小泉は何党??
『2005年の流行語大賞に「小泉劇場」が選ばれた。
話題豊富な9月の衆院選では、自民党の予想以上の大勝とともに、投票率の大きな上昇が驚きだった。
小選挙の投票率は、…(略)…7.65ポイント上昇した。小泉劇場は830万人もの新規顧客を獲得した。
総務省がサンプル調査した年齢別の投票状況は興味深い。…(略)…都市の若年層ほど投票に行った傾向がくっきり出ている。自民党の勝因は、都市部の支持によるところが大きい。
…(略)…民主党前職は、投票所で立会人を務めた知人からこんな話を聞いた。
「若い人の姿が目立ち、一番多かった質問が『小泉は何党』で、次は『自民党の候補は誰』だったそうだ。」
…(以下略) 』 (2/21日経新聞 コラム「風見鶏」)
「小泉は何党?」って、???
聞くなよ、そんなこと~
今までの選挙で、投票理由といえば、
「自民党だから、社会党だから、」
「地元の○○代議士に日頃世話になっているから」
というのがふつうだったと思う。
党首で投票したというのは、今さらながら、9月選挙の大きな特徴でしょう。
9月選挙では、世論調査で関心の高かった年金・子育て支援を中心に幅広く施策をアピールした民主党を、小泉総理は郵政1本でなぎ倒した。
これは、「郵政改革すらできないで他の改革ができるか!」と喝破し、
郵政問題を封印しようとした民主党に対して改革ができない政党のレッテルを貼り付けた、
小泉総理一流の卓越した選挙戦術によるところが大である。
こうした小泉総理の政治姿勢、改革イメージに強く共鳴し、小泉劇場に初めて足を運んだのが、
冒頭のNEWサポーターである。
小泉政権の高支持率維持を維持していくには、このNEWサポーターの支持を引き続き得ていくことが重要である。
このため、郵政民営化問題が政治的に決着した後も、引き続き他の改革を進め、改革イメージを維持していくことが必要となってくる。
この点、9月に発足した改造内閣は、サプライズ人事より、
改革の総仕上げのための布陣を敷くことを重視したと評価されている。
特に象徴的なのが、竹中平蔵氏の処遇。
経財相を外れたのが、あえて言えば隠れたサプライズ。
今後は、経済諮問会議で新たな改革ネタを出してパフォーマンスの花火を上げるよりも、
郵政民営化や公務員改革、三位一体などの地方分権に道筋をしっかりつけるための人事なんだな、
と思いました。
ところが、竹中さんは、経財相を外れて多少シュンとなっているのかと思いきや、
郵政や地方分権のみならず、IT社会に対応した放送・通信の融合、NHK改革から、日銀への注文など、積極的な発言ぶりが目立っています。
あんまり出過ぎるとまたたたかれるよ、とは思いますが、
竹中さんが元気であれば、小泉政権の構造改革路線は今後も一応の期待はできそうです。
ただ、問題点をあげるとすれば、小泉総理の関心度によって政策が左右される傾向が強まっていること。
小泉総理の関心の高かった、政府系金融機関の統合、医療制度改革。
政府系金融機関は基本的にひとつに統合する流れとなっているし、診療報酬の引き下げも「過去最大」で決着した。
また、国債30兆円枠も先月から今月あたりで突然浮上し、実現した。
しかし、社会保険庁の改組についてはほとんど関心を示さなかったようであり、既存組織とあまり変わり映えのしない看板の架け替えに終わる公算が高い。
山のような懸案を分刻みで処理していかなければならない中で、あれもこれもというわけにはいかないことは承知しています。
そのため、大臣をうまく使いこなして、特に若年者に関心の高い施策~フリーター問題、年金問題~にももっと積極的に取り組んでいただきたいです。