健康診断で“eGFRが低い”と言われたら
~不安を安心に変える4つのヒント~
【第2回】食事と生活習慣腎臓をいたわる毎日の工夫
健康診断で「eGFRが低い」と言われると、生活をどう変えたらよいのか迷いますよね。実は、腎臓の負担を減らすためにできる工夫は、毎日の食事や生活習慣にあります。ここでは、今日から実践できるポイントをご紹介します。
塩分を控えることが第一歩
腎臓にもっとも負担をかけるのは塩分のとりすぎです。
健康診断で異常を指摘された方は、1日6g未満を目安にしましょう。外食や加工食品には思いのほか塩分が含まれているため、麺類の汁を残す・調味料は「かける」より「つける」にするなど、日常の工夫が役立ちます。
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調味料を「減塩タイプ」に変える
しょうゆ・みそ・だししょうゆなど、普段使う調味料を減塩タイプにするだけでも大きな差が生まれます。
減塩しょうゆは、一般のしょうゆの約半分の塩分量。
また、みそも減塩タイプに変えるだけで1杯あたり0.5〜0.7gの減塩になります。
だしや具材のうま味を活かすことで、味を薄めずにおいしさを保てます。
「味を薄める」より「選び方を変える」
これが、無理なく続けられる減塩のコツです。
タンパク質は「量」より「質」
タンパク質は体に必要ですが、とりすぎると腎臓に負担となります。
目安は 標準体重1kgあたり0.8〜1g。たとえば体重60kgなら1日約50g。肉や魚に偏らず、豆腐や卵など消化にやさしいタンパク源を組み合わせましょう。
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水分のとり方
「腎臓にいいならたくさん飲めばいい」と考えがちですが、必ずしもそうではありません。喉が渇いたときにこまめに補給すれば十分です。糖尿病や心臓病を合併している方は、医師に適量を確認することをおすすめします。
生活習慣病のコントロールがカギ
GFR低下の背景には、高血圧・糖尿病・脂質異常が隠れていることが多くあります。
- 血圧は130/80mmHg未満を目安に
- HbA1cは7%未満を意識
- 脂質の異常も放置せずに治療を
これらを整えることで、腎臓の進行をゆるやかにできます。
禁煙
喫煙は、血管を収縮させ、動脈硬化を促進するため、腎機能低下を早める大きな危険因子です。
腎臓を守るためには、禁煙が強く推奨されます。すぐにやめることが難しくても、減らす努力を始めるだけでもリスクは下げられます。
適切な体重管理
肥満は、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病のリスクを高め、間接的に腎臓に負担をかけます。
適切な体重を維持することは、腎機能を守るだけでなく、心血管病や他の生活習慣病予防にもつながります。
睡眠・ストレス管理も大切に
腎臓は静かに働き続ける臓器。過労やストレスで血圧や血糖が乱れると、腎臓にも負担がかかります。十分な睡眠、軽い運動、リラックス時間を持つことも大切な腎ケアです。
まとめ
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腎臓を守る第一歩は「減塩」
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調味料を減塩タイプに変えるだけでも実践できる
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タンパク質は量を守りつつ、良質なものを選ぶ
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水分は“こまめに適量”
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生活習慣病の管理が腎機能維持のカギ
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禁煙・適正体重の維持も重要な腎ケア
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睡眠やストレスケアも忘れずに
次回は![]()
「eGFRが低い人によくある不安Q&A」
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