健康診断で“eGFRが低い”と言われたら
~不安を安心に変える4つのヒント~
【第3回】よくある不安Q&A医師に相談したいことリスト
「eGFRが低い」と聞くと、ネットで調べても情報がバラバラで、かえって不安になることがあります。ここでは、よくある疑問をQ&A形式で整理しました。
すぐに透析が必要になるわけではありません。
eGFRが60未満で慢性腎臓病(CKD)の基準に入りますが、進行の速さは人それぞれ。
生活習慣の改善や薬の治療で、数年〜数十年にわたり腎機能を維持できる方も多くいます。
「eGFRを元に戻す薬」はありません。
ただし、高血圧や糖尿病の薬を正しく使うことで腎機能低下の進行を抑えられます。
適度な運動は腎臓を守ります。
ウォーキングや軽い筋トレなどは推奨されますが、過度な運動はクレアチニン値を一時的に上げることがあるため注意が必要です。
運動習慣は医師と相談して決めましょう。
脱水や体調不良が原因なら、改善とともに数値も戻ることがあります。
慢性的な低下では元に戻ることは少ないですが、進行を止める・ゆるやかにすることは可能です。
「戻す」より「維持する」ことを目標にしましょう。
よくある“誤解しやすいポイント”
食事について
誤解
「たんぱく質を完全に減らしたほうがいい」
実際は
体に必要なたんぱく質を極端に減らすと、筋肉量が落ちて逆効果。量を守りつつ、豆腐・卵・鶏肉など消化にやさしい良質なたんぱく質を選ぶことが大切です。ステージや状況によって制限が異なるので、医師や管理栄養士に相談しましょう。標準体重1kgあたり0.8~1.0gが目安です(例:60kgなら約50g)
薬について
誤解
「腎臓が悪いから薬は飲まない方がいい」
実際は
血圧や血糖を整える薬は“腎臓を守るための薬”。むしろ中断すると腎臓を悪化させてしまうことがあります。必ず医師の指示を守りましょう。ただし、風邪薬や鎮痛剤といった薬を自己判断で服用するのは要注意。腎機能の状態によっては避けた方がよい薬もあるので、医師や薬剤師に相談の上、服用しましょう。
運動について
誤解
「腎臓が悪いから運動はしない方がいい」
実際は
軽い運動は血流改善や生活習慣病予防につながり、腎臓にもプラスです。激しい運動は避けつつ、無理のない範囲で続けることが推奨されます。
医師に聞いておきたい質問リスト
✅「私の数値は年齢的にどのくらいですか?」
✅「今の段階で特に気をつけることはありますか?」
✅「検査はどのくらいの間隔で受ければ安心ですか?」
✅「運動や食事制限について、私に合う方法はありますか?」
質問を準備しておくことで、受診が不安を解消する場になります。
まとめ
- eGFRが低くても、すぐに透析になるわけではない
- 薬は“治す”のではなく“守る”ために使う
- 数値は戻らなくても維持できることに価値がある
- 食事・薬・運動について“誤解”をなくすことが安心への第一歩
次回はシリーズの最終回![]()
「未来の腎臓を守るためのポイントと、実践できる簡単レシピ」
をご紹介します!
LINE登録すると毎週腎機能にお悩みの方への情報を配信していきます![]()
是非登録してみてくださいね![]()
![]()
![]()
![]()
◆LINE公式アカウント






