西松建設献金事件では、小沢代表がぶら下がりで記者団の質問に答え、
「起訴されることはない」「秘書が影響力を行使することはない」と述べる一方、
マスコミだけでなく地検の聴取にも応じると硬軟両様の姿勢を見せています。
一方、検察は小出しにリークをしながら世論の外堀を埋め、神経戦の様相も見せています。
検察は24日までにその威信にかけて起訴に踏み切ると思われますが、紆余曲折も予想されます。
それにしても、検察は、小沢代表の秘書逮捕に至るまで、用意周到に戦略を組み立ててきたんだってことがわかってきて、なるほどなあと思いました。
まず、西松建設の裏金発覚後、大物検察OBが顧問として西松に迎えられていたことです。
これは素直に考えると、裏金問題をきちっと片付けて一から出直すためと思いますが、
斜めに見たら、検察と西松が一体化してこの事件をやるという戦略にも見えます
(これまで西松側が、政界との関係をベラベラしゃべりまくっているのをみると、そう勘ぐりたくなります)
西松建設:前社長逮捕で「誠に申し訳ございません」とコメント、法律顧問に元大阪高検検事長を選任
http://www.sakurafinancialnews.com/news/1820/20090121_2
西松建設、社外取締役に元大阪高検検事長
http://www.nikken-times.co.jp/new/20090121.6/1232514242.html
また、それよりずっと以前の話として、この案件をやるため、検察・法務内から小沢人脈を一掃
する人事まで行っていたとの話もあります。
(私は、それ以上に、いざというときに備えて、小沢氏が検察・法務人脈をこれまでつくってきて
いたという話自体におったまげました 
)
【青山繁晴】小沢一郎と検察の攻防(4/4)
http://www.youtube.com/watch?v=QGv2Rgbhtug&feature=related
このような構想までもって取り組んでいることから、今回の件を秘書の政治資金規正法違反だけで済ませることはないとの見方が大方となっています。
したがって、贈収賄まで視野に入れていると思っていたら、そうとも限らないようです。
下の記事によると、仮に規正法違反だけでも、小沢氏自身の監督責任まで問われ小沢氏が起訴された場合には、最終的に衆院議員を失職する可能性もあるとのこと。
そして、検察は小沢氏への参考人聴取では監督責任を確認する方針です。
小沢氏監督責任も 起訴なら失職の可能性 政治資金規正法
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090308/crm0903080140001-n1.htm
代表辞任どころか、議員失職!?
小沢氏の発言ぶりからは、秘書の単なる記載ミスくらいの意識しかなく、この乖離は大きい。
小沢氏は相当の理論武装をして臨む必要がありそうです。
こうした中で、政府高官(もう誰なのかは公然の秘密ですが…)が、記者との定例懇談で
「自民党側は立件できない。特に(違法性の)認識の問題でできないだろう」
と発言したことが与野党双方に波紋を呼びました。
そして、その前後に、『自民党有力議員にも6000万円』という報道が出ました。
おそらく、検察のリークなんでしょう。
自民党側も調べるよと。
有力議員と言ったって、おおかた非主流派の人を人身御供として差し出すんだろうと
思っていたら、そうでもなさそうです。
その他にも、元総理、現職閣僚など、西松の政治団体から資金提供を受けている政治家は
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-26/2009012615_01_0.html
ある程度捜査はするんでしょうが、これらが立件までいくのかが注目です。
政府高官が言ったとおり『おとがめなし』となったら、
(実際はどうであれ)国策捜査の謗りを免れない。
もし、小沢氏や秘書が何らかの罪に問われるなら、同様の疑惑がある他の議員も追及するべきです。
地検は金額の多い・少ないで判断しようとしていますが、それはおかしいと思います。
二階経産相側を聴取へ 来週にも会計責任者ら
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030701000808.html
西松建設関係者が自民党の有力国会議員側を名指しして「10年以上にわたり総額6000万円前後の現金を渡していた」と裏献金を供述していることが、既に判明。この有力議員は二階経産相で、特捜部は慎重に裏付けを進めている。
(2009.3.7 共同通信)
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西松前社長「二階氏側も違法認識」 献金 小沢ルートと捜査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090307-00000025-san-soci
小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、逮捕された西松建設の前社長、国沢幹雄容疑者(70)が東京地検特捜部の調べに、二階俊博経済産業相側のパーティー券の購入先は、小沢氏側の西松からの献金に対する認識と同様、「二階氏側も実際は西松だと当然知っていた」と供述していることが6日、捜査関係者の話で分かった。
(2009.3.7 産経新聞)
自民有力議員側に6千万円 裏献金、西松関係者が供述
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030601001177.html
西松建設の巨額献金事件に絡み、同社関係者が東京地検特捜部の調べに対し「自民党の有力国会議員側に、10年以上にわたり総額6000万円前後の現金を渡していた」という内容の供述をしていることが6日、関係者の話で分かった。
(2009.3.7 共同通信)
政府高官発言が波紋=自民も激怒、官邸は火消し-西松献金事件
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009030600848
(2009.3.6 時事ドットコム)
やっぱり国策捜査? 漆間巌官房副長官が捜査情報を暴露
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/03/post_223.html
警察官僚出身の官房副長官として知られている漆間巌氏が、捜査情報を記者に語るという大失態を犯したことが波紋を呼んでいる。5日に行われた記者との懇談で小沢代表の秘書逮捕に言及した漆間氏は、東京地検特捜部の捜査が自民党にまで拡大することはないとの見通しを示した。その根拠として、小沢氏の秘書は西松建設に請求書を発行していたことを挙げた。
だが、よく考えるとこれは奇妙な発言だ。疑惑をかけられている自民党議員はたくさんいるが、なぜ、請求書を発行していたのは小沢氏側だけだとわかるのか。また、そこから自民党にまで捜査が及ばないとの認識になる根拠はどこにあるのか。これでは官邸が捜査情報を握っていると思われてもしょうがない発言である。…
(2009.3.7 ニューススパイラル)
民主党・小沢代表の秘書逮捕- Yahoo!トピックス
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/rikuzankai/
「小沢氏秘書逮捕」にブログの声は真っ二つ!
http://kizasi.jp/topic/corporate_contribution/index.html
小沢氏監督責任も 起訴なら失職の可能性
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090308/crm0903080140001-n1.htm
規正法は、政治団体の代表者が、会計責任者の選任と監督について相当の注意を怠っていた場合、50万円以下の罰金を科すと規定している。起訴されて規正法違反罪で罰金刑になると、裁判官の判断によっては公民権が停止され、被選挙権を失う。
国会法の109条は、現職の衆院議員が衆院議員選挙の被選挙権を失った場合、自動的に失職すると規定している。
(2009.3.8 産経ニュース)
