ちょっと忙しくて映画を観る暇がなく、久しぶりに映画館に。
旧約聖書「ノアの方舟」を映画化したお話。
ノアの方舟の話は比較的に日本人でも知られているため、なんとなく話は分かると思います。
創世記を忠実に再現したというわけではないでしょうから、聖書との相違点はいくつかあるのは仕方ないことでしょう。
創世記を知らない人のためにエデンの園から本作へ至るまでのダイジェストが導入部分で述べられています。
ノアを演じているのはラッセル・クロウ。
カインの子孫によって、悪がはびこる世の中となったなかで、唯一セトの子孫であるノアは正しき人であった。
創造主からのお告げで、洪水にて堕落した人間を滅ぼすが、無垢な動物たちは救うため、そのために方舟を造ることに。
ノアには妻と3人の息子の家族。
3兄弟セム、ハム、ヤペテにはそれぞれ妻がおり、計8人が方舟に乗ったというのが聖書の記述ですが、今作ではセムにのみ妻がいます。
この妻イラを演じているのが、エマ・ワトソン。
エマ・ワトソンが演じる役ということもあって、この物語のキーパーソン。
斯くして方舟の建設が始まります。
これだけ巨大な建造物、6人家族で造るなんて無理だろうな・・・と思いますが、この映画では強力な助っ人が登場。
・・・・・
なんか聖書の話とは違うのが出てきます。
方舟の完成が近づくにつれて、群がってくる堕落した人々。
そのリーダーがトバルカイン。
トバルカインは神は人に額に汗を流し、生きるように定められた。人間が好き勝手に生きるのは与えられた権利だと主張するのです。
そして、大洪水を生き延びようとするトバルカインとの戦いが始まります。
・・・・?
ちょっと知っているノアの話とは違いますが、映画なのでただ単に動物が乗り込んだだけでは盛り上がりませんからね。
感想ですが、宗教家の中でも賛否の分かれる作品。
個人的に一番違和感を持ったのが、ノアが狂信的に描かれているところです。
ノアは新しき楽園を造るため、無垢な動物たちは助け、汚れた存在である人間はすべて滅ばないといけない、それは自分たちにも言え、楽園の見届けてから途絶えるのだと。暴走気味の後半はちょっとしたスリラー映画です。
ラストはなんだかパッとせず、うーん・・・・
ノアが子供たちに天地創造についてお話をするシーンがあります。
お馴染みの1日目に光を作ったという話をビッグバンになぞらえ、進化論を受け入れて解釈された天地創造を描いており、ちょっとびっくり。
あまり日本ウケはしなさそうな作品でした。
オススメ度:★★★☆☆

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