~ ~ ~ 7日の報道ステーションより (概略) ~ ~ ~
6日、農水省は、東海・九州地区の「とれ過ぎキャベツ」について、緊急需給調整が実施されることを発表した。
7日、農水省事務次官の会見
「キャベツは保管がきくわけでもなく、需給の低迷で値下がりしているので、
緊急措置的に価格を支えたり、需給のバランスをとる措置として進めている。」
・緊急需給調整とは、実質は生産地で野菜を廃棄することだ。
・農水省が重要野菜に指定している「キャベツ」、「白菜」、「大根」、「タマネギ」の値段が大幅に下落したときに価格調整のために行われる。
・生産農家が農協を通して野菜の廃棄を農水省に届け出る。
・そして廃棄が実行された量にあわせて交付金が支払われるという仕組みだ。
・今回のキャベツでは1kgあたり27円が支払われる。
・今回の需給調整では全国で9,710トンのキャベツが廃棄される計画だ。
・すべて実行されれば交付金は2億6217万円になる。
生産農家
「1箱(8コ)1,000円以上だったのが、今は1箱100円くらいにしかならない。1割しかない。」
「ダンボールの箱代も出ない」
「豊作貧乏だ」
「気温が高くて生育がよくて量が増えた。結局、暴落してしまった。」
今秋は台風の直撃もなかった。
・キャベツだけではない!
・先月には、8,830トンの白菜、2,775トンの大根が緊急需給調整で廃棄されている。
・野菜の安定供給と生産者保護という名目で1980年にはじまった緊急需給調整という名の廃棄処分。
・2005年度は25回の廃棄が行われている。
・実は、ほぼ毎年、重要野菜の廃棄は行われている。
制度が始まって26年間で野菜が廃棄されなかったのは、たった1年だけ。
農水省事務次官
「たしかにもったいないという気持ちとか考え方も当然あるわけでありますが、こういった状況の中でやむを得ない措置として進めていることを理解いただきたい。」
ほぼ毎年廃棄される野菜を有効利用する手は、果たして本当にないものなのか。
農業経済に詳しい早稲田大学 堀口健治教授
「今、日本は加工用の野菜はかなり輸入原料に依存している。そういうものに代わって、国産野菜をつぶすのでなく、一定期間貯蔵しながら加工にむけていく。そういう形での品種改良、工夫の余地はまだあると思っています。」
古舘キャスターのコメント
「日本は悪循環だと思いますのは、先進国と比べて圧倒的に低い食糧需給率-40%以下。
外国から安い野菜が入ってくる →入ってくるから農家を保護する →そしてつぶす →補助金を出す
という状態が続いている。」
加藤編集委員
「つい先だって、とんかつに添えるキャベツが高くて使えない、という話があった。
(それを踏まえれば、)年末年始高くなって、また使えないということになるのでないかということが心配だ。」
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(思うこと)
最初聞いたときは今年特有の現象かと思っていましたが、
なんと、ほぼ毎年のことではないですか-
何か手立てはないものか、と考えてみました。
【余剰野菜の使い道について】
→加工用や、チルド(冷凍)野菜をもっと普及させる。
例えば、農協が余剰分を買い取り、チルド・加工化し、不作のときに放出する。
そのための施設は、廃棄対策の補助金を使う。
特に、農協でなくても、民間企業(一般の食品会社)でできるのならなお良い。
海外から輸入する一方で、国内では廃棄するという壮大なムダを来年も再来年も
続けてはいけないよ。
【重要野菜の農業政策について】
→重要野菜の生産量を中長期的、計画的に減らし、転作を推進する。
毎年こんなに余るのは天候のせいだけではない。
生産余剰になっているということ。
チルド・加工用に転用しきれない量は、国の政策として計画的に減らしていくことも考えざるを得ないのでないか。米の減反政策のように。


