自民党復党問題のゆくえ | ニュースな話題

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自民党の習性からすれば、一括復党でシャンシャン、となると誰もがみていたハズ。

それがもめにもめている。


迷走の構図は重層的だ。


①自民党一年生議員(83会) VS 造反議員

②森喜朗 元総理 and 青木幹雄 党参議院議員会長 VS 中川幹事長

③中川昭一 政調会長 VS 中川秀直 幹事長

④平沼赳夫 衆議院議員 VS 中川幹事長

⑤安倍総理の静観



まず、一年生議員の動き


10月26日。

83会が総会を開き、復党問題について協議。

復党を認めるべきではないという意見が大勢を占めたが、党執行部への意見書提出は「党内対立の激化を招きかねない」との意見も出たため見送られた。


そんな1年生が頼りにする小泉の純チャンは、意外にもきつ~~一言。

7日、衆参1回生議員の研修会「日本夢づくり道場」で、

「政治家は常に使い捨てにされることを覚悟しないといけない。甘えちゃいけない。使い捨てが嫌なら国会議員にならない方がいい」

と述べ、郵政民営化に反対し、離党した衆院議員らの復党に反対する一部議員を叱責(しつせき)した。

小泉氏の後ろ盾を期待していた議員は、非情な「突き放し」にショックを隠しきれない様子だった。


それでも1年生議員はめげない。

11月9日、党本部に中川秀直幹事長を訪ね、早期復党に慎重対応を求める意見書を提出した。

新人84名のうち43名が署名。(当選2回以上の3人含む)


こうした動きに対し、丹羽雄哉総務会長が、記者団に

「反対する議員は自分で選挙を勝ち信任を得る意識が希薄だ。身分保障を党に求めるなど考えが甘い」

と語るなど、復党容認派の反発が強まった。



次に、青木氏、森氏。


11月24日、青木氏。

党役員連絡会で、「(前回の衆院選後、郵政造反組は)本会議で白(賛成)票を入れている。本人たちが帰りたいと言っているのだから温かく迎えてやり、先方が『申し訳ない』と言えるような雰囲気作りが大切だ。」

と述べ、ハードルの高い復党条件を示した中川秀直幹事長を厳しく批判。

さらに、「参院選に勝つために復党を言っているのではなく、人情論で言っている。」と人情論に加勢。


もともと青木氏は、10月上旬、首相と中川氏、森喜朗元首相との会談で

「無条件・落選者も含めた一括復党」を強く主張し、合意を取りつけたという。

だから、中川幹事長の「条件付き・現職優先」の姿勢は、約束違反と映っているようだ


森氏も黙っていない。

11月9日、町村派総会で、

「安倍政権を支えたいと言っている仲間を排除する資格が君たちにあるのか。中川秀直幹事長もかつては新自由クラブだ。閣僚経験者でもいろんな政党を渡り歩いた人が何人もいるじゃないか。かつて自民党がそういう人に踏み絵を踏ませたり、一筆とらせたことがあったのか。」

こういって、激高したという。



次に、中川政調会長。


23日岐阜市で講演し、

「柔軟性を持ちやっていくのが自民党。総括しろとか反省しろとか言うと、天安門事件を思い出す。政治には最後は『情』ってものがある」

と述べ、民営化賛成などの誓約書提出を復党条件にした中川秀直幹事長の対応を暗に批判。


ちなみに、批判した講演会場には、佐藤ゆかり議員も同席していたというから、佐藤氏の心中いかに。


これに中川幹事長が反論。  

「自民党は有権者、国民に対して常に情が深くあるべきだが、国民に約束したことの実行については、非情の覚悟が必要だ。自民党は仲良しクラブではない。『筋道』を通すべきだ」


平沼氏は議員になる前は中川一郎元衆議院議員の秘書を努めており、子の中川政調会長と親交が厚い。

また、平沼氏、政調会長、幹事長はかつて三塚派で同じ釜の飯を食った仲間であるが、三塚派の有力者、森氏と亀井氏の対立が深くなり、亀井氏が三塚派から離脱した際、政調会長は平沼氏とともに亀井グループに移ったが、幹事長は三塚派に残ったという経緯がある。



中川一郎 平沼赳夫 (平沼赳夫ギャラリー) 


平沼氏と幹事長の関係


本件には、平沼赳夫氏と中川秀直氏による安倍氏の後見人争いという側面も影を落としている。


なんと2人とも、出身大学、当選回数が同じ。

慶応大法学部出身、当選回数9回。

過去の役職も、中川氏が官房長官や党政調会長、平沼氏は経産、運輸相など大臣経験3回と負けず劣らずの経歴だ。


復党問題は、両氏が安倍総理に、「俺とあいつとどっちをとるの??」と迫っているようにもみえる。



安倍総理の静観


では、総理はどう考えているのかに関心が移るが、安倍総理は本件について表立った発言を控えている。


政治的に近く個人的にも親しい平沼氏を復党させたいのが本音という説があるが、

一方、幹事長は、『総理の本音は(いきなりの復党ではなく、)院内統一会派が望ましいというものだ』  

と発言。  


総理が発言しないことが、今回の混迷の要因のひとつとなっている。   



≪コメント≫  

スジ論は非常に大切。

しかし、スジ論で言えば、青木氏の言うように、

郵政民営化法案への賛成と首相指名選挙での安倍氏への投票をもって、踏み絵は済んでいると思う。   

ただ、選挙の中心テーマで造反した罪は重いから、相当の期間、役職停止にするべきでしょう。


≪復党問題のゆくえ~勝手に野次馬予想≫

1 中川幹事長は妥協する。

   現状は四面楚歌。耐えられないのでは  

2 妥協案に沿って造反組12人の一部が復党。   

   平沼氏は復党しない(できない)。  

3 造反組の一部は平沼氏と新党結成。

   頭を下げたくない一部が平沼氏と行動をともにする。  

4 自民、平沼新党で統一会派結成。   

5 自民支持率急落。  

   世論は復党に賛成していない。(フジテレビ報道2001の世論調査:賛成23%、反対63%)  


※こう書きながらも、統一会派結成と復党とどう違うのか、わからない…。 



《参考サイト》


10月上旬 安倍、森、青木、中川会談

10月27日 一年生議員が動く。復党反対の意見書とりまとめを協議

11月23日 中川政調会長が人情論を展開

10月24日 青木氏が人情論に加勢

11月24日 中川幹事長がスジ論で反論

11月9日  森氏、激高“幹事長だって出戻り派だろ!”

11月25日 総理の本音?


 2人はライバル…平沼氏と幹事長