20日(日)のマラソンで高橋尚子が優勝しました。
35キロ過ぎからの力強いスパートは復活を十分に感じさせるものでしたね。
私はいまだに高橋選手の2000年シドニーオリンピック金メダルが脳裏から離れません。
昔の日本のマラソン界って、宗兄弟や谷選手のように、苦しそうに顔をゆがめながらひたすら「忍」の一字で走り続けるイメージを強く持っていました。
しかし、高橋選手は違った—
スタート前、他の選手が険しい表情で入念にウォームアップのを行うのと対照的に、ウォークマンでhitomiのラブ2000をきいて、ノリノリでスタートを待ってるではありませんか?
そして走り出したら何ひとつゆがんだ表情みせずに颯爽とゴールイン~
あのときのカルチャーショックにも似た感動は忘れられない。
だから今回は頑張ってほしかった。
実をいうと、いわゆる成功物語は好きじゃないのですが、その一方でもっとも力を与えてくれるのが復活劇なんです。
一度栄光を手にしたスター選手が怪我などで長期の離脱を余儀なくされる。その間にそれまでちやほやしてくれたファンやスタッフまでもが去っていき、ときにはマスコミからも忘れられて孤独を味わう。
そうした状況から不可能といわれた怪我を克服し、新しい技術や能力を身につけて再び頂点まで登りつめる。
まさにスポーツの醍醐味ですよね。
高橋選手も二年前の東京国際で確実といわれた優勝を逃し、オリンピック選考から外れた失意からの復活劇。しかも今回のレース直前には肉離れを起こし、ドクターストップをかけられたにもかかわらず強硬出場して栄光を勝ち取った。
さわやかな外見の裏側に持つ意地と執念で勝ち取った優勝。
本当におめでとうといいたいです。
そして今後の活躍にも期待します。