互に至近距離まで急接近し、爪で威しをかけている。番(つがい)なのでしょうか。実に息の合ったいたぶりです。
親の目を盗んで勝手に飛行練習をしていたものか、親からはぐれたものなのか。幼鳥にとっては、生まれて最大の恐怖を味わうことになったようです。
成鳥には全く歯向かうことができないうっぷんを、無抵抗なる子供に対して晴らすとは・・・。
カラスもなかなかのもんですねェ!
一人”にやり”としながら
『皆、同じなんだよなあ!!』
感じ入ること頻りでありました。
-耳順-