昨日で「センター試験」が終わりました。
また、「中学受験」の1部も終わりましたね。
結果はどうだったでしょうか?
さて、受験生を指導してきて、
いろいろなことに気づきますが、
特に、
「受験前に失速する子について」
お話したいと思います。
成績というのは、不思議なもので、
1年前には、
「合格圏」
だった子が、1年後からは他の子は伸びているのに、
「伸びなくなる子」
がいたり、逆に
「合格圏外」
だった子が、1年後には他の子を追い抜いて、
「合格圏」
に入ったりします。で、その原因は、
「積み重ねの勉強ができるのか?」
ということがあります。
実は、ある大手塾で講師で小5の子を教えていました。
その子は、計算が速くて、頭で
「パッパッ」
とやってしまう子でした。そして、字が汚い。
私は指導していて、
「多分この子は途中で伸び悩むだろうな・・・」
と思っていました。それは、
「途中経過を全く書かないから・・・」
です。案の定、小6になって算数の成績が
伸び悩んでいました。
(私は小6の担当ではなかったので、
小6の先生から聞きました)
また、こんな子がいました。
奈良で塾をやっていたとき、同様に中学生の子で、
伸びやんだ子がいしまた。同様に
「字が汚くて、途中経過を書かない」
というのが特徴でした。
その子も最初の頃は、志望校圏内でしたが、
入試前には、かなりランクを下げて、
志望校合格ギリギリになっていました。
二人に共通しているのは、
「積み重ねの勉強をしていない」
からです。途中経過を書くというのは、
いろいろな理由がありますが、
1つは、次につながるからです。
例えば、「数学」「算数」とも、すべての問題が
全部「○」になることはないです。
逆にすべての問題を「○」となるものをやっていては、
その子の力はつきません。
当然、何問か「×」になるわけです。
で、大切なのがこの「×」で、
「どこでまちがったのか?」
をわかって、意識することです。
私も最初から答えを教えることはないです。
ですが、途中経過を書いてくれる子には、
「ここがおかしいよ」
とヒントを出してあげます。
すると子どもは、自分で気づいて、直してきます。
で、また同じミスをすると、それを気をつけるように
なります。
が、「途中経過を書かない子」はそれがわからない。
「×」だった経験を次につなげられない。
だから、入試のように範囲が広くなったり、
複雑になったりすると、途端に成績が伸びなくなります。
つまり、今やって勉強が
「積み重ねになっていない」
んですね。ぜひ途中の経過を書くようにしてくださいね。
で、生徒にはいつもいうですが、
「指導してる方も、何度も『×』をつけて直すは
面倒。君らもそうだろ?」
「はい。」
「で、出来れば『×』の回数が少ないとお互いに楽だよね」
「はい。」
「だから途中経過を書く、間違いに早く気づくから、
結局楽なんだよ。」
と。そうすると
「何度言っても書かないんです」
という親御さんもいると思いますが、
私の場合は、
「頭のよい賢い子は、途中の経過を書いています。
で、頭の悪いバカな子は、書かないけどね。」
といっておきます。「バカ」とあまり使いたくないですが、
正直いうとこれくらい「きつめ」に言わないと、
書かない子は、本当に何度言っても書きませんから・・・。
お互いの目的は、
「できるだけ早く『×』をなくす」
と同じ目標なんですが・・・。