「45点」
でした。私が、
「おっ。まぐれ?」
と言うと
「実力。実力」
と嬉しそうでした。
私も一度のテストでは、実力と信じていませんでしたので、
まだ彼に力が完全についたかどうかわかりませんでした。
そして、また、中2に入って1月期にテストが
「中間テスト」
「期末テスト」
と2回ほどありましたが、数学の得点は、
「54点」と「52点」
という結果でした。テスト結果が、3回続くと実力も本物です。
本人も、
「先生、これ教えて。」
「何でこうなるの?」
という具合に自分から積極的に聞くようになってきました。
また、私は彼の力を上げるために、一緒に入ってきた友達も一部
彼に教えさせました。
「●●君、そこは、U君に聞いてみて?」
「よーし。俺が教えてあげよう。これは、こう解いて・・。
ダメだよ。きちっと途中の式を書かなくっちゃ・・・。」
「そう。そういう風に式を省略しない。」
だいたい、説明を聞いていると本人が理解しているかがわかります。(笑)
もちろん、これは私の手抜きではありません。
人を指導することによって、教える方は確認できますし、
生徒も聞きやすいです。
もちろん、説明がおかしければ、二人とも指導していきます。
そうしていると、U君自身が非常に数学に自信を持つようになり、
「数学ならできる。」
という自信がほのかに芽生えてきたのです。
中3になったばかりのときに彼は言っていました。
「本当に中1のときは、トンネルの中にいるのかと思った。
先生に学校のことを無視して方程式までやりなさいと言われたけれど、
全然進まなかったし、学校の授業はどんどん進んでいくし・・・。
そして、最初に45点を取ったときは、本当は、『まぐれ』だと思って、
信じていなかった。6点を取っていたから正直自信がなかった。」
強がりを言っていても、本当は心配なのです。本当に子供に必要なのが、
「励まし、応援です。」
しかし、この後彼の点数が一気に下がってしまったのです。
それは・・・