ロシアと日本の自殺率を考える | ニュースな話題

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昨年の世界保健機関(WHO)のまとめによると、自殺率(※)の上位10カ国中7カ国を旧ソ連諸国が占めた。

ロシアでは、男性(女性の6倍強)、30代半ば~40代半ば、職業軍人で多い。

その背景として、

・ソ連崩壊後の経済・社会の変化に取り残された層がトラウマに陥っている

 ・貧富の差の拡大

が指摘されている。

また、ロシアは、自殺のほか、アルコール中毒や事故、殺人による死者数でも世界最大規模。

(6/4日経朝刊より要約)



ロシアは、豊富な資源を背景に、高成長を遂げているBRICs4カ国の中でも特に潜在成長力の高い国であると指摘する専門家もおり、石油事業の民営化で大儲けした経営者の話など景気のよさそうなニュースも耳にしていました。


しかし、それはロシアのほんの一部分に過ぎなかったようです。

先ほどの日経によれば、国民の2割は政府の定める最低生活水準を下回っているそうであり、社会的・経済的責任を果たせない男性が絶望し、自暴自棄になっていると指摘されている。




では、中国はどうなのだろうか?と思った。

急速な経済成長を遂げているものの、都市と地方の経済格差が拡大していることが指摘されているからです。


すばらしい統計データがありました!

自殺率の国際比較 」(『社会実情データ図録 』) です。


この統計によると中国は27位。

しかし、女性の自殺率が男性より高い唯一の国という点で特徴がある。


また、この背景を分析しているブログを偶然見つけました。

小姐の憂鬱 」(『小姐的不夜城故事』)   です。


「中国は基本的には儒教思想の総本家、やはり共産主義になって労働負担だけは男女平等でそれ以外の育児負担などは女性まかせというのが、この女性の自殺の多さに現れているかと思います。」




ひるがえって、我が国はどうかといえば、

『世界第10位、先進国で第1位』という、かなりびっくり!する現状です。


先ほどみましたように、上位10か国中7カ国は旧ソ連諸国で、残り2カ国も東欧諸国。

日本の突出ぶりは異様ですらあります。


『社会実情データ図録』では、この理由についてもコメントが記載されています。

-日本
 日本の自殺率の高さについては、WHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士はこう言っている。「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守る、責任を取る、といった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでもみられる傾向だ。」こうした点は当の国の人間では気づきにくい見方かと思われる。



特に、バブル崩壊後の経済状況が反映されているものと思われます。




こうした現状に対し、我が国ではどんな対策が取られているのか_



厚生労働省では数年前に『自殺者対策』が検討され、報告書 が取りまとめられています。

しかし、どの程度効果があったのかはよく知りません。


また、今年2月頃、「民主党が自殺者防止法案の提出を検討」というニュースもあったようです。


(さらに、つい1週間ほど前、『公務員自殺者防止マニュアル」なるものをつくるという記事を見かけたような気がしましたが、今ネット検索して出てきませんでした。アレ~)




慣れというのは恐ろしいもので、日頃三面記事等で自殺の報道を目にしてもさして驚かない自分がいますが、世界的に見ると、たいへんなことなんですね。





一方、明るいニュースもあります。


中高年の女性については、自殺率が昨年激減 したそうです。


理由はヨンさま


「仲間で一緒に楽しめる対象ができ、仲が悪かった嫁姑も、共通の話題で仲直りした。」(ITmediaニュース- 6月6日21時39分) からだそうです。



『自殺者対策よりも、ヨンさま』なのでしょうか!?





※自殺率=10万人当たりの自殺件数を示す




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