日興株の上場維持については、ほとんどの人が批判的です。
私も納得がいきません。
「真っ黒でなくグレー。グレーだから(上場維持が)ダメだとは言えない。」
これが東証・西室社長の結論だった。
3/13日経新聞によると、日興株の上場を維持した理由は次のとおり。
① 不正会計の発覚を受けた有価証券報告書の修正額は、上場廃止が妥当とされるほどではない。
② 訂正有価証券報告書に監査法人の無限定適正意見がついた。
③ 不正会計に複数の人が関与したことは否定できないが、上場企業である日興として組織的に行ったとまで
は確証が持てない。
④ グレーの部分はあるが、証拠集めにも限界がある。
一方、上場廃止基準は次のとおり決められている。(日経「きょうのことば」より)
ア) 上場株式数が4000単位未満
イ) 時価総額が10億円未満
ウ) 大株主比率が75%超
エ) 破産、再生、更生手続き、整理
オ) 有価証券報告書に虚偽記載があり、影響が重大
今回は、この(オ)が問題とされたが、結局、無罪放免となりました。
しかし!! 腑に落ちないはなしです。
第一に、日興の粉飾額はライブドアの比ではない。
ん百億も粉飾してるんでっせ。
赤字を黒字と偽ったわけではないといっても、
投資家は利益水準をみて株価を割安・割高と認識して投資行動をする。
→あまりに過少に考えすぎではないか。
ライブドアとどこが違うのか、ほんとにわからない。
第二に、日興CGが設置した特別調査委員会で、「組織的関与があった」と
結論づけられている。
山本CFO(日興CG・最高財務責任者)と平野・日興プリンシパル・インベストメント
社長が問題行為の大半にかかわっていると指摘されている。
(報告書P.89 etc.)
→最高財務責任者と子会社社長が関わっているのに、どうして
組織的でないといえるのか![]()
第三に、証拠集めに限界あるって…
怪しいと思うが、しっぽをつかむことができないから見逃すということ?
→そんなこと言わんでくれぃ~
そんなことでは、将来の上場なんてできないですよー
結局、なにをどう議論したら「上場維持」の結論になったのか、わからないまま。
今後、似たようなケースが出てきたときに、東証がどこで上場廃止の線を引くのか
も予測がつきません。
渡部晃・学習院大学教授は、
「東証の上場維持の判断は妥当だ。もし上場廃止になれば投資家保護の観点からみても問題だった」
と述べています。 (3/13日経)
たしかに、日興株を保有している株主の保護にはなったかもしれません。
しかし、もっと重要な『投資家の市場への信頼』はゆらいでしまったと思って
います。
《参考サイト》
株式会社日興コーディアルグループ 特別調査委員会調査報告書 (日興CG)
3月13日紙面「日興、上場廃止へ」報道の経緯 (NIKKEI NET)
日興コーディアルグループ問題について(談話) (民主党)
日興コーディアルとライブドア (ブログ;うい~)
東証が方針転換? 日興の上場を維持 (ブログ;株は世につれ)
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