「何をやってるんだ
まるで、安倍政権は財政再建をしないと言いふらしているようなものじゃないか!」
11月初め、そんな怒鳴り声が官邸内で響いたという。
安倍晋三首相の政務秘書官、井上義行氏
が、財務省から出向している首相秘書官の田中一穂氏
に
怒った。
毎年11月後半に出てくる補正予算案をめぐって、経済産業省と財務省が早めの根回しをしていたことが、
井上秘書官にバレたからだ。…(11月27日号 AERA)
AERAによると、今年度の税収が思ったより3~4兆円上回りそうになったので、
財務省幹部が2兆円ほど予算追加して使っちゃおうと考え、経産省幹部に内々にネタ出しを頼んだらしい。
実は、経産省の年間予算は1兆円くらい。 (へぇ~知らなかった)
それが2兆円も降ってくるというから、経産省、舞い上がっちゃった![]()
さあ、「再チャレンジ」だ、「イノベーション」だなんてね。
(これはあくまで私の想像に過ぎませんが、
幹部の命を受けた上司から○○事業で100億の予算つくってこい、て部下に指示が出る、
でも、どう積算積み上げても30億くらいしかならない…時間がない…最後はエイヤッで+70億して「できました~」て提出してたりして…)
ところが、政治家にもペラペラしゃべっちゃったもんだから、官邸サイドにバレてしまった、というのが真相のようだ。
しかし、補正予算をめぐる攻防はこれで終わらず、与党も加わり、攻防が繰り広げられることとなる。
第1章 官邸サイドから指示
安倍首相は、そんなことを知ってか知らずか、14日、補正予算の編成を指示する。
長野県の集中豪雨などの災害復旧を名目として。
第2章 政府・与党が巻き返し
21日、政府・与党(というより実質は、省庁+与党 だと思う)が、
増収分を活用して成長戦略、再チャレンジ、地方対策などの前倒しを検討していることが報じられた。
第3章 官邸サイドが手綱締めなおす
24日、経済財政諮問会議で、安倍首相は06年度補正予算は災害対策などに限定し、
それ以外は国債発行削減に充当するよう指示。
また、同会議で、「税の自然増収は安易な歳出に振り向けるべきではない」などの
予算編成の5原則なるものが民間議員から提示、了承され、歳出拡大路線にクギがさされた。
中川幹事長は、「小泉路線と逆行する動きを阻止できた」と胸を張った。
これで「決まった」かと思われたが…
第4章 与党あきらめない
【24日夜】
東京・紀尾井町のホテルニュータニの一室。自民党・中川政調会長や、公明党・斉藤政調会長らが集まった。
議題は補正予算案。
与党幹部は、「補正を含む15カ月予算を勉強」と。
→15カ月予算は、従来、1~3月に公共事業が切れないように、補正予算と来年度予算を合わせて編成する意味ととらえられてきたところ。
(11月27日 日経朝刊より)
【26日】
政府、与党が2007年度に発生が見込まれる道路特定財源の余剰金約7000億円の一部を前倒しして06年度補正予算に組み込み、道路整備費に充てる案を検討していることが26日、分かった。
→道路特定財源の一般財源化に対抗して、先に使っちゃえ、という発想か?
【27日】
自民党は27日、政務調査会の全体会議を開き、06年度補正予算について、
(1)災害対策、(2)いじめ問題と校舎耐震化の教育再生、(3)今春から施行された障害者自立支援法の激変緩和措置、(4)合併市町村補助金を活用した地域活性化--の4項目を柱に予算化を求める方針を決めた。
再チャレンジなど安倍政権の目玉の政策は07年度予算に盛り込み、補正では計上しない。
→再チャレンジはあきらめたようだが、校舎耐震化やら地域補助金やらが入ってきた。
≪コメント≫
補正予算をめぐる攻防は、まだ終わっていない。
年末まで官邸と与党の綱引きが続きそうですね。
補正予算について議論をすることは悪いことではないですが、
よくよく中身を吟味しないと、どさくさにまぎれてとんでもないムダ遣いが入ってくることがありえます。
《参考サイト》
11月14日 安倍首相、補正予算編成を指示
11月21日 政府・与党、成長戦略の前倒しを検討
11月24日 安倍首相、諮問会議で指示
11月26日 道路特定財源の前倒し活用を検討
11月27日 自民党政調会が補正予算の方針
「今日からは24時間勤務に近くなるという覚悟だ」(26日:安倍首相)
(公邸-外観・茶室)
http://shinshu.fm/MHz/33.34/a02930/0000042453.html
