■若者が夢を持てない時代
こういう冷静な話は、いつも既得権益の前に砕け散ってここまで来ました。何でもそうだと思うんです。
既得権益の壁を見ているとカフカの世界だな、と素朴に思ってしまいます(普通の解釈とは違うと思いますが)。あるとき、自分は希望を持てない(持てないわけじゃないんですが)社会にいる、と気づいた若者を、どう動機付けしていくのか、この解決は政治の仕事かと思います。
ただ、この仕事を政治にやらせていただくためには、若者の投票が欠かせません。
もちろん、若者を政治に駆り立てない政治も悪いんですが、当選しないと政治家は役に立てませんので。悩ましいですが、若者代表としてがんばります。
昨日の記事『若者の究極の雇用対策」について、このようなコメントをいただき、書き忘れていたことを思い出したので追加します。
何年か前、高校を中退した知り合いがいました。話を聞いたとき、とにかく卒業するよう説得しました。
でも、その次の言葉に言い返せませんでした。
「卒業したって就職できるかどうかわからないでしょ!」
結局、彼女は高校を辞めました。いまどうしているか知りません。
僕の時代には就職できない、そんなこと考えませんでした。
高卒で就職するのは厳しいけれど、どこか先生が紹介してくれると思っていました…
卒業後の将来に夢が持てないことが、ニートやフリーターの増加に影響を及ぼしているのではないか、と私は思います。
むろん、夢を持つ・持たないは本人の意識の問題がまずあるのであって、他人や社会のせいにするのは好ましいこととは思いません。
しかし、そうはいっても、ここ十数年の経済・雇用情勢は悪すぎました。
また、中期的な面からみても、規制緩和が進む中で、一億総中流社会から社会の格差が拡大する傾向が多くの経済・社会学者から指摘されていますが、この結果、政府の考えとは逆に、夢に向かってチャレンジすることをむしろ妨げる方向に動いてしまっているような気がします。
(これまで悪すぎましたから、よくなったといっても、厳しいことは変わりありませんが。)
ニートに対して就職意欲を喚起することは、当面の、現実的な対策として意義のある施策と思っています。
しかし、根本的な問題としては、やはり、「就職口を増やす対策」がまず何にも増して重要と私は思います。