インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り
西日本で先週末、インフルエンザにかかった男子(14)が、自宅2階から飛び降り、足を骨折していたことがわかった。タミフルは服用していなかった。(3月23日 読売新聞)
タミフルを使用していない患者の飛び降り事例が出てきました。
いくつかのブログを拝見しましたが、
インフルエンザによる高熱、悪寒、全身倦怠感などの症状が、タミフル服用によって緩和されるため、『動きやすくなって』異常行動に走るのではないか???
という仮説が有力視されてつつあると感じています。
厚労省ではこの事例を来月の会議で報告するとのことですが、
→遅くないですか!?
たしかに、ガキの使いじゃないので、会議開く前に他の事例収集や資料準備、先生の日程調整など事前準備が山ほどあって、厚労省の職員は死にものぐるいで仕事されているかと察しますが、この間にもインフルエンザで病院を訪れる子どもがいて、それを心配する親がいて、それに対応する医者がいることを考えると、
「もっと早くぅ~~~」
と思うところです。
厚労省とタミフル 後手に回っていないか
(略)…今度の厚労省の措置は…一歩踏み込んだようにはみえるが、釈然としない思いも残る。 というのも、あくまでも因果関係は不明と前提条件を付けているからだ。今後の研究結果を待ちつつ、「転落」がこれ以上起こらないようにとの配慮を優先させたというのであれば、もっと前からの「十代の処方中止」も可能だったはずだ。対応が後手に回っている感が否めない。
(3月22日 中国新聞社説)
後手にまわってしまっている原因は、因果関係についてあいまいな態度に終始しているからだ。
だけど、因果関係を認めると薬害訴訟に発展する可能性が大。
どれだけの被害者がいるのか性格に把握するのは困難なため、次から次へと訴える人が増えて収拾がつかなくなり、かつ、過去の薬剤訴訟のように長期化していく恐れがあります。
だから、トラのしっぽを踏むような因果関係論には、役人は踏み込むのを躊躇する(場合によってはサボタージュする)のです。
しかし、こうした対応によって、宙ぶらりんにおかれる患者、医者などの当事者はとばっちりを受けます。
これを機に、薬事行政の考え方をコペルニクス的に大転換してはどうか?
クスリの認可については『厚労省は絶対的に間違えない』というのが暗黙の前提になっていると思うのです。
だから、諸外国で認可されているクスリであっても、日本でさらに慎重に審査するため認可が相当遅れてしまう。また、どんなに審査しても副作用は起こりうるが、そうなると製薬企業だけでなく、薬を認可した行政の責任を問う国家賠償訴訟まで発展する。
国家賠償となると、仮に裁判所が国の責任を認めても、国は「わかりました、国が確かに悪かったとです。」なんてことは口がさけても言えないから、「控訴」「上告」へと必ず進み、原告になった国民は一生の大半を訴訟に費やすようなほんとにつらい立場においてしまう現状になっています。
今回のタミフル問題で、私は人間の体は西洋医学では解明しきれない神秘な部分がまだまだあるのだという気持ちを改めて持ちました。
この際、わたしたち国民も、「いくら薬の安全性を審査したって、予期せぬ副作用は起こりうるのだ」、「状況によっては自分も副作用の被害を被る可能性がある」くらいの割り切った気持ちで、クスリと接していくようにしてはどうなのでしょうか。
そういう前提をみんなが共有することができれば、補償基金のようなものをあらかじめつくっておき、副作用問題が起こったときに(重過失は除き)責任問題はほどほどにして、早期に対応することも可能になるのではないかと思いました。
(今は「行政は絶対に間違えない」前提なので、あらかじめこんなものをつくるのは論理矛盾が生じ、ムリでしょう)
→薬事行政や製薬業界について何の知識も持ち合わせていないので、相当な偏見が混じっているかもしれません、その際は大いに反論してくださるとありがたいです。
《参考サイト》
インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り
(3月23日 読売新聞)
厚労省とタミフル 後手にまわっていないか (3月22日 中国新聞社説)