子どもを指導していると、
「かわいそう」
と思うことがあります。
それは、
「認めてもらうことに飢えている」
ことです。
よく子育てでやる気を出すのには、
「ほめる」
ということが言われますよね。
また、最近では逆に「ほめる」という行為に対して
批判的な意見も出ています。
で、342人以上指導した経験でいうと、
「ほめる」
ということを正しくとらえていない人が多いのでは
と思います。
実際に、親御さんに聞くと、
「ほめるのができない」
とか、
「自分の子はほめるところがない」
といったりします。
で、私は仕事柄、「ほめる」ということをするらしいのですが、
(自分ではほめているつもりはないので・・・)
実は、私は実際は「ほめている」わけではないんです。
私がやっているのは、
「認める」
ということです。
私も、ずっと「ほめる」という行為に違和感を持っていたときがありました。
「ほめる」というと
「お世辞を言う」
「相手を自分の意のままに動かす」
みたいなところがあって・・・
ですが、が、本当のところは、
「ほめる」=「認める」
ということなんです。
例えば、私は家でご飯を食べていたら、
「このカレーめっちゃおいしい」
と言います。別にほめているわけでないです。
人前でも、
「うちの家内は料理が上手」
と言います。
また、娘が一人で勉強していると、
「おー。偉い自分から勉強している・・・」
と言います。これも普通に・・・。
特にほめているわけではないのです。
普通に自分が感じたまま言っているだけです。
で、仕事で感じるのは、
「成績の振るわない子ほど、
親から認められていない子が多い」
ですね。例えば、成績が良くても認められていな子は、
「自分がね、自分がね・・・」
と自分のことを話し出す。
とにかく自分のことを聞いてほしい。
また、その子の、目からは
「私の存在を認めて、認めて、認めて・・・」
オーラーを出してくるんです(笑)。
もし、これを読んでいたら、
「ほめる」のではなく、自分の子を
「認める」と考えてやってください。
例えば、宿題をやっていたら、
「おー。宿題やっている。すごい」
とか。宿題をするのなんか、当たり前と思うかもしれませんが、
多分、学校でもきっちりと宿題する子の方が少ないのでは
ないかと思います。
で、これからは、
「ほめる」
ではなく、
「認める」
と思ってやってみてください。
実際に「認める」と考えると、いろいろ見つけることができます。