年金改革でもっと議論してほしいこと(その2)は、不公平感の解消です。
不公平感は、3つあります。
① 世代内における不公平感
② 世代間における不公平感
③ 制度間における不公平感
(まだあるかも。教えてください。)
①の一つの例としては、前回ブログで、専業主婦と働く女性のバトルって書きましたが、
これは、専業主婦に対する「内助の功」論と、「年金ただ乗り」論の戦いでありました。
「年金制度改正に対する意見」(=意見)によれば、片働き世帯(専業主婦)、共働き世帯について、
(報酬が同じ場合、)世帯トータルでみれば、年金の支払いや受け取りは変わらないとしています。
しかし、専業主婦は年金保険料を支払わなくても、年金を受け取れるという仕組みには、
共働き世帯や単身世帯からみて、なかなか納得できるものではないようです。
こうした論争が起こるのは、現行の制度が世帯単位で設計されているためです。
このため、「意見」では「年金分割案」等の提案が出されました。
このようにすれば、専業主婦も年金を支払う形になり、ただ乗り論の批判は免れます。
また、途中働いた場合に、「年金分割分+働いた分の年金」となり、現行制度よりも年金が充実するメリットがあります。
しかし、残念ながら、前回改革では見直しは行われませんでした。
与党から、「古きよき家族」像の崩壊につながりかねない、という反対があったからのようです。
しかし、国民年金は個人単位ですので、こうした理由は説得力を欠きます。
これから社会保障改革が国会で議論されるのなら、こうした問題は解決してほしいですね。
(続く)
※年金分割案=片働き世帯の夫の年金支払を、夫婦で共同で支払ったことにして納付データを夫と妻で分割して管理しようとする考え。
※わかりやすくするため、文中、正確には第2号被保険者とするべきところ、夫としているところあり。