とうとうホリエモンが逮捕された。
ホリエモンの容疑が事実ならば、断罪されてしかるべきだろう。
株主22万人のみならず、証券市場や社会全体を欺いた罪は、
法律以上に重いといっても言いすぎではないでしょう。
しかし、私は他の人とピントのずれたところで、またライブドア特集を書きたくなってしまった。
それは株式分割。
すでに多く語られているように、
ライブドアの偽計取引は、株式交換をもちかけておきながら、実際は現金で支払うことにより、
株式を手元に残しておいた上で、株式分割を発表、
そこで株価を暴騰させ、仕込んでおいた株を売り抜けて利益を得たものだそうです。
そこでは、「株式分割」がホリエゲームの重要不可欠な要素となるのですが、
悪用したライブドアではなく、制度を改善しなかった東証、金融庁の怠慢を指摘したい。
ゲームを可能したのは、「分割数の制限廃止」と「約50日間のタイムラグ」です。
昔は、分割数に制限がありました。100分割なんてできなかったのです。
しかし、「別にいいんじゃないの」ということで、数年前に規制緩和されました。
一方で、分割に伴うタイムラグの問題は放置されたのです。
分割に伴って新たな株券を作成する期間が必要だと。
ライブドアはこの間隙をぬったのです。
ニッポン放送で立会外取引を使ったのと同様に。
それは「制度の趣旨に反する」、「倫理的に問題」と批判することはたやすいですが、
そうした行為を許した制度上の不備について、検証されなければならないと思います。
分割に伴うタイムラグの問題は、今回の事件を受けて改善されました。
… なんだ、やればできるじゃん …
そう、改善しようと思えばできたのです。
現に、16年4月に「松下電工インフォメーションシステムズ」という会社が、200分割を実施しているのですが、そのときは、なぜか、4日くらいで新株が売れる措置をとったのです。
今回もライブドアの事件を受けて、特段の議論もなく、タイムラグの問題が改善されることとなったのを考えると、もっと以前から考えてれば、株主や社会全体を揺るがすような、こんな大事件には発展しなかったろうと思うのです。