短期間に英語の成績を40点から120点へ(その1) | 成績110番

成績110番

子どもの成績を上げるための具体的方法を紹介しています。

「家庭教師失格!」からの逆転勝利

■それは、突然やってきた。

当時私は、家庭教師の派遣の仕事をやっていました。
派遣の仕事とは、家庭教師を必要としているご家庭に

「家庭教師を紹介」

するわけですか、生徒の性格を見ながら、
ピッタリな学生の家庭教師を紹介するというのです。
 
(しかし、これが中々難しい。家庭教師は学生が多いので、
やはり、アルバイト感覚の人も多いです。)

 それでも、中々相性の合わない場合は、
先生を交代させたりするのです。

が、特に受験生持つご家庭では、
先生が頻繁に交代するのを嫌がるものなのです。

もちろん、先生と生徒がお互いに理解し合うまでにも時間がかかるので、
当然と言えば、当然なのですが・・・。

以前に私が紹介した当時中学3年生の川田君(仮名)のお父さんから、
突然の電話がかかってきたです。

  「堀さん、ちょっと来てくれませんか!」

大抵、こういう電話のときには、クレームと相場が決まっています(笑)。
今だかつて

  「堀さん、成績が上がりましたよ。」

 という電話を受けたことがないのですから・・・。(苦笑)

私は、まさに、その川田さんの自宅に飛んで行ったのです。
私としては、その男の生徒さんには、
当時その地域で一番人気の女性の学生さんを紹介していたので、
「まあ、大丈夫だろう。」ということで、
タカをくくっていたこともあったのですが・・・・。

  (川田さん宅の応接室で)

川田さん「堀さんどうしてですか。どうしてあんな先生を紹介したんですか?」
私   「何か、先生がしましたか。教え方が悪いとか?」
 
川田さん「いえいえ。教え方とは丁寧ですし、うちの息子も気に入っていますよ。
     性格もいいですし。」

私   「それでは?何か?」
川田さん「本当に知らないんですが?」

私   「はい。」
川田さん「先生が留学するんですよ。」

私   「えっーーー。」

 正直に言って、「寝耳に水」ということはこのことです。

実際に紹介者の私には、連絡がなくて、
担当の家庭教師の先生の判断で、
ご両親に「留学すること」を勝手に話してしまったようです。

もし、私が家庭教師を受け持ってもらう場合、
特に中2の後半から生徒の場合はなるべく、
同じ先生で見てもらう方がいいのです。

 担当してみらう家庭教師には

「受験生ですので、必ず最後まで教えるつもりで家庭教師を受けてくださいね。」

と念押しをしているのでした。
もちろん、その先生には、確認を取っていましたし、
何人も生徒を受け持ってもらっているので、安心しきっていたのです。
(これだから、学生の家庭教師はこわい。)

川田さん「堀さんも知らなかったんですか?」
私   「はい。全然聞いていませんでした。
     特に中3生を受け持つ場合にはずっと続けられる先生を紹介していますし、
     当然途中で交代する可能性のある場合は、
     親御さんに確認をしてから紹介しています。」

川田さん「ですよね。私も正直あなたが、知っていて紹介したのかと思って、
     非常に腹が立ったのです。そうでしたか。あなたも知らなかったのですか。」
私    「はい。」

川田さん「一体どうなっているんですかね。最近の学生は。全然責任感がない。」
私   「すみません。」
 
川田さん「それでは、次の先生を探して頂けるんですね。」
私   「はい。今の先生が留学する少し前には、ご紹介できると思います。」
 
川田さん「それでは、よろしくお願いします。」

私は早速担当していた、原田先生(仮名)に会って、直接話を聞くことにしました。

私   「原田先生、今度留学されるのですか?」
原田先生「はい。川田さんから聞きました?」

私   「どうして、私に先に連絡くれなかったんですか?」
原田先生「すみません。つい、お母さんとお話してて、口を滑らせてしまったので」

私   「それで、留学することがわかったのはいつですか?」
原田先生「1ヶ月ほど前です。」

私   「いや。そういうことはないでしょう。ある程度はカリキュラムがあるので、
     そういった留学の可能性が以前からあったのではないですか。」

原田先生「ええ。」
私    「それはいつですか?」

原田先生「1年ほど前から・・・。」
私   「えっ。それじゃ川田さんを紹介するときから、
     その可能性があったんじゃないですか。どうして、言ってくれないんですか。」

原田先生「(ちょっとすねた感じで)だって、そんなこと言ったら、
     生徒を紹介してもらえなくなるもん。」
 
これでとうとう別の先生を探すことになったのです。

ところが・・・