10月1日付け日経新聞コラムに興味深い記事が掲載されていた。
箇条書きにすると、次のようなことが書かれていた。
『変わりゆく保守本流』と題して、
1 そもそも、自民党結党の理念は、「占領体制からの脱却」だったこと。(つまり憲法改正、教育基本法改正)
その理念・政策に大きな影響を与えたのが、安倍総理の祖父・岸信介であったこと
2 一方、自民党の「保守本流」は、占領体制を所与とする大前提のもとに、軽武装による経済発展を重視する路線をとってきたこと。
その中心が吉田茂、池田勇人、佐藤栄作…、田中角栄である。
3 こうした保守本流路線に加え、55年体制、官僚主導の中央集権体制のもとで自民党は長期政権を築いてきたこと
4 小泉前総理は、この3.の「自民党をぶっ壊す」政治であったこと
5 ぶっ壊されたところを引き継いだ安倍総理は、伝統や文化を重んじる「美しい日本」を掲げ、保守主義への回帰を旗幟鮮明にしたこと
それは、まさしく、祖父・岸信介が目指した政治路線にほかならない。
そして、この米共和党型理念が現在の自民党の大きな潮流となりつつあること
(麻生外相も基本的にはこれに近い立場といわれる。吉田茂の孫であるが…)
6 こうした動きの一方で、元祖改革派として、かつては米共和党型理念にもっとも近かった小沢一郎氏が、民主党代表になって、「公正」「格差是正」を掲げ、リベラルにやや傾斜しつつあること
なんか安倍総理の主張にもやもやしたものを感じていましたが、このコラムを読んで多少理解できたような気がします。
つまり、安倍総理の路線は、小泉路線の単なる踏襲ではなく、発展型なのだと。
したがって、小泉路線の変更となるものではないものだと。
むしろ、小泉政権の中でくすぶっていた増税問題をシャットアウトしたことで、小泉路線の純化を図ったものといえなくもない。
(良いか悪いかは別として。)
対する小沢民主党は、今後、米民主党のようなリベラルな理念に一層傾斜していくのでしょうか?
しかし、こちらは、党内に自民党より保守的な政治家もいる中で、意見集約が図られていないように思えます。
かつて、『日本改造計画』において、グランドキャニオンに柵がないことを紹介し、
そこから、規制緩和、自由主義、官邸機能の強化、300自治体化を訴えた(300自治体を道州制に置き換えれば、今の安倍総理の主張とそっくり!)小沢さんは、今後どのような主張を展開していくのでしょうか?
安倍政権の政策とともに、小沢さんの対応も見ものですね。