途中で失速する子の特徴 | 成績110番

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子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。


昨日で「センター試験」が終わりました。

また、「中学受験」の1部も終わりましたね。
結果はどうだったでしょうか?

さて、受験生を指導してきて、
いろいろなことに気づきますが、
特に、

「受験前に失速する子について」

お話したいと思います。

 成績というのは、不思議なもので、
1年前には、

「合格圏」

だった子が、1年後からは他の子は伸びているのに、

「伸びなくなる子」

がいたり、逆に

「合格圏外」

だった子が、1年後には他の子を追い抜いて、

「合格圏」

に入ったりします。で、その原因は、

「積み重ねの勉強ができるのか?」

ということがあります。

実は、ある大手塾で講師で小5の子を教えていました。
その子は、計算が速くて、頭で

「パッパッ」

とやってしまう子でした。そして、字が汚い。
私は指導していて、

「多分この子は途中で伸び悩むだろうな・・・」

と思っていました。それは、

「途中経過を全く書かないから・・・」

です。案の定、小6になって算数の成績が
伸び悩んでいました。
(私は小6の担当ではなかったので、
小6の先生から聞きました)

また、こんな子がいました。
奈良で塾をやっていたとき、同様に中学生の子で、
伸びやんだ子がいしまた。同様に

「字が汚くて、途中経過を書かない」

というのが特徴でした。

その子も最初の頃は、志望校圏内でしたが、
入試前には、かなりランクを下げて、
志望校合格ギリギリになっていました。

二人に共通しているのは、

「積み重ねの勉強をしていない」

からです。途中経過を書くというのは、
いろいろな理由がありますが、
1つは、次につながるからです。

例えば、「数学」「算数」とも、すべての問題が
全部「○」になることはないです。

逆にすべての問題を「○」となるものをやっていては、
その子の力はつきません。

当然、何問か「×」になるわけです。
で、大切なのがこの「×」で、

「どこでまちがったのか?」

をわかって、意識することです。

私も最初から答えを教えることはないです。
ですが、途中経過を書いてくれる子には、

「ここがおかしいよ」

とヒントを出してあげます。
すると子どもは、自分で気づいて、直してきます。

で、また同じミスをすると、それを気をつけるように
なります。

が、「途中経過を書かない子」はそれがわからない。
「×」だった経験を次につなげられない。

だから、入試のように範囲が広くなったり、
複雑になったりすると、途端に成績が伸びなくなります。

つまり、今やって勉強が

「積み重ねになっていない」

んですね。ぜひ途中の経過を書くようにしてくださいね。

で、生徒にはいつもいうですが、

「指導してる方も、何度も『×』をつけて直すは
 面倒。君らもそうだろ?」
「はい。」

「で、出来れば『×』の回数が少ないとお互いに楽だよね」
「はい。」

「だから途中経過を書く、間違いに早く気づくから、
 結局楽なんだよ。」

と。そうすると

「何度言っても書かないんです」

という親御さんもいると思いますが、
私の場合は、

「頭のよい賢い子は、途中の経過を書いています。
 で、頭の悪いバカな子は、書かないけどね。」

といっておきます。「バカ」とあまり使いたくないですが、
正直いうとこれくらい「きつめ」に言わないと、
書かない子は、本当に何度言っても書きませんから・・・。

お互いの目的は、

「できるだけ早く『×』をなくす」

と同じ目標なんですが・・・。



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