いやはや、たいへんなことになってきましたね。
総理と会談したいといっておいて、ドタキャンするとは。
ただでさえ靖国参拝問題でギクシャクしているのに、副首相が来日している最中に「内政干渉」の発言をしたことが中国側の顔をつぶすことになってしまったようです。
しかし、中国は、総理との会談キャンセルを打診した後も、日本経団連の奥田会長等とは予定どおり会談をこなしている。
つまり、経済界とは親睦を深めつつ、政治的には対立させて中国の立場をしっかり主張する。
中国の外交はしたたかですね。
そうはいっても、やはり中国の姿勢には、独善的な印象を受ける。
これまで繰り返し懸念を表明してきた上でのことといえ、
そうまでして、靖国問題への反発を示さなければならなかったのか?
日本はもちろん、諸外国からみても、中国のドタキャンは理解を得られないのではないかと思えます。
最近の反日デモにおいて当初黙認するかのような姿勢をとったりすることと合わせて考えても、
諸外国における中国のイメージは悪くなりこそすれ、良くなることはないでしょう。
また、小泉総理のことだから、これを機に、中国へもう遠慮をする必要がなくなったとして、
参拝に踏み切らせることになるかもしれない。
それはまた、我が国の常任理事国表明に影響を与えるだろうし、なかなかやっかいな雲行きになってきましたね。
前回、小泉総理の4年間として少しいいことばかり書いたような気がしますが、
小泉総理の4年間でもっとも大きなマイナスポイントは、まさに日中関係の悪化でしょう。
それは靖国問題だけを解決すればよいのではありません。
我が国が中国やアジアに対する明確な外交戦略を描いてこなかった間に、中国においてはこれまでの反日教育を背景に反日デモ等の問題が表面化するようになってきた。
アジアの覇権争いもからんで、日中関係の悪化は、中期的・構造的な問題になりそうな心配をしてしまいます。
中国は、アメリカ、韓国と並んで、我が国がもっとも大切にしなければならない国だと思います。
我が国は中国との関係を再構築するため、今からでも短期と中長期にわたるしっかりした外交戦略を立てて実行していかないと、とんでもない方向にいってしまう気がしてなりません。