気になる、「西洋医学」の先生側から見る「東洋医学」とは? | いたくない鍼・あつくない心地よいお灸【誠心堂にのみや鍼灸院】

いたくない鍼・あつくない心地よいお灸【誠心堂にのみや鍼灸院】

京都市 四条大宮の鍼灸院
【誠心堂にのみや鍼灸院】のブログ。

脈を診ていたくない鍼・
あつくない心地よいお灸を使い
お身体と心にやさしい治療を
提供しております。

ここには「健康」「鍼灸」「院長の日常」
などについて書き綴っています。

みなさん、こんばんは!
ちょっと前になりますが、
ある医師の先生から誘っていただいて、
「日本小児東洋医学会」の学会に
参加させていただきました。
 

開催地「名古屋」に到着していきなり、
太閤通口と桜通口を間違えるという
ハプニングに見舞われましたが、
無事勉強してくることが出来ました。
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「小児はり」の具体的なやり方も動画を
交えての解説があり、
とてもおもしろかったです。


後からわかった事ですが、
この講演をしてくださった先生は
僕と同じ大学でした。。。
つまり大大大先輩!
ご挨拶が出来ず、反省しております。


そして、僕の今回の最大の関心事は、
病院業務に携わる方や医師の先生方が
どのように「鍼灸」「東洋医学」を
捉えてくださっているのか?
でした。
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突然ですが、私の夢は
「1病院に1鍼灸師」なんです。
それが今後の医療を充実させる
ことに繋がると思っています。

ですから、
将来その夢を現実化するためにも、
西洋医学の現場に身を置く方々の
「鍼灸」「東洋医学」の捉え方は
とても気になっていました。


実際に漢方専門医の先生が
鍼灸師と連携を取りながら、
外来にあたって見えてきた
様々な問題点や「鍼灸」「東洋医学」の
捉え方についてお話ししてくださいました。


その問題点とは、課題とは何なのか?
「鍼灸」「東洋医学」が
どう目に映っているのか?


まずは課題について、、、

・内科の知識共有が大切
(危険症例は見逃さずに内科医師に
紹介できる知識が必要)
・難病治療の戦略理解
・整形疾患の知識共有
(標準的な西洋医学的治療の進め方)

・生活習慣病の知識共有
(糖尿病、高血圧、高脂血症)
(養生の仕方→甘味・果物・乳製品の制限
                      →痛み・むくみ・シビレの原因に
                        なる筋力低下を防ぐための運動
                        をする。例えば雑巾がけ15分)

・鍼灸の安全性の知識共有

・衛生面の知識共有


そして捉え方について、、、
「鍼灸は病因ではなく病態へ介入している。
 会話も重要である」
とおっしゃっていました。

医師と鍼灸師、互いの立場を考えた分かりやすい
表現でした。
つまり、病名(西洋医学の診断名)に対して
ツボが決まっているわけではなく、
身体に出ている症状によってツボを決めて
いくということ。
一言で言うとオーダメイドです。


もう1つ、漢方専門医の先生がおっしゃって
いた言葉でよく覚えている表現があります。

「東洋医学の診断は層(レイヤー)構造である」

つまり東洋医学は常に陰陽2面性があり、
そこから派生して天地人3才、
5行などの思想があります。

西洋医学とは異なり、表現が理路整然と統一され
ているわけではありません。
同じ身体の状態でも色んな角度から診ることがで
きて、表現も多種多様です。
そこにはデメリットもあり、メリットもありま
す。
そこも含めて、この表現もとても腑に落ちる
説明でした。


今回の学会を通して、
自分の夢を叶えるための
課題がよりハッキリ見えてきました。

今後も多くの方の心と身体が
健やかで穏やかであるように、
勉強を積み重ねたいと思います。

長くなりましたが、
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございます。


はり灸であなたのストレスをリセット!
【マインド鍼灸】を実践。
京都 誠心堂にのみや鍼灸院